App 競泳女子・池江璃花子選手の白血病の公表は、日本中に大きな衝撃を与えた。“血液のがん”ともいわれる白血病だが、今ではさまざまな治療法が確立。中でも期待されている白血病の治療法の1つ、car-t(カーティー)細胞療法が2月20日、厚生労働省の Twitter 競泳の池江璃花子選手が2月12日、白血病と診断されたことを公表しました。白血病とはどんな病気なのか?その症状や治療法について、近畿大学医学部の松村到教授に聞きました。 有名人の“血糖値番付”を調べたら…. YouTube CAR-T細胞療法, カーティー, キムリア, 池江璃花子, 白血病, 田代まさしは670mg/DLで収監ストップ!? © Fuji News Network, Inc. All rights reserved. 日本女子競泳界の大スターである池江璃花子選手が、白血病を患っているとTwitterで公表しました。 池江璃花子選手は、症状の詳細にはふれていませんでしたが、池江璃花子選手の一日も早い完治を願い、白血病の種類や症状、治療方法、生存率等について調べてみましたのでご紹介します。 池江璃花子(ルネサンス)が7月4日、成人となる20歳を迎える。2019年2月12日、18歳のときに自ら白血病を告白し、10ヶ月間の長期間の療養を経て退院、コロナ禍のなかで徐々に選手としての時間を取り戻しつつある現在までを振り返る。, 2018年の池江はアジア大会で日本人初の6冠を達成し、複数種目合算で18回日本記録を更新するなど、女子競泳のエースとしてその期待を一新に浴びる驚異的な存在だった。, だが、年が明けた2019年1月のオーストラリア合宿中、池江は身体のだるさなど体調不良を訴え、急遽帰国。2月12日、当時18歳の池江は白血病を告白し、長期療養することになった。, 5月には池江が治療に専念できるように公式ホームページを開設し、直筆のメッセージを公開したほか、応援メッセージを受け付けるようになった。6月には一時退院が許されるも、この時期「とにかく一日一日を何とか乗り越えています」「もう病院には戻りたくない!と思う時もあります」と綴るなど、苦しい闘病生活の一旦が垣間見れた。, そんななか、池江は闘病生活のまま日本大学に入学。2019年7月4日には19歳の誕生日を迎え、ライバルや仲間たちが大会からエールを送られ感謝の言葉を返している。2019年12月中旬には退院を報告。10ヶ月の入院生活を終え、「2024年のパリ五輪出場とメダル獲得という目標で頑張っていきたい」と力強く宣言した。, 2020年2月、池江は退院後初のTVインタビューを受けた。SNS上や公式サイトのメッセージでは気丈に振る舞っていたが、想像以上に過酷な闘病生活の辛さから「死にたいと思った」時期もあったと告白。しかし、一時退院でポジティブな気持ちを取り戻し、「ここにいることが奇跡だし、生きていることが奇跡」であり、大病を患った人々に勇気を与えたいと語った。, そして3月17日に406日ぶりにプールに入ったことを報告。世界が新型コロナウイルスの脅威にさらされるなか、献血の啓蒙や「ともに乗り越えていきましょう」とコロナ禍でのあり方へのメッセージを発信した。池江の前向きな姿勢に対し、ICOのトーマス・バッハ会長から激励のメッセージが送られた。また、SK-IIとのコラボでは、ショートヘアーを公開し、「自分の今のこの髪の毛、自分自身に誇りを持ってる」と話し、さらにポジティブな姿を披露した。, 2020年6月になると、所属先ルネサンスのヘッドコーチ西崎勇氏の指導のもと本格的な競技復帰への動きを見せた。同じ所属先の持田早智とともに練習に参加し、誕生日2日前の7月2日には母校・日本大学での練習風景を公開。10月の日本学生選手権(インカレ)での競技復帰を目指すことになった。, TM © Olympic Channel Services S.L. 競泳女子の池江璃花子選手(18)が、白血病の診断を受けたことを自身のツイッターで明かしました。「私自身、未だに信じられず、混乱している状況です」としながらも、「しっかり治療をすれば完治する病気でもあります」と前向きな言葉がつづられています。 池江選手の言葉通り、白血病は今や不治の病などではありません。化学療法や支持療法、骨髄移植などの進歩は劇的で目覚ましく、多くの患者さんが病いを克服し、社会復帰をされています。 白血病は血液のがんです。血液細胞には赤血球、血小 … 競泳女子・池江璃花子選手の白血病の公表は、日本中に大きな衝撃を与えた。“血液のがん”ともいわれる白血病だが、今ではさまざまな治療法が確立。中でも期待されている白血病の治療法の1つ、CAR-T(カーティー)細胞療法が2月20日、厚生労働省の専門部会が製造販売を了承。年度内にも承認される見通しだ。, ヒトの体内でがん細胞は日々発生しているが、その都度、免疫細胞が退治し、がんの発症を阻止している。しかし、免疫細胞ががん細胞を駆除できなくなってくると、形勢は逆転。がん細胞は分裂を繰り返し、増殖していく。, 「CAR-T細胞療法は、患者自身の免疫細胞を活用してがん細胞への攻撃を効率化するものです。まず、がん患者から免疫細胞を取り出し、遺伝子操作によって、がん細胞を認識する能力を高めて培養します。それを体内に戻します。体内に戻った免疫細胞は、がん細胞の目印を巧みに探し当てて、攻撃を開始。結果的に、がん細胞を死滅に追い込みます」(医療ジャーナリスト), 気になるのは治療成績だ。