今回のブログでは、2019年にfdaから承認された新薬と、2020年に承認される可能性のある新薬を開発している厳選5銘柄について見ていきます。 Mantenh-se atualizado, confira tudo no Exponencial! 特に専門は絞っていない内科医のブログ 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. 薬物療法=向精神病薬(抗うつ薬など) 3. 64 0 obj <>stream B*�B2B[�1. 有効成分が医薬品グループ「ナルコレプシー治療薬」に含まれる医薬品を薬効分類毎にまとめた一覧です。薬価、添加物、相互作用、適応症などの比較が行えます。 endstream endobj startxref endstream endobj 52 0 obj <> endobj 53 0 obj <> endobj 54 0 obj <>stream ナルコレプシー等の治療薬「モディオダール錠100 mg」 (モダフイニル製剤)につきましては、本年2月21日に「特 発性過眠症伴う日中の過度の眠気」に係る効能・効果を追加 する申請を承認し、同日付けでモダフイニル製剤に使用に当 N Engl J Med 2015;373:2654-62. ・ステロイド抗炎症薬のベタメタゾンリン酸エステルナトリウム(商:リンデロン) ナルコレプシーの診断. )より. ・他の遺伝子の関連も示唆されており, TCRA, TCRB, P2RY11, EIF3G, ZNF365, IL10RB-IFNAR1, CTSHm TNFSF4などが挙げられている. Multiple sleep latency testでは患者は朝8時から夕5-6時くらいまでの間, 2時間毎に20分間寝るように指導する. 「白い目」白内障治療薬 今回は造血薬についてです。 【ゴロなど】 鉄欠乏性貧血治療薬. ※術後に眼圧が上がった場合には、アセタゾラミド(商:ダイアモックス)を使用することもある。また、アセタゾラミドは体内のKを減少させることがあるので合わせてL-アスパラギン酸カリウム(商:アスパラカリウム)も処方されます。, ・糖尿病も合併している患者さんでは、インドメタシンファルネシル(商:インフリー)が処方されることがある。これは、糖尿病の患者さんでは非糖尿病者と比較して、術後炎症を起こしやすいため、その予防のため処方されていると思われます。, <後発白内障手術後> ・非ステロイド系抗炎症薬のネパフェナク(商:ネバナック). 「ピノキオ」ピレノキシン(商:カタリン)※後発品:カリーユニもよくみます。 ナルコレプシーの治療薬として「リタリン」を用いるために、正式な脳波検査で確定診断が必要なのだそうです。 「リタリン」はコンサータと同じ成分の薬で、麻薬及び向精神薬取締法によって処方のルールが厳しく決められているんですね。 h�bbd``b`j�@�q:�`��ߔ��d��'�0 ��� 後発白内障とは、高頻度にみられる白内障術後合併症のことで、白内障手術後にあらためて濁ってきて視力が低下します。治療はレーザー治療で簡単にでき、そのあとに以下のような薬を使用します。 ・Multiple sleep latency test前に, 1週間分の睡眠記録を取ってもらい, 十分な睡眠がとれていることを確認する. h�b```a``�c```�\� �� L�@Yy��.���(�� {�X7+X�ta���]_����dO_Ҍ@���d�ZA4�/�[$� ��*D�9� �u3 精神療法(認知行動療法など) 2. でナルコレプシーのReviewがありましたのでまとめます. 乾燥硫酸鉄(商:フェロ・グラ … N Engl J Med 2015;373:2654-62. ナルコレプシーの診断については、睡眠時無呼吸症候群でも使われるpsg検査、血液検査で白血球のhla遺伝子型を検査する、あるいは脳脊髄液検査でオレキシン濃度を測定するなどで診断されます。 