このために眼圧(目の中の圧力)が高くなり、緑内障という病気になります。緑内障になると視神経が圧迫されて視界が狭くなったり、視力が低下し、ついには失明します。 目は写真機にたとえられます。写真機の最も大事な機能はレンズとフイルムです。人の目にあてはめると、レンズは水晶体、フイルムは網膜(光や色を感じる神経が敷きつめられた膜)に相当します。レンズが濁っていたら光が写真機の中まで届かず、きれいな写真が撮れません。フイルムが傷んでいたらどんなによいレンズを通しても、映像は現像されません。, 糖尿病の場合には、レンズの濁りは白内障、フイルムの傷みは糖尿病網膜症にあたります。糖尿病の患者さんが視力障害をきたす主な原因は、この二つの病気が最も多いのです。 それともう一つ、頻度は高くないのですが、血管新生緑内障があります。これは一般にいう緑内障とは違い、やはり糖尿病網膜症が原因になります。糖尿病網膜症が重症になると、虹彩(写真機でいうと「絞り」にあたる部分)に新生血管という、正常では存在しない血管が出てきます。このために眼圧(目の中の圧力)が高くなり、緑内障という病気になります。緑内障になると視神経が圧迫されて視界が狭くなったり、視力が低下し、ついには失明します。 糖尿病によって引き起こされる目の病気はほかにもいくつかありますが、この三つがよく耳にする病気だと思います。, Copyright ©1997-2020 Japan Ophthalmologists Association. はじめに この数学者の評価をできる人なんているのか? 失明すると日常生活に支障が出てしまうことも多いですが、失明したり盲目でも活躍している芸能人や有名人はたくさんいます。 今回は失明や盲目の芸能人・有名人15名について、病気や事故など失明した理由をまとめてみました。 原因は、生活習慣で、特に食事が欧米化している為と言われています。黄斑とはものを見る網膜の中心部です。進行すると視野の中心が見えなくなります。 失明につながる先天性や遺伝性の目の病気もあります。代表的な疾患に網膜色素変性症があります。 目には視力と見える範囲である視野の機能があり、それを視機能と言います。視力と視野の低下が失明につながります。それを視覚障害という言葉で表現しています。, 日常生活するうえで、情報の80%は視機能から得ています。視機能が低下すると生活に支障をきたします。, さて、失明の原因になるもので一番多いのは緑内障です。次いで糖尿病網膜症、そして加齢黄斑変性症です。先天性のものでは網膜色素変性症があります。, まず、緑内障は眼圧が高くなることによって視神経が圧迫されて視野が狭くなる病気で、進行すると回復しません。発見した時にすぐに治療開始となります。しかし、日本では眼圧が正常ですが緑内障と同じ視野変化をきたす正常眼圧緑内障が多く、40才以上で、20人に1人います。初期は自覚症状がありません。健診で発見される事が多いのですが、進行してから発見されても回復しませんので、健診で指摘されたら、必ず眼科を受診して下さい。, 糖尿病網膜症は糖尿病によって網膜の血管が弱くなり眼底出血などを起こし、進行すると失明にいたります。まず、血糖コントロールを良くして下さい。そして眼科を受診して、網膜症が起こっているかどうかを診てもらいましょう。眼科的に治療が必要でしたら、受けて下さい。網膜症が無い場合も、内科と眼科の定期検査が必要です。, 加齢黄班変性症はもともと日本人にはあまりありませんでしたが、年々増加しています。原因は、生活習慣で、特に食事が欧米化している為と言われています。黄斑とはものを見る網膜の中心部です。進行すると視野の中心が見えなくなります。, 失明につながる先天性や遺伝性の目の病気もあります。代表的な疾患に網膜色素変性症があります。今のところ有効な治療法はなく、徐々に進行していきます。, いずれも失明につながる目の病気ですので、早期発見・早期治療が大切です。日常生活に不自由を感じたら、将来の人生のために、主治医の先生から患者さんの会や支援団体を教えてもらって下さい。そこに参加して、生活に必要な情報や訓練を教えてもらいましょう。, 兵庫県保険医協会 〒650-0024 神戸市中央区海岸通1-2-31 神戸フコク生命海岸通ビル5階. 数学者、レオンハルト・オイラーは年間平均800枚の論文を発表していたと言われています。これは普通の数学者が一生かかる量です。