今まで思ってたような世界じゃなかった。 (ほそかわ・ようへい)1978年生まれ。早稲田大学第一文学部中退。劇団「水性音楽」(主宰・作・演出)、演劇弁当猫ニャー(劇弁員)を経て、2009年よりソロ・カンパニー「ほろびて」を主宰。劇作家、演出家。俳優としても映像、舞台などに多数出演。ダックスープ所属。アニメ情報誌のライターとしても『月刊ニュー.. 昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。 『マツコ会議』 フワちゃんがゲストの後編。フワちゃんにYouTubeを始めるように進言した作家の長崎周成が、「母親よりあたしの人生に貢献してるかもしれない」と紹介されて登場。「お母さ.. 作家・演出家・俳優の岩井秀人は、10代の4年間をひきこもって過ごし、のちに外に出て演劇を始めると、自らの体験をもとに「人生そのもの」を作品にしてきた。 息子・岩井秀人を、母親は当時同じ家の中でどのように見ていたのか。子供たちに声を、手を上げていた夫にどう対していたのか。 ひきこもった子供に親ができる.. 昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。 『イグナッツ! 宇多丸さんが2020年1月8日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でポン・ジュノ監督とソン・ガンホさんにインタビュー。映画『殺人の追憶』の元になったファソン連続殺人事件の真犯人が2019年に特定された件について話していました。, (宇多丸)ということで、まずちょっとこの一発目の素材を聞いていただきたいと思います。今回はせっかくポン・ジュノ監督とソン・ガンホさんのお二人がそろったインタビューでしたので。『パラサイト』の話に行く前に、先ほども言いましたが2003年の『殺人の追憶』という、本当にもう世界的名作と言っていいいと思います。これは元々ですね、ファソン連続殺人事件という80年代後半にソウル近郊の農村で発生して10人の犠牲者を出し、長年未解決事件となっていった件が元になっているんですね。『殺人の追憶』はそれを描いた戯曲のが原作になってるということらしいんですね。ところがそれが昨年、2019年の9月に刑務所に収監されていた男がいろいろとその捜査の科学の進歩もあって、真犯人として特定されたという。, (宇多丸)そう。だからその全世界の映画ファンがとにかく「『殺人の追憶』の犯人が特定されたってよ!」」っていうことで「ええーっ!」ってもうひっくり返ったニュースだったわけです。で、こちらに関して『パラサイト』の取材ではあるんですが、ちょっとどうしてもこれを聞いていいですか?っていうことで。なんか取材によってはその件を聞いてはダメって言われていたりもするらしいんですが、私はちょっとバカのふりをして聞いてみてしまいましたっていう。本当に他の方、すいません。でも非常に貴重な発言も聞けていると思いますので。ぜひこの「『殺人の追憶』の元になった事件の真犯人が特定された件についてどう思ったのか?」というあたり。5分ほどの素材をまずはお聞きください。, (宇多丸)本題の『パラサイト』の話に行く前に、せっかくお二人が揃っているのでぜひ伺いたいのは、この9月に『殺人の追憶』の元になったその連続殺人事件の真犯人と思われる容疑者がついに特定されたっていう驚きのニュースが入ってきて。日本でもそれを聞いてびっくりしたんですけど。その件について、お二人のご意見というかお気持ちをぜひお聞きしたいと思います。, (ポン・ジュノ)大変驚き、複雑です。こんな日が来るとは。永遠に未解決事件のままと思っていました。映画を撮っている時に考えていたことはこの人物、この犯人は劇場でこの映画、『殺人の追憶』を自分の過去にしでかしたことを考えながら見るのではないかということです。ソン・ガンホさん演じる主人公の刑事は映画の中では失敗します。, エンディングシーンでソン・ガンホさんがカメラを正面から見つめていますが、それは客席に座っている犯人と主人公の刑事の目が合うようにしたかったのです。「この事件はまだ終わっていない」という印象を持たせたかったのです。ところがこんな風に本当に犯人が捕まる日が来るとは思っていませんでした。, (宇多丸)ソン・ガンホさん、まさにカメラの方向を見た役柄を演じた立場としていかがですか?, (ソン・ガンホ)犯人が特定された後、韓国でいろんな記者から電話が来たんです。監督も私もその時、ちょっと忙しかったので出られなかったんです。