しかし、これが一過性でないと判明したら、『糖尿病』かもしれません。, このサイトを訪れている貴方は、少なからずとも糖尿病に興味があってアクセスされていると思います。 血糖値が高く尿糖が出現すると尿の粘稠度が高くなり泡立ちやすくなります。食後の尿だけ泡立つ時には食後高血糖が疑われます。 2016/9/7 腎臓の糸球体と呼ばれる器官で血液をろ過して、水分と一緒に老廃物を排泄します。 界面活性物質(石鹸も界面活性物質です)が含まれると、出来た泡が壊れにくくなり泡立ちます。尿に正常に微量含まれるウロビリノーゲンは界面活性物質です。濃縮尿だとウロビリノーゲン濃度が高くなり泡立ちやすくなります。また尿が酸性に傾いても尿の表面張力が低下し泡立ちやすくなります。また尿に含まれる蛋白質も界面活性作用があり尿蛋白が多いと泡立ちます。特別な疾患がなくてもこのようになることはあるので、一時的な尿の泡立ちは左程気にすることはありません。 腎・泌尿器の病気, しかし、結論から言うと、少々の泡以外の症状がない場合は、異常や病気が見つかることはほとんどありません。, 尿は腎臓で作られます。 東邦大学医療センター 大橋病院 腎臓内科 尿に関するQ&A, 株式会社中電工さんが地域社会奉仕活動の一環として病院外灯の清掃・電球の交換をしてくだいました。, 高尾理事長 出演「トクもりっ」平成健康ステーション YouTubeにアップしました. 尿蛋白が多く出る疾患には糸球体腎炎、糖尿病腎症、膠原病腎障害、ネフローゼ症候群などがあります。 血糖値が高く尿糖が出現すると尿の粘稠度が高くなり泡立ちやすくなります。食後の尿だけ泡立つ時には食後高血糖が疑われます。 尿が妙に泡立つことありませんか?1週間くらいにわたって尿がトイレの水面が見えなくなるほどの異様な泡立ちがありました。糖尿病や尿たんぱくが出ているのかと思い泌尿器科を受診しました。その時のことの記録です。(この記事は腎・泌尿器が専門ではないへ (コーラには炭酸ガスをコーティングする成分が含まれていない。), ビールほどではありませんが、ウロビリノーゲンもこのような界面活性作用を持っているので、一度立った泡が消えにくくなっています。, ただ、尿の泡が異常に多い、ビールのようにクリーミーといった場合には、尿中にタンパクが混ざっている(タンパク尿)可能性や、前述のウロビリノーゲンの産生が多くなっている可能性があります。, タンパク尿の原因疾患として多いのは、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、慢性腎不全、妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)、膀胱炎などの病気、ウロビリノーゲンの産生が多くなるのは、肝臓や胆道の病気です。, しかし、このような疾患であれば、尿に泡が立つ前に、それぞれの疾患の症状(むくみ、高血圧、排尿痛、頻尿、血尿、黄疸など)が現れているはずです。, したがって、最初に述べたように、少々の泡以外の症状がない場合は異常ではないことが多いのです。. 大半の方は落下によってできる細かい泡がドーム状になった状態を気にされていますが、この泡は心配いりません。 検査をしても正常です。 尿に蛋白が混ざっていると、蜂の巣のように大きめで、洗剤のシャボン玉のようにふんわりした感じの泡になります。 Copyright (C) 2015 copyrights.tounyoubyou-nyou-awa.info All Rights Reserved. そのビリルビンが腸に排泄され、腸内細菌によって分解されたものがウロビリノーゲンです。ウロビリノーゲンの大半は便と一緒に排泄されますが、一部は腸管から吸収され、再び肝臓へと戻って血液中や腎臓をめぐり尿中に排泄されます。 弊社の商品開発チームの医師監修 Q. 水に老廃物が混ざった液体、これが尿です。, ウロビリノーゲン 尿の泡立ちが気になる方は尿検査を受けみられてはどうでしょうか。, 下記の書物やネット情報を参考にしました。 尿はなぜ泡立つのでしょうか? 泡立つ尿は何かの病気のサインでしょうか。 尿蛋白が多く出る疾患には糸球体腎炎、糖尿病腎症、膠原病腎障害、ネフローゼ症候群などがあります。 