高倉健を愛する編集者たちが丹精込めて作成した本作。 その熱意が感じられる、充実した内容となっています。 俳優としての彼はもちろんのこと、プライベートな交友関係もしっかりとおさえてあり、ファンにはたまらない作品といって間違いないでしょう。 その高い演技力とルックスで数多くの名作に出演した俳優、高倉健。彼の素顔を知ることができるおすすめの本冊をご紹介します。, 1956年のデビュー以降、数多くの映画に出演し次々と名作生み出した、いわずとしれた日本を代表する俳優です。言葉を最小限にとどめ、表情の微妙な変化や細かい仕草を用いて心情を表現するその能力は最高峰。魂に訴えかける演技は、後の多くの俳優たちにも影響を与えています。, そんな高倉は、礼儀正しく誠実な性格であることでも知られており、役作りも徹底しておこなっていました。俳優としての表現力を損なわないために、音楽や絵画に触れて感受性を磨くなど、自分が納得のいく表現をするための意識を日頃から高く持っていました。, そのような積み重ねから信頼を勝ち取り、出演する作品で圧倒的な演技を披露していきます。俳優としての人生をまっとうし続けた高倉は、2012年の映画「あなたへ」を遺作として、2014年に悪性リンパ腫でこの世を去りました。, 晩年も精力的に自らの演技と向き合い続け、多くの人々に感動と勇気を与え続けた、真の俳優だといえるでしょう。, 生前の高倉の姿を、彼の写真と出演した映画のリスト、そしてプライベートなエピソードとともに振り返っていきます。一線で活躍し続けていた高倉は、数多くの著名人にも影響を与えました。彼が亡くなったときに残された者たちが記したメッセージが、彼の存在の大きさを改めて示します。, 数多く掲載されている写真からは、高倉の人間性があふれ出しています。演じるときは鋭いまなざしで見つめ、プライベートでは優しい笑顔が印象的です。写真が語りかけてくるとよく言いますが、まさに彼が見せている表情には、この言葉がぴたりと当てはまります。, 高倉健を愛する編集者たちが丹精込めて作成した本作。その熱意が感じられる、充実した内容となっています。, 俳優としての彼はもちろんのこと、プライベートな交友関係もしっかりとおさえてあり、ファンにはたまらない作品といって間違いないでしょう。, 名優を亡くし悲しみに暮れるなか、懐かしく思う気持ちが沸きあがる作品となっています。思い出に浸りながら、至福の時を過ごしてみるのはいかがでしょうか?彼のエッセンスが存分に詰まった、満足できる一冊です。, 高倉と親交のあったジャーナリストの近藤勝重が、18年間に渡って交わしてきた書簡のやり取りをまとめたものです。その内容はラブレターかと思えるほど美しく、2人の関係の深さが見てとれます。, 高倉から送られてくる手紙には、何気ない日常の節々にも豊かな感受性が隠れていました。季節は巡っていきますが、彼の豊かな心は決して変わることなく、丁寧な言葉で紡がれているのです。, 多くを語らずにものごとを表現する力に長けていた高倉ですが、決して口下手だったわけではありません。映画では表現する方法として言葉を多用しなかっただけであり、手紙では、普段は見せない軽快な語り口をみせています。, そして、どんな文章にも必ず相手への敬意が込められているところが、彼の尊敬すべき点です。無駄な文章は一切なく、くり返し読むことで彼の言葉が心の中に染み込んでいきます。, 世の中は豊かになりましたが、本当に必要なのは、本書のような作品を読んで得られる満たされた心なのかもしれません。, 1984年に取材で出会って以降、約30年間に渡って高倉健を追い続けたフリーライターの谷充代。彼女が見つめた彼の人生と、周りの人々の姿を記しています。, 寡黙で不器用なイメージの強い高倉ですが、心が通じた親しい間柄の人とは、映画の待ち時間なども会話がはずんでいたようです。そんな彼には、江利チエミという愛してやまなかった女性がいました。1959年に結婚をしましたが、その後やむを得ない中絶や離婚を経て、彼女は45歳の若さで亡くなります。, 残された高倉は、彼女に対してどのような言葉を送り、自らの想いを伝えたのでしょうか?, 緊迫した映画の撮影現場からプライベートな旅先まで、長年関わってきた谷ならではの視点から、高倉健の人間像を見つめています。, 死後、神格化されつつある高倉ですが、世間には見せない一面もあり、オフの姿を知ることができる貴重な場面も描かれています。, 人生をかけて高倉健を追い続けた筆者が送る、渾身の一冊。世間が知りたかった裏側から、改めて彼の人間性を確認するようなエピソードまで、33話のなかに魅力がたっぷりと詰まっています。蔵書に加えるべき、読み応えのある作品です。, ニッポン放送で約5年間続いたラジオ番組「高倉健 旅の途中で…」。本書は、そこで語られたことをもとに高倉自身が書き下ろした、エッセイ集です。撮影の合間や旅の合間で起こる、さまざまな出来事や出会いを言葉にするため、一生懸命に取り組んでいます。, 描かれているのは、出会った人たちの心の強さと暖かさ。普通の人なら気づかないような些細なことも彼は見逃さず、きちんと感謝の気持ちを伝える姿勢に、人柄が現れています。, スターとしての視線を浴びることが多い高倉健。普通の人間なら、多少はおごりが生まれてしまうこともあるでしょう。しかし、彼には一切そのような行動が見られません。そのような姿勢を貫くからこそ、彼の周りの人たちも、暖かい心の持ち主が多くいるのです。