記者のインタビューには刑事役の俳優キム・サンギョンが答え、私たちの心情を代弁してくれたのを覚えています。犯人が捕まった時は複雑で悲しくなりました。あの事件をまた思い出して残念な気持ちになったんです。とにかく真犯人が捕まり、真相が明らかになって良かったと思いました。, (ポン・ジュノ)不幸中の幸いとも言えますが、犯人は他の事件で20数年間、刑務所の中にいました。DNAがマッチして、連続殺人が全てこの犯人によるものだったということが分かったわけです。同じ刑務所にいた人の証言によると、その犯人は刑務所のテレビで『殺人の追憶』を3回見たそうです。私はとても気になり、この犯人に会ってみたい。面会しに行こうかどうかとは考えてはいますが、今はまだそんな風に出しゃばるような時期じゃないとも思うので、まずは静かに見守っているところです。, (宇多丸)個人的にはポン・ジュノさんの作品は常にエンディングがとても印象的で。エンディングの余韻が何か特定の言葉に表わしづらい感情で終わること。いつもそれがすごく素敵だと思うんですけど。あの『殺人の追憶』の素晴らしいエンディングも今回のその事件の顛末を受けて、またニュアンスが変わって受け取れるようになったっていうのがまたひとつ、映画の本来持ってるポテンシャルみたいなものを感じて。改めてこの作品の価値みたいなのをすごく感じたんですね。, (ポン・ジュノ)映画の撮影や公開当時、この事件はもう永久に迷宮入りになるだろうと考えていました。エンディングでは漠然とした、はっきりしない思いというのを描きました。「なぜ私たちは失敗してしまったのか?」という悔恨の念。複雑な感情が入り交ざったエンディングなのですが、この映画を今後見る人たちはすでに犯人が捕まっていることを知っているわけですよね。さらにこの犯人の顔がニュースでで公開されているので、観客は犯人の顔を知っている状態でこの映画を見ることになるわけです。私たちが犯人の顔を知らなかった時代の記録のような感じでこの映画が受け止められるでしょう。それはまたそれで、意味のあることではないでしょうか?, (宇多丸)はい。ということでちょっとね、『パラサイト 半地下の家族』の前に『殺人の追憶』という作品の元になった事件の真犯人特定という件に関してお話を伺ったんですけども。なかなかね、ちょっとそのメディア上でここまでまとまった形でのご発言はされる機会がなかったと思うので。, (日比麻音子)本当に資料というか、今後も残る言葉たちがたくさんあって。身震いするような表現もいっぱいありましたね。, (宇多丸)そしてやっぱりその映画がね、その時代にね……作っていた時と、そして公開された後と、そして今回みたいにその後、大きな進展があった時とでやっぱりその意味合いが変わってくる。後の時代の人が見るとまた全然ニュアンスが変わって受け取ってくるという感じですね。特にやっぱり『殺人の追憶』っていう、たぶんこれからずっと映画史的に見続けられる作品だと思うので。そういう意味でもその、「興味深い」と言ってはあれかもしれませんけども。, (宇多丸)映画のポテンシャルというかね、その感じ。僕はやっぱり最後、すごく苦々しいラストだったものが、むしろ希望にも見えるっていうか。その「諦めてない」っていうことがちゃんと解決につながったわけだから。「俺は忘れていない」っていうあのソン・ガンホさんの目線がその未来にちゃんとつながった。そして映画を作って、この事件を忘れなかったっていうことも今回の件につながったんだっていうことで。, 僕はむしろ、そのポジティブなニュアンスさえ帯びたというか……まあ、こっちが勝手に感じることなんですけどね。みたいなことなんかも感じたりしましたけどね。そんな感じで、もしご覧になったことのない方がいたら『殺人の追憶』はポン・ジュノ作品の入門としても最良だと私は思ってますので。ぜひこの機会に見てみてください。, ということで、お知らせの後はポン・ジュノ監督、そして主演のソン・ガンホさんの『パラサイト 半地下の家族』本編についてのダブルインタビューをお届けします!, 宇多丸、ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホに濃厚インタビュー【パラサイト公開記念】 https://t.co/JE2CjsPGaK. このタイミングで、ポン・ジュノ監督と主演のソン・ガンホ、2人へのダブル・インタビューが実現!, 『パラサイト』の話に加え、お二人の傑作映画『殺人の追憶』で描いた事件のその後についても伺いました!, TBSラジオ『アフター6ジャンクション』は月~金18:00~21:00生放送。 