血糖値が高く尿糖が出現すると尿の粘稠度が高くなり泡立ちやすくなります。食後の尿だけ泡立つ時には食後高血糖が疑われます。 結論から言うと病気のサインであればそうでない事もあるとなります。 Copyright ©  糖尿病お助け隊 All rights reserved. 朝起きて、いつものようにトイレで用を足したら、いつもと違う小便が出た。<ひょっとしたら、悪い病気かも……>なんて不安にかられた経験がある中高年は多いに違いない。隠れた病気を見つけるための尿チェック法を、腎臓専門医で松尾内科クリニック(東京・桜新町)の松尾孝俊院長に聞いた。 尿は、腎臓をはじめ、さまざまな病気のサインになる。腎臓は血液中の老廃物を濾過(ろか)し、尿として体外に排出する働きがある。本来なら、尿に蛋白(タンパク)や血が混ざることはないのだが、腎機能に何らかのトラブルが生じていたり、尿が通る経路に異常があると漏れ出すケースがある。尿のチェックは重要なのだ。 まずは、小便をした時にできる「泡」に注意したい。「尿が泡立ってなかなか消えないと訴えて検査に来られる方がいます。大半の方は落下によってできる細かい泡がドーム状になった状態を気にされていますが、この泡は心配いりません。検査をしても正常です。尿に蛋白が混ざっていると、蜂の巣のように大きめで、洗剤のシャボン玉のようにふんわりした感じの泡になります。そうした状態の泡が立つ場合は、医師の診察を受けてください」. 尿の泡から考えられる病気は?糖尿病?膀胱炎? タンパク尿の原因疾患 として多いのは、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、慢性腎不全、妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)、膀胱炎などの病気、 ウロビリノーゲンの産生が多くなる のは、肝臓や胆道の病気です。 (出典:病院の検査の基礎知識), ところで、コーラやビールも泡が立つ液体ですが、コーラはすぐ泡が消えるのに対して、ビールの泡は消えるまで時間がかかります。, これは、ビールに麦芽由来のタンパク質やホップ由来の苦み成分、多糖類が界面活性作用を持っていて、ビールを注ぐ時に発生する炭酸ガス(二酸化炭素)を包み込んでコーティングするためだそうです。 いストレスを感じた時などに多く出る事はあります。 アメリカ、カナダ、ブラジルの3カ国で認定された国際免許を取得している自然療法専門医。. と言うか、尿が泡立っていて、糖尿病かも?と恐怖でこのサイトを訪れたのでは…。, 私も糖尿病について皆さんと学習していこうと考えていくので、予防・改善しましょうね。. 通常は出現しないビリルビン(水溶性の間接ビリルビン)が尿に含まれると尿は褐色調が強く泡立ちます。(ビリルビンも界面活性物質です) ビリルビンが多くなる疾患を考える必要があります。 人間の身体は、栄養分を入れることと余分なものを排泄することで成立しています。当たり前のように排泄する尿は、腎臓で作られます。この腎臓や尿が糖尿病と深く関わり合いを持っています。, 腎臓では一日におおよそ200リットル近い原尿を作り出します。つまりそれだけの血液が毎日腎臓を通過するということです。ここで、腎臓の仕組みをお話いたしましょう。, 食べた物、飲んだものが血液になります。その血液の中には体にとって必要なものと不要なものがあるため、腎臓でふるい分け(ろ過)されます。身体に必要なものはタンパク質や赤血球、余分なものはクレアチニン(毒素)やナトリウム、カリウムです。, 不要となった成分を含んだ水分が尿となって腎盂を経過して、体外に排泄されるという仕組みです。排泄されるおしっこの量は正常では、おおよそ1.5リットルとなりますが、糖尿病ではこのおしっこの量や成分に変化が現れます。, 尿の中の成分を見ることで、病気がある場所、病気の原因などが判断されます。尿中の成分の有無は数字もありますが、次のように表記もあります。, ・(-):異常なしと判断・(+):尿中に出ていると判断・(++)または(2+):尿中に多く出ていると判断・(+++)または(3+):尿中にかなり多く出ていると判断, 尿中に糖が(+)であると「糖尿病」と決めつけでしまいそうですが、実はそうではありません。