924円(定価) 宮部みゆき ミヤベ・ミユキ 1960年、東京生れ。1987年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受 … 『ソロモンの偽証』(ソロモンのぎしょう)は、宮部みゆきによる長編推理小説、またそれを原作とする映画。, 『小説新潮』(新潮社)にて、2002年(平成14年)10月号から2006年(平成18年)9月号、同年11月号から2007年(平成19年)4月号、同年6月号から2011年(平成23年)11月号まで連載され、2012年(平成24年)に刊行された。, 『事件』『決意』『法廷』の三部構成で原稿用紙延べ4700枚。週刊文春ミステリーベスト10及びこのミステリーがすごい!で第2位にランクインした。, 学校内で発生した同級生の転落死の謎を、生徒のみによる校内裁判で追求しようとする中学生たちを描く。舞台となる中学校は東京都「城東区」(江東区がモデル)と設定されている[1]。, 1990年12月クリスマスイブに、城東第三中学校男子生徒が学校の屋上から転落して死亡した。警察は自殺と断定し、事件は解決したものと思われた。しかし、その後自殺した柏木卓也は自殺ではなく、城東三中きっての不良少年・大出俊次が殺したとする「3通の告発状」が校長である津崎、柏木の担任の森内、そして柏木のクラスのクラス長である藤野の元へ届く。, 津崎はこの事実を公開せずに、告発状を出した人物が大出に嫌がらせを受けていた三宅であると特定するが、その事実が公表される前に、森内に宛てられた告発状が、森内を妬んでいた隣人によりマスコミに流出し、世間にさらされることとなる。, これを受け、三宅の唯一の友人であった浅井は真実を明かすよう三宅を説得するが、その帰りに浅井は交通事故に遭い死亡する。また、殺人者として告発状で糾弾された大出の家では火災が発生し、大出の祖母も死亡する。, 事件の年に2年生だった藤野涼子は3年生となり、卒業制作で学校内裁判をしたいと言い出した。反対する教師がいる中、賛成する教師・北尾の力を借りて裁判を行うことになった。大出が柏木を殺していない事は明白だったものの、疑う者も多かったため、汚名をすすぐため藤野は弁護人役に名乗り出た。, 裁判は陪審制裁判を模すこととなり、裁判官役、弁護人役、陪審員役が相次いで決定する中、唯一検察官役だけは決まっていなかった。そこに本校の生徒でこそないものの、柏木と小学生時代の友人であった神原という中学生が弁護人役を志願してきたため、藤野は仕方なく検察官役になった。その後、検察側・弁護側がそれぞれの立場で事件に関する証言を集め、事実関係を整理し、公判開始を迎える。, 終戦記念日の8月15日、学校内裁判が開廷した。様々な証人が証言台に立つ中、告発状の主、三宅樹里が非公開の法廷に出廷し、改めて自分は柏木君が殺されるところを見たと証言した。しかし、これは偽証であった。, その後、裁判を通して事件や柏木についての情報が出揃う中、裁判閉廷日に弁護人役神原が検事側の証人として証言台に立つ。神原は柏木が死んだその日の夜、神原が「自分の思い出の場所を巡るゲーム」をし、柏木が死亡する直前まで彼と会っており、彼は自殺願望を持っていたと証言した。柏木の自宅から「遺書のような小説」が出てきて、柏木は自殺願望があったことが判明した。, 陪審員役は、被告人である大出俊次に無罪の評決を下し、この事件は「柏木による、柏木の殺人事件である」と評し、裁判は幕を閉じた。, 2010年3月、野田健一は国語科教師となって城東第三中学校に帰ってきた。学校内裁判は「伝説・歴史」となっていた。, 2015年3月7日公開の「前篇・事件」と4月11日公開の「後篇・裁判」の2部作で公開された。監督は成島出。本作でデビューし、役名を芸名とした主演の藤野涼子をはじめ、生徒役となる主要出演者はオーディションによって演技経験を問わず選定され、本作が初出演作となった者も少なくない[3]。第40回報知映画賞と日刊スポーツ映画大賞で作品賞を得たほか、藤野もこの年の新人俳優賞を多数受賞した。, 38歳の教師・中原涼子(旧姓・藤野)は母校の江東区立城東第三中学校に赴任し、新任校長・上野素子の求めに応じて、同校で「伝説」となっている、23年前涼子が中心人物として行った「校内裁判」の顛末を語り始める。