そしてユーモアと残酷さもある。撮影とか美術とか音楽の質の高さもある。 そして先週以上に絶賛評が多く、全体の9割が”褒め”でございました。 あっ!ちなみにあの、今日も決定的なネタバレはもちろんしないようにします。 半地下住居のその匂いというのはですね、韓国の方はですね、割と「ああ、あの匂いか」ってわかるような、結構具体的なものとしてあるらしいんですけどね。 オープニングと対になったそのラストショット。 ねっ!とかね!はい。もちろんね、金持ち家族も素晴らしい。金持ちの娘・ダヘさん。チョン・ジソさんですか。普通にアイドル的に、なんか坂道にいそうだな、みたいな感じですごいかわいかったですけどね。, そんな感じでですね、まぁちょっとネタバレできない範囲も多かったんでね、このぐらいにしておきますが。 で、その下にいる者同士で、食いぶちを確保するために争い合うっていう、そういう悲しい、でもぶっちゃけこれが現実にはやっぱりよく噴出する構造でもあるというその展開の果てにですね、プラスもちろんさっきのインタビューでも触れた、一大スペクタクル。ね、シーンが用意されています。, これはもう、「ああ、ここがこんなスペクタクルになっちゃうのか!」という見せ方。 で、この”元は北朝鮮の攻撃に備えるための、うんぬん”っていうのは、ご覧になった方は既に、ね、お分かりでしょうが、後半に出てくるアレとまぁ呼応している、ということがございますよね。, ちなみにこの家族が貧しくなってしまったきっかけとして、お父さんが事業に失敗して、その事業というのが「台湾カステラ」のお店を出したという。えぇ。 まぁその、要は「家屋内かくれんぼ」だけでですね、これだけハラハラドキドキしかもいろんな引出しでさせられるだけでも、まあやっぱり半端な腕じゃないですし、 RHYMESTER宇多丸さんがTBSラジオ「アフター6ジャンクション」(https://www.tbsradio.jp/a6j/) 全面ガラス張りのリビングっていう所で、まずちょっと不安が、募りますよね、見てるだけでね。 ■参考:前身番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(タマフル)」HP それこそ前述のインタビューの中でも触れた、キム・ギヨン監督の、1960年のまさに韓国映画クラシック「下女」とかですね。 期待以上の名作かつ怪作で、奇っ怪な怪と書いて怪作で、ポン・ジュノ監督の新たなステージではないかと思います。 宇多丸さんが2020年1月8日放送のtbsラジオ『アフター6ジャンクション』の中でポン・ジュノ監督とソン・ガンホさんにインタビュー。映画『殺人の追憶』の元になったファソン連続殺人事件の真犯人が2019年に特定された件について話していました。 だからその、ポン・ジュノさんの信頼が非常に厚い女優さんなんだけども、今回も本作のある意味一番、要の役ですね。悲しゅうて、おかしゅうてやがて悲しいというあたり。, そして、ネタバレできないので詳しくは言えませんがやっぱり「リスペクト!」のあの人。 まあ、とにかくある「計画」を持って策略・謀略を仕掛けていって、金持ち一家たちがですね、まんまと間抜けにも騙されていくというプロセスを、デフォルメされたコメディタッチで、非常にコメディタッチで見せていくわけですね。, まあ一種のコンゲーム物的な面白さと言いましょうかね、騙して潜入していくという、コンゲーム、詐欺物ですね。その面白みがある。, こんな感じでですね、社会階層の異なる人物とかがですね、ブルジョワ家庭に入り込んで、そのブルジョアならではの欺瞞を盗み見たり、あるいはそれまでは保たれていた平穏、秩序をかき乱したりしていく的な話ってですね、昔から定番的に、ここまではある話なんですよね。よくある話。 結局やっぱり、現実に持って帰らされる。あなたたちは?ってこう来るわけですね。, ということで、面白さ、そして語り口のシンプルさ、スマートさ、深さ。驚きもサプライズもある。 褒めている人の主な意見は、, ・前半は笑いながら見ていたが、後半からどんどんすごいところに連れて行かれ、最後はズドンと重い宿題を渡された。 そして、先ほど言いました、そのポン・ジュノさんとソン・ガンホさんへのインタビューでも触れた通り、ここに至って、その大邸宅のですね、まぁすごく印象的にある階段であるとか、その上下の構造。あるいは、あの金持ちの家に行くために、まぁ坂を登ってこう来るわけですよね。 !』 