尿糖が陽性となるのは、血液の中の糖の量が多すぎて一定のインスリンでは処理しきれず、腎臓にいきます。腎臓ではろ過や再吸収の工程でもあふれてしまい尿に残ってしまう結果のものです。尿糖(+)になる基準(糖排出閾値)は血糖が160~180mg/dL以上と言われています。, しかし糖尿病でない人でも、腎臓の再吸収などの処理機能が低下する「腎性糖尿」、食後の血糖が上がる「甲状腺機能亢進症」などの病気を抱えた人は尿糖が陽性になることがあります。またホルモンバランスを崩したり、ストレスの蓄積など環境条件によっても陽性を示すことがあると言われます。, 尿糖とは血液中の糖が尿中に排泄された糖をいいます。血液中の糖は、腎臓で血液から濾過される途中で身体に再吸収されますが、血糖が異常に増えて限界を超えると、尿糖として検出されます。血糖値が160~180mg/dlを超えると尿に糖がでてくるといわれています。, 血糖値は血液検査などで採血した時の血液中のブドウ糖の濃度を表した数値です。採血した時間や食事内容、運動などによって、常に変化します。この変化の中で、血糖値が180mg/dlを超えると尿に糖が出ますので、尿糖はおしっこから次のおしっこまでの間に起こった高血糖を反映します。尿糖チェックを行った場合、おしっこから次のおしっこまでの高血糖の状態を知ることができます。例えば食後の尿糖を測定するときには、食事直前に一度おしっこし、さらに食後のおしっこを測ることで、食後の高血糖状態があったかどうかがわかります。, 頻尿と言われる基準は一日に8回以上の排尿です。糖尿病では頻尿になる傾向にありますが、これには二つ原因があります。, 血液内の糖分量が増えると、血液全体はドロドロとした粘度の強い状態になります。自分の意志とは別に身体のなかでは、糖分を多量に留めておいてはダメなことをキャッチし、尿と一緒に排除するように発令します。そのため喉の渇きを感じさせ、水分を補給させるのです。飲水量の増加に伴う頻尿です。, 通常は150~200ml程度の尿が膀胱内にたまると尿意を感じます。しかし糖尿病の場合は、高血糖により発生したソルビトールが正常な神経の伝達を阻害してしまいます。そのため、排尿するタイミングでもないのに、脳からの排尿命令が出てしまいます。結果、頻尿となるわけです。, おしっこの量が多い状態を多尿といいます。1日の尿量が3000ml以上に増えた場合に多尿だと疑うこととなります。一般的に、健康な方の尿量は、およそ1000ml~2000ml程度。多尿では、おしっこの頻度が多い頻尿と同じようにトイレに行く回数が増えますので、多尿と頻尿の区別が難しい場合もありますが、1日の尿量をためることで多尿と診断されます。また他の症状としては、口の渇きがあり、多く水分をとることで多尿となることがあります。, 糖尿病によりインスリンの働きが十分になされないと高血糖が続く=細胞にぶどう糖が取り込まれない。この状態が続くと肝臓に貯蔵されていた脂肪が糖の代わりにエネルギー源となります。この時に燃えカスとなって出るのが「ケトン体」と呼ばれるものです。, このケトン体が、尿中に排泄されることで、尿がアンモニアと甘いニオイが混合したようなニオイになります。しかし、この甘いニオイが感じられるようになると糖尿病はかなり進行した段階になります。, おしっこをした後に、便器の中で細かい泡がなかなか消えない状況に不安を覚える人もいるかもしれません。糖尿病の人では、こういった尿が見られる場合がありますが、原因はタンパク質です。しかし、糖尿病の既往が無い人でもおしっこに泡が立つことがあります。尿の検査項目にもある「ウロビリノーゲン」の界面活性機能にまつわるものです。, 前述のとおり、泡の原因はタンパク質です。尿中にタンパク質という大きな成分が出るということは、糖尿病の合併症である糖尿病性腎症が考えられます。, 高血糖によって血管にも負担をかけ、また血管を傷つける物質が生まれ、血管壁がボロボロになります。, 血管がたくさん集まっている腎臓では、ろ過や吸収機能が低下してしまい、網目から必要な物質がこぼれ落ちてしまいます。これを「糖尿病性腎症」といいます。, 尿に糖やタンパク質などが出るということは、全てが血管の損傷が元となっています。また血管の損傷原因は糖尿病が大きく関わっています。いずれにしてもおしっこを何とか改善しようということではなく糖尿病の血糖コントロールが重要となります。