ナルコレプシーの治療 57 0 obj <>/Filter/FlateDecode/ID[<7C734DEFE3C62A4FA180DC19FA223BBC>]/Index[51 14]/Info 50 0 R/Length 52/Prev 1480700/Root 52 0 R/Size 65/Type/XRef/W[1 2 1]>>stream ����/{�x�\����yDz��].�.�����c3l@5a3��M7���}�b2� 4�>��xN��*���%��"��_ ためしてガッテンで話題の『金縛り』や睡眠幻覚はナルコレプシー(過眠症)と関係していた?!ナルコレプシーはオレキシンの不足や欠乏が原因です。ナルコレプシーの対処法・治療法とオレキシンを増やすサプリメントを探して調べてみました。 ・ただし, ナルコレプシーはそのほとんどが孤発性であり, 両親がナルコレプシーの場合, 子供も罹患する可能性は1%程度. %PDF-1.6 %���� Please confirm that you are not located inside the Russian Federation, ここから先は第三者のウェブサイトになります。当社は、第三者のウェブサイトのコンテンツに関与しておらず、掲載内容について一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。, , MD, Jefferson Sleep Disorders Center, Thomas Jefferson University, 診断を確定するには、睡眠ポリグラフ検査と睡眠潜時反復検査など、睡眠検査室での検査が必要です。, ナルコレプシーが起こる割合は、米国と欧州では2000人に1人未満です。男女ともに等しくみられます。遺伝的に生じる症例もありますが、環境的な要因も関わっているようです。原因は不明です。脳のある領域の神経細胞を破壊する自己免疫反応(免疫系が自己の体を攻撃すること)がナルコレプシーの原因であることを示唆する科学的証拠もあります。, ナルコレプシーが医学的に重篤な状態に至ることはありませんが、生活や仕事に支障をきたし、自動車事故やその他の事故のリスクが大きくなります。ナルコレプシーは生涯続きますが、余命への影響はありません。, ナルコレプシーは、レム睡眠のタイミングとコントロールの異常を部分的に反映しています。その症状の多くは、レム睡眠中に起こる現象に似ています。すなわち、ナルコレプシーでみられる筋力低下、睡眠麻痺、幻覚は、レム睡眠中にみられる筋緊張の低下、麻痺、鮮明な夢と似ています。, 通常、症状は青年期から若年成人期にかけて現れ、その後は生涯続きます。すべての症状が現れるナルコレプシーの患者は全体の約10%に限られ、大部分の人はいくつかの症状が出るだけです。日中の過度の眠気(EDS)はすべての人に生じます。, ナルコレプシーの患者には日中の過度の眠気があり、多くの場合、長期間にわたって過分な睡眠をとっても眠気が軽減しません。多くの人は、時刻を問わず前触れもなしに生じる、コントロールできない突然の眠気(睡眠発作)に襲われます。眠らずにいようとしても、ごく短時間で眠りに落ちてしまいます。発作は1日に何度も起こることもあれば、2、3回しか起こらないこともあります。1回の発作の持続時間は通常2~3分以下ですが、数時間続くこともあります。目覚めるときは、通常の睡眠と同じく、すぐに目覚めます。たとえ2~3分しか続かない発作でも、目が覚めるとすっきり感じられるのが典型的です。しかし、その数分後には、また眠りに落ちてしまうことがあります。, 発作が最も起こりやすいのは、退屈な会議や高速道路で長時間運転しているときなど、単調な状況におかれたときですが、食事中、会話中、何かを書いているときにも起こることがあります。夜の睡眠は満足のいくものではなく、覚醒と、鮮明な怖い夢によって周期的に中断されることがあります。, 日中起きているときに、怒り、恐怖、喜び、笑い、驚きなどの突発的な感情が引き金となって、意識消失を伴わない突然の筋力低下が起こることがあります(情動脱力発作と呼ばれます)。急にぐにゃりと腰が抜けたり、持っているものを落としたり、地面に倒れたりします。