, バブル経済崩壊直前の1990年、大雪が降ったクリスマスの朝、2年A組の涼子と野田健一は校舎脇で雪に埋もれた同級生・柏木卓也の遺体を発見する。その死は屋上からの飛び降り自殺と断定されたが、刑事を父に持つ涼子や学校あてに、卓也は大出俊次ら3人の不良生徒に殺害されたとする「告発状」が届く。当時の校長・津崎正男は、担当刑事の佐々木礼子と話し合い、告発状の存在を明らかにしないままカウンセリングと称し生徒の聞き込みをして送り主の生徒を特定しようとする。実は告発状は涼子の同級生である三宅樹里と浅井松子が共謀して送りつけたもので、佐々木らはその事実に近づきつつあった。一方、涼子は卓也の生前、俊次らが樹里たちをいじめ暴力を振るう場面を目撃しながら怖くて見て見ぬふりをしようとしたこと、それを卓也に見つかり、学級委員として日々いじめ廃絶を訴えていながら行動しない態度を「口先だけの偽善者」と痛罵されたことを気に病む。, しかし涼子たちの担任・森内恵美子に送られた分の告発状が破られ捨てられていたものが、事件のもみ消しを図った証拠と称してテレビ局に送りつけられ、告発状の内容は大々的に報道される。犯人と名指しされた俊次らは不登校に追い込まれる。森内は告発状の受け取りを否定するが、マスコミや職員室での追求に耐えられず退職し、佐々木のアドバイスで調査会社に依頼して、マンションのポストから彼女の郵便物を盗んでいた隣人の存在を知る。保護者会では学校への批判が相次ぐが、佐々木はこの告発状の内容が虚偽である可能性が高いことを指摘する。帰宅した母親から、保護者会で告発状が虚偽と納得されてしまったことを聞いた松子は、樹里に会うため、雨の中、家から走り出て車道に飛び出したところを、走ってきた車にはねられて死亡。樹里はショックのため声が出なくなり、津崎は一連の出来事の責任を取り辞任する。問題の追及が大人たちの思惑でうやむやになってゆく中で涼子は3年生に進級し、卓也の言葉や二人の同級生を失う一連の出来事に思い悩み続け、自殺すら考える。, しかし、マスコミの興味本位の報道に振り回され、一向に明らかにならない真実に業を煮やした涼子は、自分たちの力でこれを追及する決意をする。卓也の友人だった他校生・神原和彦との出会いから、涼子は事件の追及を裁判の形式で行うことを思いつくが、教師たちの強い反対を受ける。だが、話し合いの中で涼子が激昂した教師に暴力を受けた騒動をきっかけとして、裁判開催を認めさせることに成功する。また、生徒らに力を貸すため、彼らに理解を示すベテラン教師・北尾が退職して後押しをする。更に、裁判に反対する教師達が生徒らに圧力をかけるようになったことで、逆に教師達からの圧力に反発する多くの生徒が裁判開廷に賛同の意を示す。以降、生徒らは涼子を中心とする検察側が樹里らの告発を信じ、和彦を中心とする弁護側が俊次の無実を信じて裁判準備を進め、判事と陪審員による裁定を自分たちのみで行うために奔走する。, 三宅樹里は、裁判に出たいと涼子に話を持ちかける。一方神原は、柏木に電話をかけて事件現場まで呼び出したのは「本人だ」と言う仮説を涼子に話す。しかし、その説はあり得ないとして涼子ら検察側は真っ向から否定した。涼子はいつも完璧な神原がこんな説を立てるのはおかしいと神原を警戒する。後に「本人」は柏木で無いと判る。, 学校内裁判が開廷した。検察側と弁護側は証人に尋問を行い、真実を見つけるため奔走する。そして閉廷日、神原が証人として召喚され、事件当日の夜に自分が柏木から電話を受けたと話す。そして自殺を仄めかす柏木を止めるべく、柏木と「自分の思い出の場所を巡り、それぞれの場所につく毎に柏木に電話をする」という内容の「ゲーム」をやり、思い出の場所を巡り終え、屋上に呼び出されて行くと柏木が立っていたと真実を語る。「ゲーム」の結果が自分の思惑とは異なるものであったことに不満を抱いた柏木は、「ゲーム」を続行しようとするが、疲れ果てた神原が帰ろうとした事に怒り、「帰ったら自分は飛び降りて死ぬ」と言った。だが神原は「そんなに死にたかったら、勝手に死ねばいい」と言って逃げた。翌日、神原は柏木が死んだことを知る。, 評決は被告人大出は無罪と言う趣旨のものだった。しかし神原は判事に「僕を殺人罪で裁いて下さい」と言い、責任を負おうとするが、それに対して涼子は、ここにいる誰もあなたを裁くことはできないと言う。