, 糖尿病でない人にとっては、何かの検査で尿糖が陽性となってしまったら一過性と安心するのではなく、それをきっかけに検査を追跡するとか、健康を意識するなどのきっかけにすることが重要と思われます。健康を維持するためには、まずは身体の現状を知ることから始まります。, 日本人では2000万人がいびきの習慣性があるといわれます。いびきが続く中、側にいるものにとってはうるさくて眠れない、迷惑だと感じますね。いびきは周囲の迷惑だけではなく最近では病気のひとつとして、また危険な予兆としても取り […], 境界型糖尿病とは? 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Copyright © Nikkan Gendai. しかし、いつまでも続く時やきめ細かいクリーミーな泡であるなら病気を疑っての検査が必要になります。1回の尿検査だけでは異常を見落とすかもしれないので、時刻や日にちを変えて複数回検査をして確かめるのが良いと思います。 . 気温が下がって来ると、年のせいもありトイレに行く回数がやや増えて来ます。普段は気にならなくても、時々妙に泡立つので心配になることもあります。おそらくどなたでも同じような経験がおありだと思います。 糖尿病は自宅でチェックできますか? A. 尿蛋白が多く出る疾患には糸球体腎炎、糖尿病腎症、膠原病腎障害、ネフローゼ症候群などがあります。 糖尿病 かもって、心配になりませんか? よく、糖尿病の判断基準として、 「尿が泡立つ」 って聞きますよね。 健康な人でも、尿の泡立ちや泡が混ざることってありますが、泡って、通常では すぐ消える んですって。 なぜかというと、尿の泡は表面張力によって作られるそうです。 2016/5/27 「糖尿病と尿の関係を徹底解説!泡や尿糖で診断できる?」糖尿病の食事と生活に関する総合情報サイトあおいまる。管理栄養士、医師、看護師、糖尿病療法士などの専門家が糖尿病家庭の日常に活かせるお役立ち情報、毎日を楽しくするためのニュース・コラムなどをお届けします。 All Rights Reserved. 糖尿病の人が排尿をしたとき、きめの細かい泡が立つといいます。 尿が泡立つ原因は、尿に含まれているタンパク質です。 糖尿病の人は腎臓の機能が低下している場合が多く、尿にタンパク質が多く混ざるタンパク尿が出ることがあります。 ビリルビンとは、赤血球中のヘモグロビンが肝臓や脾臓などで壊されたときにできる胆汁色素のことです。ビリルビンは肝臓から胆汁に排泄されて、尿に出てくることはありません。しかし、肝障害や胆道の閉塞などで胆汁の流れが妨げられると、ビリルビンが血液中に増え、それが腎臓から尿に排泄されるようになります。 最終的には医師の診断が必要ですが、自宅でもチェックする方法はあります。, 健康診断でも必ず実施されている尿検査は、成分を調べることでさまざまな病気を発見できます。それだけに、排尿時に尿の色・臭い・泡などが普段のものと違うと、「もしかして糖尿病になってしまったのかも…」と不安になってしまいますよね。確かに尿の色や臭いなども、病気になっているかどうかの判断材料になります。, ですが健康な状態でも、一時的に普段とは違う尿が出ることは珍しくありません。ですから、普通と違う尿が出たからといって、糖尿病になったとは一概には言えません。尿が異常だからと必要以上に心配する前に、正しい知識を身につける必要があります。, この記事では、自分が糖尿病なのではと不安を感じている人や、尿に異常を感じている人のために、糖尿病患者の尿の特徴・尿の異常でわかる病気・糖尿病の検査の仕方や、判断の基準などを紹介していきますので、しっかり理解して参考にしてください。, 糖尿病の人の尿には、健康な人と比べて特徴があります。必ずしもすべて当てはまる訳ではありませんが、一つの指標になりますので、確認してみましょう。, 尿の臭い 「糖尿病」という病名が示すとおり、糖尿病の人の尿には多量の糖分(ブドウ糖)が含まれています。ですから、尿の臭いが果実のように「甘いまたは甘酸っぱいような臭い」になります。この臭いは独特で、嗅いだことがある人にはすぐに糖尿病だと分かってしまうほどです。普通は尿に糖が混じることはあまりなく、あっても微量なので甘い臭いはしません。