顎が垂れ下がり、顔の筋肉がひきつり、眼が閉じ、うなづくように頭が動きます。話し方が不明瞭になることもあります。, この状態は、正常な人でレム睡眠中にみられる筋肉の麻痺と似ていて、また「笑って力が抜けた」状態にもやや似ています。, ときに、入眠の前後や起床直後に、体を動かそうとしても動かせなくなることがあります。睡眠麻痺と呼ばれるこの体験は恐ろしく感じられることもあります。誰かに体に触れてもらうと麻痺が治まることがあります。そうでなくとも、麻痺は数分後で自然に治まります。, 睡眠麻痺は、ナルコレプシーの患者の約4人に1人にみられます。ときに健康な小児や、頻度は下がりますが健康な成人にもみられることがあります。, 寝入る前後や、頻度は下がりますが目覚めるときに、実際には存在しない映像や音が鮮明に見えたり聞こえたりすることがあります。これらの極めて鮮明な幻覚は、正常な夢に似ていますが、もっと強烈です。この幻覚は次のように呼ばれています。, 入眠時幻覚は、ナルコレプシー患者の約3分の1にみられます。健康な小児でもよくみられ、ときに健康な成人にみられることもあります。, ナルコレプシーは日常生活に支障をきたし、患者は集中力が低下します。やる気も失われ、抑うつ状態になることもあります。家族関係などが損なわれることもあります。患者はけがをしやすく、例えば運転中に眠り込んでしまった場合などは特に危険です。, 日中の過度の眠気がある患者に、筋力低下の発作がみられる場合、医師はナルコレプシーを疑います。しかし、同様の症状を引き起こす他の病気もあるため、症状だけに基づいて診断することはできません。睡眠麻痺と、ナルコレプシーのような幻覚は、健康な成人、睡眠不足の人、睡眠時無呼吸症候群やうつ病の人でも起こることがあります。これらの症状は特定の薬剤を服用したときにも生じます。したがって、睡眠検査室での検査が必要です。, 睡眠検査室における睡眠検査として、一晩かけて睡眠ポリグラフ検査を行い、次の日に睡眠潜時反復検査を行います。これらの検査では、脳、心臓、呼吸、筋肉、眼の活動をモニタリングし、記録します。四肢の動きなど他の様々な身体機能もモニタリングし、記録します。, 通常、ナルコレプシーの原因になる異常は、CTやMRIなどの画像検査では検出できません。, ナルコレプシーに対する根治的な治療法はありません。しかし多くの人は、治療を継続することで通常の生活に戻れます。, 夜に十分な睡眠をとるように心掛け、毎日同じ時間(典型的には午後)に(30分未満の)短い仮眠をとるようにします。軽度の症状ならこれらの対策で十分です。, それ以外の場合は、モダフィニル(または、ときにアルモダフィニル[Armodafinil]、デキストロアンフェタミン[dextroamphetamine]、もしくはメチルフェニデート)など、覚醒状態を維持する薬剤を使って、眠気を軽減します。イライラ、過活動、吐き気、頭痛、体重減少などの副作用が起こらないように用量の調整が必要になることがあります。薬物治療の間、医師は患者の状態を注意深くモニタリングします。デキストロアンフェタミン(dextroamphetamine)やメチルフェニデートは中枢刺激物質であり、興奮、高血圧、心拍数の増加、気分のむらを引き起こします。これらの薬剤は習慣性を生じることもあります。モダフィニルやアルモダフィニル(armodafinil)は、デキストロアンフェタミン(dextroamphetamine)やメチルフェニデートとは作用の仕組みがわずかに異なり、他の薬剤より副作用が少なく、習慣性を生じにくい可能性があります。, ガンマ-ヒドロキシ酪酸ナトリウムは、就寝時とその後夜間に服用する薬剤で、通常は日中の過度の眠気と情動脱力発作を軽減することができます。副作用には吐き気、嘔吐、めまい、尿失禁(意図せず尿を漏らすこと)、眠気などがあります。, クロミプラミン、プロトリプチリン(protriptyline)、ベンラファキシン、フルオキセチンなどの抗うつ薬は通常、情動脱力発作、幻覚、睡眠麻痺の軽減に役立ちます。, Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.Aは、米国とカナダ以外の国と地域ではMSDとして知られる、すこやかな世界の実現を目指して努力を続ける、グローバルヘルスケアリーダーです。病気の新たな治療法や予防法の開発から、助けの必要な人々の支援まで、世界中の人々の健康や福祉の向上に取り組んでいます。 このマニュアルは社会へのサービスとして1899年に創刊されました。 古くからのこの重要な資産は米国、カナダではMerck Manual、その他の国と地域ではMSD Manualとして引き継がれています。私たちのコミットメントの詳細は、Global Medical Knowledgeをご覧ください。, 必ずお読みください:本マニュアルの執筆者、レビュアー、編集者は、記載されている治療法、薬剤、診療に関する考察が正確であること、また公開時に一般的とされる基準に準拠していることを入念に確認する作業を実施しています。しかしながら、その後の研究や臨床経験の蓄積による日々の情報変化、専門家の間の一定の見解の相違、個々の臨床における状況の違い、または膨大な文章の作成時における人為的ミスの可能性等により、他の情報源による医学情報と本マニュアルの情報が異なることがあります。本マニュアルの情報は専門家としての助言を意図したものではなく、医師、薬剤師、その他の医療従事者への相談に代わるものではありません。ご利用の皆様は、本マニュアルの情報を理由に専門家の医学的な助言を軽視したり、助言の入手を遅らせたりすることがないようご注意ください。本マニュアルの内容は米国の医療行為や情報を反映しています。米国以外の国では、臨床ガイドライン、診療基準、専門家の意見が異なる場合もありますので、ご利用の際にはご自身の国の医療情報源も併せて参照されるようお願い致します。また、英語で提供されているすべての情報が、すべての言語で提供されているとは限りませんので、ご注意ください。, このサイトは、 信頼できる医療・ 健康情報のための 倫理標準である HONcodeの条件を満たし ています: こちらから確認してください。, The trusted provider of medical information since 1899, ナルコレプシーは、日中の過度の眠気や、通常起きている時間帯に自分では制御できない眠気が繰り返し起こることを特徴とする睡眠障害で、突然の筋力低下(情動脱力発作)を伴います。睡眠麻痺、鮮明な夢、幻覚が、入眠時または覚醒時に起こることもあります。, © 2020 Merck Sharp & Dohme Corp., a subsidiary of Merck & Co., Inc., Kenilworth, NJ, USA. ーと睡眠時無呼吸症候群, vol.20 睡眠時無呼吸症候群の治療法 その②マウスピース(スリープスプリント), vol.19 睡眠時無呼吸症候群の治療法 その①CPAPについて, vol.18 甲状腺の病気と睡眠時無呼吸症候群, vol.17 糖尿病の薬が癌の予防に効く??, vol.16 睡眠時無呼症候群と手術療法について, vol.15 睡眠時無呼吸症候群があると交通事故は7倍に, vol.12 睡眠時無呼吸症候群のCPAP療法がゴルフスコアを改善するのか?, vol.11 糖尿病と睡眠時無呼吸症候群, vol.10 糖尿病と運動療法について, vol.09 もしもCPAP治療をされている人が花粉症になったら?, vol.06 認知症と睡眠時無呼吸症候群, vol.05 睡眠時無呼吸症候群と高血圧, vol.04 高齢者と睡眠時無呼吸症候群, vol.3.5 吸入インフルエンザワクチン, vol.03 インフルエンザ予防接種の効果について, vol.02 睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック. 主なナルコレプシー治療薬(メチルフェニデート,モダフィニル)のゴロ モダンなデートで眠くなる娘 モダ ン ... 加齢黄斑変性症治療薬(抗vegf薬)のゴロ. なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。