チャラワードメニューを4人のセンスと自由な発想で創作漢字化するという「ネオチャラ漢字クリエイト」。りんたろー。が選んだお題は「コンビ」。「考えれば考えるほどダサく.. 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宇多丸さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で2019年3月のハロープロジェクトのイベント『ひなフェス2019』で辻希美さんと加護亜依さんのWコンビ復活についてトーク。Wの名曲『ロボキッス』を紹介していました。, 宇多丸さんが2020年2月6日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で結婚を発表したベッド・イン 中尊寺まいさんを祝福していました。, 橋本吉史さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で宇多丸さんと松屋フーズのマイカリー食堂が赤坂にオープンした件についてトーク。店舗から電話をつないでレポートしていました。, 宇多丸さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でNinjoi.『Castle in My Mind』を紹介していました。, 宇多丸さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で元EspeciaのHALLCAさんのアルバム『VILLA』を紹介。『Diamond』と『Show the night』を選曲していました。, 吉田豪さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で最近の『実話BUNKA超タブー』連載でインタビューした前田五郎さん、上條英男さん、敏いとうさんについて話していました。, Creepy Nuts 夏休みの宿題とBAD HOP『クレイジージャーニー』を語る. まぁ話の構造がそもそも今までのポン・ジュノ作品に比べて、ものすごくシンプルですよね。 ま今回の「パラサイト」で、久々にその韓国のね、ドメスティックな社会の現実をアイロニカルに描き出すという、言わば十八番の路線に回帰した、という風に言えると思います。, まあ今年、この番組でも1月8日にオンエアーいたしました、ポン・ジュノさんとソン・ガンホさんの今回の「パラサイト」のタイミングで私インタビューをさせていただきました。 宇多丸さんが2020年1月8日放送のtbsラジオ『アフター6ジャンクション』の中でポン・ジュノ監督とソン・ガンホさんにインタビュー。 映画『パラサイト 半地下の家族』について話していまし … ①メールの量は多め それによって世界の意味がひっくり返るような感覚を、主人公家族と同時に我々観客も、直接的に味わうことになる訳です。 ③ストレートにむちゃくちゃ面白い上、痛烈な社会批評とドスンと腹に来る余韻が残るハイレベルな1本 ポン・ジュノさんもね、いろんなところで「しないでください」って言うのはありますから。 その、地理的な構造、つまり階段や坂を介した上下の構造が、物語的なテーマと実は直結してたんだってことに、我々観客はそこで気づくわけです。, 「ああ、”半地下”の家族って、そういうことか!」みたいなね。 要するにそのさっき言った社会の不条理な構造に関して、諦め切った人、その思考の狂気性、ピュアさ込みで見事に体現されてますね。あの人の佇まい、バナナの食べ方。 「お前は臭い」と言われるとどうにもできないっていう、残酷な差別の構造としてやっぱりこれは非常に演出として生きている。, で、ともあれ、さっきから言ってるように高低差によって示されたその社会の構造。 「パラサイト 半地下の家族」ウォッチしてきました。 ?兼近「(りんたろー。の)ダサさがすげえと思ってコンビを組んだ」(てれびのスキマ), QJWeb公式ツイッター RT数ベスト5記事を紹介!<今週のおすすめ記事>11/06~11/12, 平子祐希「家庭の柱になるためには、夢であった芸能を捨てて構わないや」真剣愛妻『今日も嫁を口説こうか』, 信頼関係があればこそ。オードリー&カズレーザーはTAIGAに「いないほうがおもしろい」(てれびのスキマ), 岩井秀人「ひきこもり入門」【第4回前編】母が語る、ひきこもりの子供を持った親としての目線, 「すゑひろがりずは完全に予想外でした」<シリーズ大宮セブン#3>「大宮ラクーンよしもと劇場」覚野公一支配人.