, ですが、尿の臭いは食べ物の影響も受けます。例えば、コーヒーを飲んだ後はコーヒーの臭いがします。ビタミン剤やエナジードリンクを飲んだ後はビタミンの臭いがします。経験がある人も多いのではないでしょうか。このように食べ物が影響している場合もあり、臭いだけでは病気と判断するのは難しいでしょう。, 尿の色 健康的な人の尿の色は、普通だと淡黄色や淡黄褐色をしています。糖尿病になった人は、トイレに行く回数が増え、尿の色がほぼ透明になることがあります。ですが、大量に水分を摂った場合にも尿の色は薄くなりますので、その場合は糖尿病の可能性は低いでしょう。, また、濃い尿が出たから糖尿病を疑う人もいますが、濃い場合は糖尿病の可能性は低くなります。濃くなる原因は様々で、例えば激しい運動をした後などは汗をかきますので、体内の水分が減り尿が濃くなります。筋肉に大きな負担を与えるような運動の場合は、筋肉に含まれているミオグロビンという成分が尿に溶け出します。, この成分は筋肉の色でもわかるように赤い色をしているため、尿も赤くなります。したがって、激しい運動の後の濃い尿は、糖尿病とは関係ない可能性が高いです。ただし、肝臓病など糖尿病以外の病気の可能性はありますので、油断はできません。, 尿の色も、臭いと同様に食べたものにも影響されますので、それだけで糖尿病と判断することはできません。, 尿の泡立ち 糖尿病の人が排尿をしたとき、きめの細かい泡が立つといいます。尿が泡立つ原因は、尿に含まれているタンパク質です。糖尿病の人は腎臓の機能が低下している場合が多く、尿にタンパク質が多く混ざるタンパク尿が出ることがあります。その結果、尿が通常よりも泡立ってしまうのです。, ですが、健康な人でも、一時的に泡が出る場合がありますので、出たからといって糖尿病だとは言えません。また、タンパク尿が出ていない場合でも泡立つことは、よくあります。ただし、腎臓の機能が低下した人のタンパク尿は、健康な人と比べると違いがあります。その確認方法は、「どれくらい泡立っているか」と「泡がすぐに消えるかどうか」です。, 尿中のタンパク質の量が多いと、健康な人と比べて泡立ちやすくなりますから、その差は一目瞭然です。また、タンパク質の泡はなかなか消えないという性質を持っています。同じタンパク質からできている卵白でメレンゲを作るとき、その泡がなかなか消えないことからもわかっていただけるでしょう。タンパクがなければ、尿の泡はすぐに消えます。, 尿が出る頻度・量 糖尿病になると頻尿になり、さらに出る量も多くなり、体内の水分が不足します。そのため、のどが渇くのが早くなり、すぐ水分が欲しくなります。頻尿の定義は、1日に8回以上トイレに行く場合とされています。ですが、それより少ない場合でも、自分でトイレに行く回数が多いと思うなら、頻尿の可能性があります。, 頻尿は「トイレに行っておかないと心配になる」といった心因性のものもありますので、これだけで糖尿病だと断定はできません。ですが、明らかに以前よりも回数が増えた場合は、糖尿病の初期症状である多尿を疑う必要が出てきます。, そして1度に排尿する量ですが、一般的には150〜200mlが正常とされています。自分で何ml出ているかというのは把握しづらいですが、これも以前の量と比べて多くなっていないかどうかで判断しましょう。, >>血糖値が140を超えたらお助け隊 糖尿病と診断されてしまったら まさか自分が糖尿病予備軍だとは インスリン治療に頼りたくない。薬の量を減らしたい。糖尿病お助け隊がサポートします。, これらのものは一例で、まだいろいろな病気がありますが、多いのはやはり尿と関係の深い器官です。, 腎臓は尿と関係の深い器官ですので、尿の異常は糖尿病だけでなく、腎臓の異常である可能性があります。糖尿病が進行していくと、さまざまな合併症を引き起こします。そして、糖尿病はそもそも自覚症状が少ない病気ですから、診断された時にはすでにかなり進行している場合もあり、同時に合併症も見つかるというケースもあるのです。, 糖尿病には3大合併症というものがあり、その1つに腎症というものがあります。腎症の症状として、タンパク尿が大量に出るというものがあります。単に糖尿病なだけであれば、尿にタンパク質が混ざっていることは多くはありません。