彼はそれを毎 … Copyright 2020 Hyogo Medical Practitioners Association All right reserved. )の原因疾患の第1 位は緑内障(注2)、第2 位は網膜色素変 性(注3)、第3 位は糖尿病網膜症(注4)でした。 ・視覚障害の原因に緑内障が占める割合は. Please confirm that you are not located inside the Russian Federation, ここから先は第三者のウェブサイトになります。当社は、第三者のウェブサイトのコンテンツに関与しておらず、掲載内容について一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。, , MD, Wilmer Eye Institute, Retina Division, Johns Hopkins University School of Medicine, 突然の視力障害とは、数分から数日以内に発生する視力障害のことです。片眼にのみ現れることもあれば両眼に現れることもあり、視野の一部のみが侵されることもあれば視野のすべてが侵されることもあります。視野の小さな一部分だけが欠ける(例えば、小さな網膜剥離によるもの)と、かすみ目のような症状が現れます。視力障害の原因によっては、眼痛など、その他の症状がみられることもあります。, 光は、網膜で感知されるまでに、いくつかの透明な構造物を通過しなければなりません。光はまず、角膜(虹彩と瞳孔の前にある透明な層)を通過し、次に水晶体、さらに硝子体(しょうしたい、眼球の内部を満たすゼリー状の物質)を通過します。光がこれらの構造物を通過するのを妨げるあらゆる障害物(例えば、角膜潰瘍[かいよう]や硝子体への出血)は、視力障害を引き起こします。, 眼全体に影響が及んだときに完全な視力の喪失をもたらす病気のほとんどは、その影響が眼の一部分だけにとどまった場合、部分的な視力障害だけをもたらします。, 両眼から出た信号は、視神経に沿って運ばれます。2つの視神経は視交叉と呼ばれる部分で交わります。それぞれの眼からつながる視神経は、ここで2本ずつに分かれ、各側の神経線維の半分は反対側へと交差します。こうして、脳は左の視野についても右の視野についても、両方の左右視神経から情報を受け取ることができます。眼または視覚路のどこに損傷が生じたかによって、異なるタイプの視力障害が現れます。, 外界の光が眼の奥に届くのを妨げるものがあったり、眼の奥から脳へと神経信号が伝わるのを妨げるものがあったりすると、視力が損なわれます。法的な失明の定義は、眼鏡またはコンタクトレンズで矯正しても良い方の眼の視力が0.1以下、または良い方の眼の視野が20度未満であることです。法的失明とみなされる人の多くは、ものの形や明暗を見分けることはできますが、詳細は識別できません。, 感染による角膜の損傷:ヘルペス性角結膜炎などの感染症またはコンタクトレンズの過剰装用に伴う感染症によって角膜が損傷する。コンタクトレンズの過剰装用では、角膜に不透明な瘢痕(はんこん)ができる, ビタミンA欠乏による角膜の損傷:角膜軟化症と呼ばれ、ドライアイや角膜の不透明な瘢痕が生じるが、先進国ではまれである, 光線が網膜にうまく像を結ばず(屈折異常)、眼鏡またはコンタクトレンズで完全に矯正できない(ある種の白内障など), 網膜への血流不足:通常は網膜動脈または網膜静脈の閉塞によって起こり、血管の壁の炎症が原因であるもの(巨細胞性動脈炎によって生じるものなど)や、別の場所(首の頸動脈など)から運ばれてきた血栓によるものがある, 網膜動脈の突然の閉塞は、血栓または動脈硬化物質から剥がれた小片が網膜動脈に移動することで発生します。視神経につながる動脈も同様のかたちで閉塞することがあり、また、巨細胞性[側頭]動脈炎などの場合には炎症によって閉塞することもあります。網膜静脈内で血栓が形成されて網膜静脈が閉塞されることもあり、これは高血圧または糖尿病のある高齢者でよくみられます。糖尿病の人は、硝子体内に出血するリスクもあります。, 症状が突然始まったように見えても、実際には症状に突然気づいただけである場合もあります。例えば、かなり前から(重度の白内障などによって)片眼の視力が低下している人が、正常な方の眼を覆ったときに突然、異常な方の眼の視力低下に気づくことがあります。