, ●白い目の狂ったピノキオ NPO法人日本ナルコレプシー協会は、社会的認知度向上に向けて2009年より全国の各中学校・各高等学校にむけて『ナルコレプシーとは』とのパンフレットを配布し啓発をはじめた。, ナルコレプシーは、睡眠障害の研究・治療が行われていく課程で、イギリス人医師トーマス・ウィリスによって最初の報告がされ[16]、1880年にフランスの医師ジャン=バティスト=エドゥアール・ジェリノー(英語版)によって名付けられた[5]。直訳としては「Narco=眠り」「Lepsie=発作」を意味するため、「眠り発作」となる[16][5]。日本では周囲から見た患者の様子から「居眠り病」「過眠症」とも呼ばれる事があるが、他の傾眠傾向の睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群など)を一括りに扱うそのような病名は適切ではない。このように一般への知名度が極めて低いうえ、専門医が少ないため、罹患者に対する正しい診断・治療が受けにくいことや、まわりの人間からの理解が得られないなど、罹患者には精神的にも大きな負担がかかっているのが現状である。, 櫻井武 『睡眠の科学』 p113 2010年11月21日、Blue Backs、講談社、ISBN976-4-06-257705-2, 新旧対照条文 ◎療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等, http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14948509651339, 「純情のアフィリア」に加入した青葉区出身セラさん「夢は大きく、武道館」 | 青葉区, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ナルコレプシー&oldid=80350179. 身体療法(電気けいれん療法など) などがあります。 国試の傾向から考えると、精神科の治療を覚える際は 1. コメントがあればFBページでお願いします. 通常脱力発作は1-2分で改善するが, 小児例の脱力発作後ではしばらく筋力低下が続く, ・また, この日中の睡眠において, 2回以上REM睡眠が認められるのもナルコレプシーの特徴の1つとなる(入眠時REM睡眠). 51 0 obj <> endobj ・運転中の事故のリスクも健常人の3-5倍となるため運転を控えるか, 運転前にモダフィニルなどの使用を行う. 治療→疾患(抗精神病薬、抗うつ薬など)で覚えるもの 2. ナルコレプシー (narcolepsy) あるいは日本語で居眠り病(いねむりびょう)とは、日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気の発作を主な症状とする睡眠障害である。自発的に覚醒を維持する能力、およびレム睡眠を調節する機能の両者が阻害される[1][2], 笑い、喜び、怒りなどの感情が誘因となる情動脱力発作を伴う患者(ナルコレプシー1型)も多いが、その症状が無い(ナルコレプシー2型)患者もいる[1][3]。, 現在ナルコレプシーの診断基準に大きな問題があり、日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気の発作、後述のレム睡眠を調節する機能の阻害、金縛り・幻覚・幻聴、の症状はナルコレプシーに特有なものではなく重度の睡眠不足やその他の睡眠障害と同一症状である。, 又、後述の睡眠障害国際分類第3版 (ICSD-2) の診断基準も睡眠不足と同一の検査結果であり、反復睡眠潜時検査MSLTの検査基準は一般人口にも2-4%(多くはシフトワーカーや睡眠不足)で診断基準を満たす者が存在する。, 2018年の国際過眠症学会で発表された内容によると、現在日本のナルコレプシー2型の疾患の診断を受ける患者の多くは普段睡眠時間が4時間以下で受験勉強や残業等で睡眠時間を多く削った後に、強い眠気の発作、レム睡眠を調節する機能の阻害、金縛り・幻覚・幻聴を発症し、診断を受けている。