ですから、タンパク尿が出た場合は、腎症も発症している可能性が高いのです。, 腎症の症状 症状は第1期〜第5期まで分類され、第5期がもっとも悪い状態です。具体的には以下のようなものがあります。, 第1期…自覚症状なし、医学的な異常も認められない。 第2期…自覚症状なし 第3期…うっ血性心不全、ネフローゼ症候群など 第4期…腎不全、倦怠感、尿毒症など 第5期…透析が必要になる, 食事療法 糖尿病のための食事療法は、血糖値を下げるために糖質を制限したものになります。一方、腎症の場合は、適切なエネルギーを摂取するために、腎臓の負担になるタンパク質を制限した食事になります。ただタンパク質を減らしただけではエネルギー不足になりますので、その分脂質や炭水化物を多く摂ることで対処します。, 【自宅でできる尿検査薬(尿試験紙)を使ったチェック方法】 尿検査は「尿検査薬(尿試験紙)」を使えば、自宅でも簡単にできます。尿検査薬は第2類医薬品に分類され、薬局やドラッグストアなどで売っていますので、手軽に手に入ります。健康診断などで見たことがあるかもしれませんが、使い方も簡単で、試験紙を尿に数秒浸すだけです。試験紙の色の変化で、尿糖や尿タンパクの量がわかります。, 尿糖をチェックするものは、他に尿糖計があります。高価ですが電子式でわかりやすくなっています。好みに合わせて選びましょう。, 【血糖自己測定(SMBG)によるチェック方法】 糖尿病になってしまった場合、自宅での自己管理が必要になってきます。そのため、病院に行かなくても、簡単に血糖値を調べることができる器具が開発されました。それが、自己血糖測定器です。, ・購入方法 自己血糖測定器にはさまざまな種類があり、基本的な使用方法は同じです。誰でも直感的に今の状態がわかるように、色や大きい文字で見やすくなっています。測定器の本体はネット通販などでも購入することができますが、穿刺器具・穿刺針(ランセット)・測定用のチップを別途購入する必要があります。穿刺器具・穿刺針がセットになったものもあります。, 測定用チップは、医療用医薬品でネット販売が禁止されているため、完全に別売りとなっています。測定用チップは、処方せん受付薬局で購入することができます。ネット通販は安いことが特徴ですが、糖尿病でインスリン治療をしている場合、自己血糖測定器は保険適用になりますので、こちらがおすすめです。, ・使い方 使い方は、指先を穿刺針で刺して、出た血をセンサーに吸い取らせるだけです。結果はすぐに表示されます。穿刺針は感染症予防の観点から使い捨てになっており、安全です。詳しい測定方法や条件は、器具の説明書を参照して行いましょう。, ここでは自分でできる糖尿病のチェック方法をご紹介しました。これらのチェック方法で、糖尿病の可能性を判断できるとはいえ、あくまで可能性の範囲です。健康な人なら、尿糖が出ることはあまりありません。多量な糖分を摂取することで出ることもありますし、出ても糖尿病ではないこともあります。逆に糖尿病でも尿糖が出ないこともあるのです。, それから、糖尿病の特徴は高血糖であることですが、高血糖なら尿にも糖が混ざると思われるかもしれません。確かに普通は混ざるのですが、個人差があり、混ざらない人もそれなりにいます。要するに、血液や尿では判断できないこともあるということです。すべて自分で判断せず、病院を受診するかどうかの材料として利用しましょう。, 本気で血糖値を下げたい方へ 3つの特許成分を配合したサプリ >>今なら7日間分のお試しが無料!, ・空腹時血糖値を調べる検査 一番シンプルな血液検査の方法です。血糖値が上昇していない空腹時に採血し、血液中のブドウ糖の量を測定することで血糖値が正常かどうか判断します。また、インスリンの分泌状態や濃度も測定することができます。空腹時に測定する場合は、最後の食事から10時間以上経っている状態で行います。, ・随時血糖値を調べる検査 基本的には、空腹時血糖値を調べる方法と同じですが、この方法は食事をした時間に関係なく採血します。そのぶん血糖値は高くなっていますので、糖尿病と診断される基準値も、空腹時血糖値よりも高くなっています。, 病院での採血の他に、献血に行くとグリコアルブミンを調べることができます。