, 突然の視力障害のあまり一般的でない原因( 突然の視力障害の主な原因と特徴)には、脳卒中または一過性脳虚血発作、急性緑内障、網膜剥離、角膜と水晶体の間にある眼の前方の構造物の炎症(前部ぶどう膜炎、ときに虹彩炎とも呼ばれます)、ある種の網膜の感染症、加齢黄斑変性の合併症としてみられる網膜内への出血などがあります。, 片眼に突然、短時間の視力障害が現れ、一過性脳虚血発作に至る(一過性黒内障と呼ばれる), この病気の危険因子(糖尿病、高血圧、過度に血栓ができやすい素因、鎌状赤血球症など)をもつ人にみられる, 視野にほこり、糸くず、もしくはクモの巣のようなものがみえる(飛蚊症がある)人、または硝子体出血の危険因子(糖尿病、網膜の裂け、鎌状赤血球症、眼のけがなど)がある人にみられる, 巨細胞性(側頭)動脈炎(頭部、首、上半身の太い動脈の炎症で、視神経への血流を妨げる病気), この病気の危険因子(糖尿病や高血圧など)がある人、または極度の低血圧のエピソード(ときに失神の原因になりうる)がある人にみられる, ときに頸動脈のドプラ検査(首の静脈の超音波検査)および心エコー検査(心臓の超音波検査), 黄斑出血(加齢黄斑変性による、黄斑[網膜の中で光への感受性が最も高い部分]への出血), 通常、加齢黄斑変性があると分かっている人、または血管疾患の危険因子(高血圧、タバコ喫煙、脂質異常症など)がある人にみられる, チラチラする光または不規則な光の点がゆっくり視野を横切る現象が、約10~20分続く, 突然、どこからともなく稲妻、スポットライト、または星のようなものがピカッと光るのが見え(光視症)、それが繰り返し起こる, ときに、網膜剥離の危険因子(最近の眼のけが、最近の眼の手術、高度の近視など)がある人にみられる, このような病気の危険因子(高血圧、動脈硬化、糖尿病、脂質異常症、タバコ喫煙など)がある人にみられる, ときに、眼にけがをした後に感染が生じた人またはコンタクトレンズをはめたまま眠った人にみられる, *この欄には症状や診察の結果などが示されています。ここに示されている特徴は典型的なものですが、常に当てはまるわけではありません。, CT = コンピュータ断層撮影、赤沈 = 赤血球沈降速度、MRI = 磁気共鳴画像。, 高齢者における視力障害の原因で最も多いのは、水晶体(眼のレンズ)の混濁(白内障)、または視神経の損傷(緑内障)もしくは網膜の損傷(加齢黄斑変性や糖尿病網膜症)によるものです。あまり一般的でない原因としては、眼に供給される血液の遮断があります。まぶたの病気は、しばしば眼の外観を変え、不快感を伴いますが、視力障害を引き起こすことは普通ありません。, 原因が何であれ、視力障害が少しでもあれば、高齢者の生活の質、ひいては健康が損なわれます。例えば、視力が悪いために、自動車事故を起こしたり、転倒したりすることがあります。特に、バランス障害や難聴など、他の問題を抱える高齢者にとって、視力障害は特に壊滅的なダメージとなります。そのような場合、視力障害が重大なけがのもととなったり、日常生活に支障をきたしたりします。, 突然の視力障害が起こったすべての人は、直ちに眼科医(眼の病気の評価と[手術を含む]治療を専門とする医師)または救急外来を受診するべきです。, 医師はまず、症状と病歴について質問します。次に身体診察を行います。病歴聴取と身体診察で得られた情報から、多くの場合、原因と必要になる検査を推測することができます( 突然の視力障害の主な原因と特徴)。, 医師はまず、視力障害がいつ起こったか、どれくらい続いているか、症状が進行しているかどうかを尋ねます。視力障害は片眼のみかそれとも両眼にあるか、また、視力障害が全体に及ぶのかそれとも視野の特定の部分に限られるのかについて尋ねます。また、飛蚊症(ひぶんしょう)、チカチカする光が見える、光の周りに虹のような輪が見える(光輪視)、色覚の異常、ジグザグまたはモザイク模様、眼痛など、その他の視覚症状についても尋ねられます。眼以外の部位の症状や、眼に問題をもたらしうる病気の危険因子がないかについても質問されます。, 身体診察では、主に眼の診察に重点が置かれますが、全身の身体診察(例えば、皮膚や神経系の診察など)が行われることもあります。, 眼の診察に際し、医師はまず見え方の鮮明さ(視力)を注意深く確認します。通常は、最初に片眼で、次に両眼で視力検査表の文字や記号を読むように指示されます。さらに、瞳孔が光に反応してどの程度縮小(縮瞳[しゅくどう])するか、眼で動くものをどの程度追うことができるか、について評価します。色覚の検査が行われることもあります。 