裁判を終えた大出は神原に握手を求める。のちに教師となった涼子は、14歳だったからこそできた裁判を述懐し、ともに裁判を闘った生徒たちと友情を築いたことを語り物語を締めくくる。, 主人公・藤野涼子役をはじめとする1クラス分の生徒役を選ぶため、日本映画史上最大規模のオーディションが開催され[4][5]、1万人のオーディションを勝ち抜いた新人女優が2014年8月8日の午前8時8分に発表された[6][7]。この時点では主演女優の名は明かされず、その後10月31日に役名と同じ藤野涼子の名でデビューすることが発表された[8]。藤野は発表当時14歳の中学3年生で、芸能事務所に所属してはいたがエキストラ以外の演技経験はなく、オーディションを受けたのも3度目であった[9]。役名でのデビューは成島とプロデューサーの提案によるものである[9]。, 前篇は日本では全国311スクリーンで公開された。公開初週土日2日間(2015年3月7日・8日)の成績は動員9万1,850人、興収1億2,012万8,100円で、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)初登場3位となった[14]。公開に先駆けて行われた前篇の試写会では、98.4パーセントの観客が後篇も見たいと回答した[15]。, 後篇は全国313スクリーンで公開された。公開初週土日2日間(2015年4月11日・12日)の成績は動員12万4,275人、興収1億6,228万4,900円で、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)初登場1位となった[16]。, 日本テレビ系列の『金曜ロードSHOW!』で、2016年5月20日に『前篇』、同年同月27日に『後篇』を、いずれも地上波初放送(解説放送 / 文字多重放送 / データ放送)。, 2016年12月9日から2017年1月28日まで毎週金曜日と土曜日の20:30に、韓国のJTBCでテレビドラマ化されて放送された[29][30]。, 「ソロモンの偽証」主演女優決定!1万人オーディションから選ばれた藤野涼子役の特写を入手, 『ソロモンの偽証』後篇が前篇からの期待で初登場1位!『バードマン』は6位スタート!【映画週末興行成績】, https://web.archive.org/web/20151206104255/http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1575404.html, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ソロモンの偽証&oldid=79472539. 恋愛・婚活をメインとして、フリーランスを目指し日々奮闘しています。素直に明るく前向きに!がモットー。 ソロモンの偽証―第iii部 法廷―上巻 isbn:978-4-10-136939-6 発売日:2014/11/01. ©Copyright2020 Film CUE.All Rights Reserved. 小学生の頃から現在まで日記をつけています。中身はほぼ恋の話。自身の経験・多くの方から受ける相談内容と、徹底調査・分析に基づいた情報を読者の皆さんにリアル且つ役に立つかたちで提供したいと思っています。 孤立して告訴状を出した当人、三宅につきあい事故死した浅井松子がかわいそう 告訴状を盗まれた森内も教師としては問題があったが不運すぎる 津崎校長や佐々木刑事はいい人ではあったがぐずぐずしなければ松子は死なずにすんだかな 第2部『決意』 クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か。自殺か。謎の死への疑念が広がる中、“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、犯人捜しが公然と始まった――。拡大する事件を前に、為す術なく屈していく大人達に対し、捜査一課の刑事を父に持つ藤野涼子は、級友の死の真相を知るため、ある決断を下す。それは「学校内裁判」という伝説の始まりだった。, 二人の同級生の死。マスコミによる偏向報道。