, 難しい言葉で格式高く書かれた文章とはひと味違う、重みのある言葉たち。本のなかから、彼の話す声が聞こえてきそうな感覚を味わうことができる作品となっています。, あまりインタビューを受けないことで知られていた高倉健が認めた、まさに珠玉のインタビュー集です。仕事観、好きな俳優や映画など、すべてが彼の言葉によって語られています。これまで周りの人間の憶測でしか語ることのできなかった側面を、高倉はどのような言葉で表現しているのでしょうか?, 多くを言葉を交わさずとも他人のことはしっかりと見ていて、困っていれば助け船を出してあげる仕事観に、痺れる言葉が目白押しですが、本人は至って普通のことを語っているだけといった風情。大物ぶりが見てとれます。, 凄みのある言葉とは、難しい単語を並べたものではなく、シンプルな響きのなかに生まれるものなのだと気づかされます。何を話すかが大事なのではなく、誰が話すかが重要なのです。何事にもストイックに向き合ってきた男の言葉からは、有無を言わせぬ力強さが感じられるでしょう。, 雲の上のような人間の言葉も、文字となって表現することで万人の目に触れるところとなります。この世に残された高倉健の意志を受け継ぐのは、私たちです。, 伝説として語り継がれる高倉健の生きざま。かっこよく生き抜いた人生に触れて、心を磨いてみてはいかがでしょうか?, ホンシェルジュはamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。, 成田凌の人気の理由を出演作品から紐解く!実写化した映画、テレビドラマの原作の魅力も紹介, 高倉健インタヴューズ: 日本で唯一の貴重なインタヴュー集 (小学館文庫プレジデントセレクト). 水戸黄門には出てねえだろ」と付き人に答え軽くあしらった[154]といったエピソードがある。, ドキュメンタリー映画『健さん』での山下義明 (東映の演技事務担当)の証言によると、高倉は朝が弱く、東映時代は毎日20分ほど必ず遅刻して現れた。また、西村泰治(元・付き人)の証言によると、映画の中で多くの人を殺した罪への対処として、大津・長寿院の滝に参っていたという。, 高倉が喫茶店で居合わせたマキノ光雄にスカウトされた話は、高倉自身がインタビュー等で述べているため事実ではあるが, 任侠映画の役作りについて「想像を一生懸命かきたててね。僕の(生まれ育った)町は『川筋』って(呼ばれるような)炭鉱町で乱暴な町だったのね。毎年、お盆の盆踊りのあった後って、必ず殺人があってね。朝、学校行く時、必ずそういう…ムシロがかけてあったりね。そういうのいっぱい見ましたよ、うん。だから僕は品のいい京都とかで生まれて育ってたら、とてもヤクザものはできてないでしょうね。」出身地の土地柄、気風、身近だった光景など、少なからず影響している事を語っている。『川筋』という俗称は北九州地区でかつての炭鉱労働者やその運搬に関わる港湾労働者、そうした人々の住んでいた地域などをさす言葉。川筋者とは俗に「頑固な荒くれ者、そうした気質」を言う。, 『南極物語』撮影前より黒澤サイドからのアプローチがあったという。学生時代からの憧れだった黒澤からの打診に気持ちが動き、何度か顔合わせをしていたが、極地ロケを終え帰国してみると、既に『居酒屋兆治』のプロジェクトが始動。, 離婚に至った原因は不仲によるものではなく、江利の異父姉が芸能人である江利を妬み、妹を貶めるため意図的に仕組んだ事が原因とされている。江利の異父姉が 家政婦・江利の付き人として小田家に入り込み、江利からの信用を得て実印を預かるなど、家族同然の立場になると、やがてふたりへ双方に、でっちあげの誹謗中傷を吹聴、相互不信となった夫妻を別居に追い込み、その後の離婚の足掛かりとした。また、夫妻の財産横領を行うようになり、発覚後も容疑を否定、週刊誌で反論や夫婦の私生活についてリークや誹謗中傷を展開するなど悪質・執拗なもので、挙句に失踪・自殺未遂騒動を起こしている。結局「これ以上(高倉健に)迷惑をかけられない」と江利側から離婚を申し出た。この異父姉はその後、江利自身により刑事告訴され、実刑判決を受けている。, 「不器用でも信頼のおける会社でありたい」という企業理念と企画趣旨に共感し、文化勲章受章後初のCM出演が決まった。またCMソングには高倉と同郷の, 『キネマ旬報 1999年10月上旬特別号 NO.1293映画人が選ぶオールタイムベスト100(外国映画篇)』『キネマ旬報1999年10月下旬号NO.1294映画人が選んだオールタイムベスト100(日本映画篇)』の野沢のアンケートより。, https://web.archive.org/web/20141123064432/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/meikan/ta/takakuraken.html, 芸能界の“新・ご意見番”は「デヴィ夫人」 新井浩文、大沢樹生息子の逮捕にもコメント, https://web.archive.org/web/20131026012652/http://www.asahi.com/articles/TKY201310250062.html, “高倉健「歌」と「旅」:言葉の本質を伝える低音の響き 