医師は、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡(拡大鏡下に眼を診察できる器具、)を用いて眼とまぶたを観察し、眼の内圧(眼圧)を測定します。眼科医は、散瞳薬を患者に点眼した後、細隙灯顕微鏡またはライトの付いた手持ち式の器具で、網膜を隅々まで調べます。, 痛みがあるかないかによって、視力障害が突然生じた原因をかなり絞り込むことができます( 突然の視力障害の主な原因と特徴)。何もしなくても視力がすぐに戻る場合は、一過性脳虚血発作や眼性片頭痛が有力候補に挙げられます。, たいていの場合、眼の診察の結果から、視力障害の原因を診断するのに十分な情報が得られます。 疑われる原因によっては、検査が必要になる場合もあります。以下に挙げる検査は特に重要です。, 眼痛と他の特定の症状があり、眼の診察時に視神経の腫脹がみられた人には、ガドリニウム造影剤を用いたMRI検査が行われることがあります。, 赤血球沈降速度(赤沈)とC反応性タンパクの濃度(体の炎症の程度を間接的に評価する血液検査)の測定のほか、ときに血小板の数(血小板数)の測定が(特に50歳以上の人または頭痛がある人に)行われます。, 視力障害を引き起こしている病気はできるだけ早く治療しますが、治療によって視力を保存または回復できるとは限りません。しかし、迅速な治療により、他眼で同じ病態が起こるリスクを減らすことがあります。, 何もしなくても視力がすぐに戻る場合は、一過性脳虚血発作や眼性片頭痛が有力候補に挙げられます。, Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.Aは、米国とカナダ以外の国と地域ではMSDとして知られる、すこやかな世界の実現を目指して努力を続ける、グローバルヘルスケアリーダーです。病気の新たな治療法や予防法の開発から、助けの必要な人々の支援まで、世界中の人々の健康や福祉の向上に取り組んでいます。 このマニュアルは社会へのサービスとして1899年に創刊されました。 古くからのこの重要な資産は米国、カナダではMerck Manual、その他の国と地域ではMSD Manualとして引き継がれています。私たちのコミットメントの詳細は、Global Medical Knowledgeをご覧ください。, 必ずお読みください:本マニュアルの執筆者、レビュアー、編集者は、記載されている治療法、薬剤、診療に関する考察が正確であること、また公開時に一般的とされる基準に準拠していることを入念に確認する作業を実施しています。しかしながら、その後の研究や臨床経験の蓄積による日々の情報変化、専門家の間の一定の見解の相違、個々の臨床における状況の違い、または膨大な文章の作成時における人為的ミスの可能性等により、他の情報源による医学情報と本マニュアルの情報が異なることがあります。本マニュアルの情報は専門家としての助言を意図したものではなく、医師、薬剤師、その他の医療従事者への相談に代わるものではありません。ご利用の皆様は、本マニュアルの情報を理由に専門家の医学的な助言を軽視したり、助言の入手を遅らせたりすることがないようご注意ください。本マニュアルの内容は米国の医療行為や情報を反映しています。米国以外の国では、臨床ガイドライン、診療基準、専門家の意見が異なる場合もありますので、ご利用の際にはご自身の国の医療情報源も併せて参照されるようお願い致します。また、英語で提供されているすべての情報が、すべての言語で提供されているとは限りませんので、ご注意ください。, このサイトは、 信頼できる医療・ 健康情報のための 倫理標準である HONcodeの条件を満たし ています: こちらから確認してください。, The trusted provider of medical information since 1899, © 2020 Merck Sharp & Dohme Corp., a subsidiary of Merck & Co., Inc., Kenilworth, NJ, USA. 突然の視力障害のあまり一般的でない原因( 突然の視力障害の主な原因と特徴)には、脳卒中または一過性脳虚血発作、急性緑内障、網膜剥離、角膜と水晶体の間にある眼の前方の構造物の炎症(前部ぶどう膜炎、ときに虹彩炎とも呼ばれます)、ある種の網膜の感染症、加齢黄斑変性の合併症としてみられる網膜内への出血などがあります。 28.6 %であり、2007 年度の調査結果(21.0%)に比べ て増加しました。