当事者の生徒達を差し置いて、ただ事態の収束だけを目指す大人。結局、クラスメイトはなぜ死んだのか。なにもわからないままでは、あたし達は前に進めない。だったら、自分達で真相をつかもう――。そんな藤野涼子の思いが、周囲に仲間を生み出し、「学校内裁判」の開廷が決まる。次第に明らかになる柏木卓也の素顔。繰り広げられる検事と弁護人の熱戦。そして、告発状を書いた少女が遂に……。夏、開廷の日は近い。, 空想です――。弁護人・神原和彦は高らかに宣言する。大出俊次が柏木卓也を殺害した根拠は何もない、と。城東第三中学校は“問題児”というレッテルから空想を作り出し、彼をスケープゴートにしたのだ、と。対する検事・藤野涼子は事件の目撃者にして告発状の差出人、三宅樹理を証人出廷させる。あの日、クリスマスイヴの夜、屋上で何があったのか。作家生活25年の集大成にして、現代ミステリーの最高峰、堂々の完結。, 1960年、東京生れ。1987年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。1989年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。1993年『火車』で山本周五郎賞を受賞。1997年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。1999年には『理由』で直木賞を受賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、2002年には司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞した。他の作品に『ぼんくら』『楽園』『英雄の書』『小暮写眞館』『お文の影』『桜ほうさら』『泣き童子』『ペテロの葬列』『荒神』などがある。, 宮部みゆき畢生の大作『ソロモンの偽証』の発売を記念し、オリジナルTシャツを作成! シンボルマークをさり気なくあしらったデザインで、宮部先生も“かっこいい!”と絶賛!. 本記事は、推理小説家・宮部みゆき氏原作の『ソロモンの偽証 前篇・事件』を未視聴のあなたへ、ネタバレなしであらすじや見どころをお伝えする内容となっています!面白いミステリー映画を探している方にも、宮部みゆき作品を愛する方にもお勧めの作品です。 869円(定価) ソロモンの偽証―第iii部 法廷―下巻 isbn:978-4-10-136940-2 発売日:2014/11/01. 宮部さんの作品の特徴として犯人はある程度中盤で特定出来るというものがあります。 最近起きた自虐ニュースは『婚約破棄』です(笑)!めげずに頑張るぞー!!, ソロモンの偽証 全6巻 新潮文庫セット [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき [文庫… [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき, 定額、低価格で、いつでもどこでも、好きなだけ視聴することができ、広告は一切ありません。. 『ソロモンの偽証 ... 浅井松子(あさい まつこ) 三宅の友達。 交通事故で死亡する。 井上康夫(いのうえ やすお) 3年生きっての秀才。 裁判官(判事)を務める。 書誌情報 第i部 事件 単行本:2012年8月23日発売、新潮社、isbn 978-4-10-375010-9 文庫本:2014年8月28日発売、新潮文庫、上 isbn 978-4-10-136935-8、 … 映画「ソロモンの偽証(前篇・事件)1 」ネタバレあらすじとラストまでの結末・動画やみんなの感想を掲載。起承転結でわかりやすく徹底解説しています。ソロモンの偽証(前篇・事件)1 のストーリーの結末・感想や感想を含んでいるので、観ていない方はご注意ください。 つまりソロモンの偽証は「学校」と「神原」の偽証の2つの意味があるのだと思います。 あとがき. 本記事は、推理小説家・宮部みゆき氏原作の『ソロモンの偽証 前篇・事件』を未視聴のあなたへ、ネタバレなしであらすじや見どころをお伝えする内容となっています!, 面白いミステリー映画を探している方にも、宮部みゆき作品を愛する方にもお勧めの作品です。