「健さん」らしい、哀惜の情”, http://megalodon.jp/2015-0818-1314-02/mainichi.jp/shimen/news/m20141224ddm010200038000c.html, http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20110510-773480.html, http://news.livedoor.com/article/detail/5603687/, http://www.sankei.com/entertainments/news/141118/ent1411180005-n1.html, http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/19/kiji/K20141119009310990.html, https://web.archive.org/web/20141120213122/http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014111802000252.html, “【戸津井康之のメディア今昔(2)】日本映画を救った「仁義なき戦い」…“起死回生”の陰に「映画づくりの情熱」p1”, http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130823/wlf13082307010001-n1.htm, http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20110511/enn1105111250012-n1.htm, “【戸津井康之のメディア今昔(2)】日本映画を救った「仁義なき戦い」…“起死回生”の陰に「映画づくりの情熱」p3”, https://web.archive.org/web/20130826032759/http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130823/wlf13082307010001-n3.htm, 追悼・高倉健 銀幕を共にした盟友が語る「高倉健」という人物(3)石倉三郎は役者としての気概を教えられた, https://web.archive.org/web/20141201163150/http://www.asahi.com/articles/ASGD1560BGD1ULZU006.html, https://web.archive.org/web/20141203150212/http://www.iza.ne.jp/topics/entertainments/entertainments-5585-m.html, http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/12/01/kiji/K20141201009383470.html, https://web.archive.org/web/20130508220849/http://cinemahochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20121127-OHT1T00088.htm, https://web.archive.org/web/20140119013336/http://www.oricon.co.jp/news/2019449/full/, https://web.archive.org/web/20131026123456/http://www.asahi.com/articles/TKY201310250020.html?ref=reca, https://web.archive.org/web/20140107175606/http://www.asahi.com/articles/TKY201311030051.html, https://web.archive.org/web/20131106093743/http://sankei.jp.msn.com/life/news/131103/trd13110312010014-n1.htm, http://www.news24.jp/articles/2014/11/18/07263590.html, http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/19/kiji/K20141119009308110.html, https://web.archive.org/web/20141122135742/http://mainichi.jp/select/news/20141118k0000e040242000c.html, https://web.archive.org/web/20141122140359/http://mainichi.jp/select/news/20141118k0000e040216000c.html, http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/21/kiji/K20141121009321680.html, http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/18/kiji/K20141118009306270.html, http://www.sankei.com/west/news/141118/wst1411180045-n2.html, http://www.oricon.co.jp/news/2044712/full/, http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/11/18/0007513242.shtml, http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/18/kiji/K20141118009306981.html, Ken