, ナルコレプシー患者は通常であればノンレム期を経た後で発生するレム睡眠が入眠直後に発生してしまい、また入眠時レム睡眠期 (SOREMP) が出現するため、入眠時に金縛り・幻覚・幻聴の症状が発生する[1]。更に夜間はレム睡眠とノンレム睡眠の切り替わりで中途覚醒を起こすため、目は覚めても体を動かそうとする脳の一部が眠っているために金縛りを体験することになる。入眠後から起床時までは、そのような状況のため概して睡眠が浅くなりやすくなり、夢を見る回数が増える。ほとんどが悪夢で、現実とリアルな夢の境目が分からずにうなされる場合が多い。, 有病率は米国では4000人に1人ほど[1]。現在確定診断を受けた患者数は日本国内においておよそ2000人前後(2009年12月現在)であるが、決して珍しい病気ではなく、日本では600人に1人程度(0.16%)[4][5]は罹患していると想定されている。なお、世界の有病率の平均は2000人に1人程度(0.05%)であり、その4倍近い日本人の有病率は世界最高であるという[5]。ちなみに日本人と遺伝子の近いアジア諸国の有病率には日本のナルコレプシーの様な有意差が見られない。従って、世界一の短時間睡眠国の日本のナルコレプシーの有病率は実際はナルコレプシーではない患者(多くは睡眠不足の誤診)が統計に組み込まれている事が指摘されている。, 治療は対症療法である[1]。また、治療を行っていない状態で機械や自動車の運転中などに発作が起こると重大な事故の原因となりうるため、日本睡眠学会では、運転中の居眠りや事故経験によっては、治療によって改善されるまでは車両運転を控えるべきであることを医師が伝える必要があるとしている[5]。, 以上の4症状は4大症状と呼ばれる[1]。うち、下の3つはREM睡眠と密接に関連しており、REM睡眠関連症状と呼ばれることがある[1]。REM睡眠が発見された1953年から数年後、ナルコレプシーでは入眠時レム睡眠期 (SOREMP) が出現することが1960年に発見され、続いてSOREMPが入眠時幻覚や睡眠麻痺に影響を与えていることが発見された[5]。, 原因は解明されていない[2]。ナルコレプシーの病因として特定されているものには、オレキシンの欠乏がある[1][5]。オレキシンは視床下部から分泌される神経伝達物質で、1998年に櫻井武(現・筑波大学医学医療系教授)と柳沢正史(当時・テキサス大学サウスウェスタン医学センター教授、現・筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構教授)らのグループによって発見された[7] 。オレキシン遺伝子を破壊したマウスにはナルコレプシー症状が現れることが明らかになっている[8] 。また、任意のヒトのナルコレプシー患者においても視床下部のオレキシンを作る神経細胞が消滅していることが明らかにされている[9]。さらに、オレキシン神経細胞を破壊し人為的にナルコレプシーを引き起こしたマウス[10]に、オレキシン遺伝子を導入したり、脳内にオレキシンを投与することでナルコレプシー症状が改善されることも明らかにされた[11]。, オレキシンは覚醒レベルの維持、睡眠・覚醒状態の適切な維持・制御に重要な役割を持っている。ナルコレプシーは、オレキシンの欠損に基づく症状である。[12]他に、ナルコレプシーの病因として関連性が注目されているものには、HLAとの関連性がある[5]。人のナルコレプシーにおいては、HLA-DR2がほぼ全例で陽性であるという調査結果が1983年に発表された[5]。また、日本人のナルコレプシー患者の間では、ほぼ全例においてHLA-DQ1も陽性であるという調査結果がある[4]。但し、日本国外、とくに黒人においてはDR2陰性の患者も多く存在するという[4]。これらのことから、ナルコレプシーが自己免疫疾患である可能性が示唆されているが、2012年現在、証明はされていない[5]。, 2012年、ヒトのナルコレプシーは、オレキシン神経が自己免疫疾患を理由として後天的に損傷を受けたことに伴う神経伝達障害であるとする仮説が発表された[5]。, 診断基準については議論が続いている[1]。