2018年10月1日の「日本経済新聞」は、スイス製薬大手・ノバルティスの臨床試験において、抗がん剤が効かなくなり、骨髄移植もできない難治性の白血病患者の8割以上に治療効果があったと報道。欧米では実用化されており、日本でもノバルティスが開発したCAR-T細胞療法の「キムリア」が、ついに承認の運びとなった。, 薬価は、米国では1回あたり、日本円にして5000万円以上と高額。日本では公的医療保険が適用される見通しだが、ある程度の費用は覚悟しなければいけない。投与対象は再発などで治療が困難となった一部の白血病やリンパ腫で、年250人ほどと見られている。治療が難しい白血病患者には朗報だが、気になる点もある。, 「実は、CAR-T細胞療法によって、がん細胞が消失しても再発するケースも出ています。詳しい原因はわかっていませんが、CAR-T細胞療法でがんが消えたとしても、決して安心できません」(前出・医学ジャーナリスト), ライフ Mail. 競泳女子の池江璃花子選手(18)が、白血病の診断を受けたことを自身のツイッターで明かしました。「私自身、未だに信じられず、混乱している状況です」としながらも、「しっかり治療をすれば完治する病気でもあります」と前向きな言葉がつづられています。池江選手の言葉通り、白血病は今や不治の病などではありません。化学療法や支持療法、骨髄移植などの進歩は劇的で目覚ましく、多くの患者さんが病いを克服し、社会復帰をされています。白血病は血液のがんです。血液細胞には赤血球、血小板、白血球があります。すべての細胞の源である造血幹細胞から、それぞれの細胞になるまでには何段階もの細胞分化を経ますが、そのいずれかの段階で白血球またはリンパ球になる細胞が異常に増えてしまう病気です。がん化した細胞(白血病細胞)は、骨髄内で増殖し、骨髄を占拠してしまうため、正常な血液細胞が減少します。, 白血病は、がん化した細胞のタイプから「骨髄性」と「リンパ性」に分けられ、さらに病気の進行パターンや症状から「急性」と「慢性」に分けられます。※急性骨髄性白血病56%、急性リンパ性白血病19%、慢性骨髄性白血病22%、慢性リンパ性白血病3%(日本人ではまれとされる)他の疾患のように、急性白血病の経過が長引いても、慢性白血病になる訳ではありません。白血病の急性および慢性は、それぞれ異なった疾患なのです。急性白血病は、急激に発症し、顕著な貧血や白血球増加、血小板減少(出血傾向)を示すことから迅速な治療が必要となります。一方、慢性白血病の白血球数は著明に増加するのですが、症状のないことも多く、健康診断で偶然に見つかることも多いようです。しかし、最終的には急激に悪化(急性転化)しますので、この急性転化を遅らせるような長期にわたる適切な治療が必要になってきます。, 池江選手がいずれの白血病かはまだ判明していないとのことですが、1月のレース後には「体のだるさを感じることが多くなっている」「疲れの抜けが遅くなっている」と話していました。白血病の症状には、どのようなものがあるのでしょうか。急性白血病では、異常な白血病の細胞が増えることで、息切れや動悸などの貧血症状や、生理が止まりにくい、青あざができやすいなど血が止まりにくい症状が出ることがあります。また、全身で炎症が生じるため、熱やだるさなどの風邪のような症状が日増しにひどくなる場合や、抑うつなどの症状が現れることもあります。慢性白血病は、初期には症状がないか、あっても軽い場合が多いとされています。会見で日本水泳連盟の副会長は、「まさか、このような病名を言われるとは思っていなかった」とも述べています。白血病の原因とは何なのでしょうか。白血病をはじめ、一般的にがんは、遺伝子や染色体に傷がつくことで発症すると考えられています。たとえば慢性骨髄性白血病では、患者さんの95%以上でフィラデルフィア(Ph)染色体という異常な染色体が見つかります。遺伝子や染色体に傷がつく原因として、放射線、ベンゼンやトルエンなどの化学物質、ウイルスなどが挙げられていますが、そのしくみは完全には解明されていません。また、白血病は遺伝もしません。親が白血病であったとしても、子どもが必ず白血病になるわけではありません。, 治療法ですが、急性白血病では、まず複数の抗がん剤を組み合わせた寛解導入療法を行って、数週間で骨髄の白血病細胞を完全に死滅させます。その後、正常な骨髄の細胞のみが増えて回復してきた頃に、わずかに生き残った腫瘍細胞を消滅させるための寛解後療法(地固め療法、および維持強化療法)を行います。慢性骨髄性白血病の薬物療法には、分子標的治療薬、化学療法、インターフェロン‐α療法があり、白血病細胞を減少させ、症状を抑える効果があります。治療の効き具合によって、あるいは再燃時には、さらに踏み込んだ治療が必要な場合があります。ヒト白血球型抗原(HLA)が一致する、適切なドナーがいる患者では、造血幹細胞移植を行うケースもあります。その後再発がみられないことを定期的な外来診療で確認していきます。とはいえ、急性・慢性ともに、良い薬が新たに登場しています。実用化に向けて、治験が進んでいる新しい薬剤もあります。日本水泳連盟の会見では、担当医師から早期発見だったと伝えられたことに加え、「(池江選手は)白血病に必ず勝つんだという姿勢を見せている」「本当に我々大人が頭が下がる」とも述べられました。池江選手の一日も早い回復を祈りたいと思います。, Facebook