Takakura, Japanese star and Black Rain actor, dead at 83, https://web.archive.org/web/20141119035638/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141119/k10013310981000.html, https://web.archive.org/web/20141121111419/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141118/k10013298151000.html, https://web.archive.org/web/20141206002821/http://www.sankei.com/entertainments/news/141120/ent1411200002-n1.html, http://www.oricon.co.jp/news/2044797/full/, 第161回 高倉健(2012年9月8日放送)|これまでの放送|NHK プロフェッショナル 仕事の流儀, 「1枚の写真」 高倉健:「戦後の日本が蓄積してきた経済や社会のシステムがパンクした瞬間でした。」, http://style.nikkei.com/article/DGXZZO43816700X10C12A7000000, http://www.jiji.com/jc/v4?id=2012takakura-ken_int0005, 王と長嶋〜プロ野球を国民スポーツにした2人の功労者〜(20) 背番号「89」に込められた二つの意味, https://web.archive.org/web/20130127034535/http://www.cinemacafe.net/article/2012/10/05/14017.html, https://web.archive.org/web/20131108062822/http://www.oricon.co.jp/news/video/2025269/full/, https://web.archive.org/web/20141109031000/http://sonae.sankei.co.jp/ending/article/141013/e_sogi0001-n1.html, 高倉健が椅子に座らなかった理由が明らかに? 吉田豪が芸能スキャンダルのディティールを読み解く, http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/18/kiji/K20141118009306820.html, “いつもの席で寡黙な健さん「映画のイメージ通りの紳士」常連だった京都・喫茶店オーナー思い出語る”, http://www.sankei.com/west/news/141119/wst1411190026-n1.html, http://www.sankei.com/column/news/141119/clm1411190003-n1.html, http://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/141213/spo14121312090026-n3.html, https://web.archive.org/web/20141205234846/http://www.hochi.co.jp/entertainment/feature/hochi_eigashou/20141127-OHT1T50279.html, http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp1-20141204-1404422.html, 番組エピソード 犯罪者は許さない!正義に燃える【刑事ドラマ特集】-NHKアーカイブス, https://web.archive.org/web/20140528053917/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/03/27/kiji/K20140327007854250.html, 高倉健メモリアルイベント「健さんに逢いたくて2015in北九州」北九州市公式サイト, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=高倉健&oldid=80348359, 緊急追悼特番 高倉健さん83歳逝く 不器用な男の銀幕伝説 (2014年11月21日、フジテレビ), 山本哲士『高倉健・藤純子の任侠映画と日本情念:憤怒と情愛の美学』文化科学高等研究院出版局、2015年。.