睡眠障害国際分類第2版 (ICSD-2) では、睡眠障害の診断名が第1版に比べて細分化されており、ナルコレプシーにおいても「情動脱力発作を伴うナルコレプシー」「情動脱力発作を伴わないナルコレプシー」「身体疾患によるナルコレプシー」「特定不能のナルコレプシー」の4つに細分化されている。このうち、「情動脱力発作を伴うナルコレプシー」と「身体疾患によるナルコレプシー」では、脳脊髄液中のオレキシン1(ヒポクレチン-1)濃度が110pg/mL以下(正常コントロール群平均値の3分の1以下)であることがナルコレプシーの補助診断基準に含められている(前者は第3項、後者は第2項の選択的条件の1つ)[5]。これには、90%以上の患者で髄液中のオレキシンが低値となること、正常群や他の要因による患者では低値とはならないことに基づく[5]。逆に、「情動脱力発作を伴わないナルコレプシー」の疫学は判明していないとされている[5]。, 他の過眠症同様、まずは夜間の睡眠を十分にとる事が大切とされている(「睡眠衛生」も参照)[1]。可能であれば計画的に昼寝を取ることも予防となる[1]。, 中枢神経刺激薬を使用することで日中の眠気を抑制することができるため、この目的にメチルフェニデート(リタリン)・モダフィニル(モディオダール)・ペモリン(ベタナミン)が主に使用されている[1][5]。かつてはメタンフェタミン(ヒロポン錠)が使用されることもあったが、現在では極めて稀である。同じくナルコレプシー適応のピプラドロール(カロパン)は現在日本では発売されていない。また、抗うつ薬が情動脱力発作や睡眠麻痺といった、レム睡眠関連症状を抑制することから、三環系抗うつ薬やSSRI、SNRIが主に用いられる[5]。4-ヒドロキシ酪酸 (4-Hydroxybutyrate、GHB) も治療に使われることがあった。, 日中の眠気抑制を目的とした投薬の、2012年時点の主流はモダフィニル(モディオダール)である。これには、メチルフェニデートやペモリンに比べて依存性の問題がないことや肝臓への負担が少ないことなど、副作用が少ないことが挙げられる[5]。本剤は、ナルコレプシー専用の治療薬として日本国内で承認され、最大30日分まで[13]処方箋が可能となっている。血中濃度の半減期が12時間と比較的長く[5]、朝食後に一回飲むだけで約8時間効果が持続する。, メチルフェニデートは、血中濃度の半減期が7時間ほど、実効時間は4時間ほどであるため、症状によっては1日複数回の服用となる[5]。日本においては、不正使用や乱用の問題から登録医のみが処方可能となっており(詳細は本剤の記事を参照)、他剤で充分な効果が得られない場合や副作用によって他剤を使用することが困難な場合などに限って使用し、主剤として用いるのは極力避けるべきであると、日本睡眠学会は発表している[5]。, ペモリンは、モダフィニル同様に血中濃度の半減期が12時間と長く、1日1回の投与で良いとされている。但し、本剤は肝臓への負担が高いとされている[5]。, これらはいずれも対症的な治療であって根本的な治療ではない。そのため、投薬を中止すると元の眠気水準に戻ってしまうことになる[5]。また、いずれも夜間の睡眠に悪影響を与えてはいけないことから、夕方までに効果が切れるように処方されることとなり、薬効を翌日に持ち越すことはできない。そのため、毎日服用する必要がある。, 上記以外の薬としては、オレキシンがナルコレプシーなどの睡眠障害に対する新規治療薬開発につながることが期待されている[14]。2017年5月、筑波大学の柳沢正史らは米アカデミー紀要電子版でオレキシン様化合物の研究結果を発表した。彼らが作成に成功したオレキシン様化合物は、正常なマウスに投与すると覚醒時間が延長され、継続して投与するとナルコレプシー患者に多い体重増加も抑制されるなど、効果があることが確認されたという[15]。, 発症期は主に15歳前後が多く、40歳以上の発症はまれである[5]。本病気の症状特性上、病気であること自体に患者本人が気付く場合が少ないため、発症から確定診断までの平均期間が約15年と極めて長期になっている。