グリコアルブミンとは、肝臓でつくられたアルブミンというタンパク質がグリコ(ブドウ糖)と結合したものです。血糖値が高ければ、グリコアルブミンの検出量も多くなりますので、糖尿病になっているかどうかの一つの指標になります。, ・75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT) この検査も、最後の食事から10時間以上経っている状態で行います。空腹の状態で採血をし、その後75gのブドウ糖水溶液を飲み、意図的に高血糖の状態をつくります。その状態で一定時間経過後に再び採血し、血糖値を測るという検査です。, ただし、この方法は意図的に高血糖にする検査ですので、すでに高血糖の状態にあると思われる患者に対しては行うことができません。, 尿検査では、採った尿の尿糖やケトン体を調べることで、糖尿病かどうかを判断します。尿糖が出ているということは、血糖値が高くなっていることが考えられます。ケトン体とは、アミノ酸や脂肪酸からつくられるもので、エネルギーとなります。通常は、インスリンが糖を分解してエネルギーをつくっています。, ですが、糖尿病でインスリンの作用が不足すると、エネルギーがあまり作れなくなり、その代わりとしてケトン体が増えるのです。健康であれば、血中や尿中にはほとんど検出されないため、ケトン体が多いと糖尿病の疑いがあると判断できます。, 【糖尿病と診断された場合は他の検査も】 もし糖尿病と診断された場合は、進行具合にもよりますが、合併症になっていないかの検査も必要になりますので、以下のような検査が行われる可能性があります。, 糖尿病患者の多くは2型糖尿病であり、普通は時間をかけてゆっくり血糖値が増えていきます。そして、血糖値が糖尿病と診断されるまでには、「正常型」「境界型」「糖尿病型」の3つの段階があります。これらは血糖値で区別され、以下のようになっています。, 空腹時血糖値が 109mg/dL以下…正常型 110〜125mg/dL…境界型 126mg/dL以上…糖尿病型, になります。血糖値が109以下でも、109に近いほど危険ということになりますので、予備群ということで注意しなければいけません。また、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が6.5%以上ある場合も、糖尿病型になります。, HbA1cとは、血糖値が高くなった時に、ヘモグロビンとブドウ糖が結合したものです。血糖値が高くなるにつれて、HbA1cも増えていきますので、高血糖を判断する際の材料になります。HbA1cの正常値は4.6〜6.2%で、それを超えるとだんだん糖尿病型に近づいていくと言えます。, 糖尿病型はまだ完全には糖尿病になったとは言えない段階で、さらなる検査をとおして判断されます。糖尿病だと診断されるには、条件がいくつかあります。例えば、空腹時血糖値とHbA1cが両方とも正常値を超えていた場合は、糖尿病になります。, 空腹時血糖値のみ(あるいはHbA1cのみ)が正常値を超えていた場合は、再検査をします。そして再度、糖尿病型に当てはまった場合は、糖尿病と診断されます。, 尿の異常以外にも、糖尿病は以下のような症状が出ます。尿の異常と以下の症状が両方当てはまる場合は、糖尿病の可能性が高くなりますので、必ず病院で検査してもらいましょう。, もし以上のような症状がなくても、気になったなら行ったほうがいいでしょう。糖尿病で怖いのは合併症で、発見が遅れると失明や壊疽(えそ)のような、取り返しのつかない状態まで進行する可能性もゼロではありません。自分が糖尿病だと発覚するのが嫌で、病院に行かない人もいますが、放っておいて治る病気はありません。むしろ悪化する場合がほとんどなのです。, 多くの病気は、早期発見できれば大事にはいたらず、逆に発見が遅れると手遅れになることもあります。特に糖尿病は初期の自覚症状があまりない病気ですので、気になったら早めに受診することが肝心です。糖尿病の検査は自宅でもできるものがありますので、そういったもので定期的に検査してみるのも有効です。, ですが、一番いいのは病気になるような生活をしないことです。どの病気でもその原因に共通しているのは、食生活の乱れや運動不足です。普段からこれらのことに気をつけるだけで、病気になるリスクを大幅に減らすことができるでしょう。.