, せっかく観るなら全体像を把握してから観たいなど、この映画を気になっている方こそ、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。, 本作品は、”前篇”とある通り、二篇完結作品になっています。前篇では中学生が校内裁判を行うことになった事件と校内外で起きている人間関係の真相、後篇では裁判の様子と全体の結末についてが描かれています。, 原作とは少し異なる構成となっているので、映画単体として観るとスッと世界に入っていけます。いずれも素晴らしい作品なので、両方をそれぞれ違った角度から楽しんでいただけるでしょう。, 本作品の原作は、宮部みゆきさんの長編推理小説となっています。なんとご本人が特設サイト上にて、「この10年、私はずっとこの作品の中に「留年」していました。」とコメントするほどの年月をかけた作品です。, (参考:https://www.shinchosha.co.jp/solomon/interview.html), 構想に15年、執筆に9年もかかっているのですから、それはもう推理小説ファンや宮部みゆきファンにとってはたまらない作品でしょう。, さらにそんな大作を実写映画化するのですから、「本作の映画化は最初は難しいと思っていた」と監督を務めた成島氏ご自身が語っています。, (参考:https://www.creativevillage.ne.jp/910), 『火車』や『模倣犯』など推理小説界で圧倒的人気を誇る宮部みゆきさんと、『孤高のメス』や『八日目の蝉』などを世に生み出し、高い評価を得る成島出監督の化学反応をぜひ味わってほしいものです。, イメージをつかむためにも予告編は、ぜひご覧いただきたいところ。学校で裁判が行われるという異例のストーリーになっていますが、そうなってしまった経緯が前篇に描かれています。, メインキャラクターとなる中学生役の俳優たちは、放映から5年たった現在、様々な場面で活躍しています。, また、脇をかためる先生や保護者たちは様々な作品で見覚えのある、大変豪華な顔ぶれになっています。, 基本的に中学生たちが中心のストーリーとなるため、メインキャラクターとなる中学生役の6人をご紹介します。, なんと本作がデビュー作で、1万人の応募者から選ばれたシンデレラガール!本作だけで6つの新人賞を受賞しています。, その他、映画『クリーピー 偽りの隣人』や、連続テレビ小説『ひよっこ』などにも出演。, 本作では新人男優賞(南俊子賞)を受賞。『闇金ウシジマくんPart2』『アオハライド』にも出演。, 映画だけにとどまらず、ボーカルダンスユニット、ドラマ、バラエティ、ミュージックビデオ等幅広く活躍しています。, ドラマ『マザー・ゲーム』『コウノドリ』『3年A組‐今から、皆さんは人質です‐』等幅広く出演。, 2016年には映画、舞台ともに『真田十勇士』にて真田大助(真田幸昌)役を好演しました。, 本作にてブルーリボン賞新人賞受賞したE-girls最年少メンバーです。パフォーマーであると同時に、キッズモデルやドラマ出演など幼少期より幅広く活躍。, 本作のため15キロ太る女優魂を持っています。『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』『3年A組‐今から、皆さんは人質です‐』等出演作多数。, その他にも『ヒルナンデス!』の木曜レギュラーなど、ドラマやバラエティーで幅広く活躍中です。, 映画『陽だまりの彼女』『渇き。』『ちはやふる』、ドラマ『高校入試』『イノセンス 冤罪弁護士』など話題作に多く出演。, 本作では不良役を演じましたが『渇き。』では対極の、いじめにあう”ボク”役を熱演しました。, 本作は、当時クラス委員を務めていた藤野涼子が教師として出身中学校に戻ってきて、伝説として伝えられる1990年12月25日の事件を回想し、話しだすところから物語が始まります。, 舞台となる城東第三中学校の校庭で2年A組の男子生徒が遺体となって発見され、藤野涼子は遺体の第一発見者でした。ずっと良い娘、良い生徒だった涼子は自殺と断定した警察に反感を抱きます。, ひとりの不良生徒を殺人者とする告発状が届き、未解決のまま生徒たちは不安の中で3年生に進級しより違和感が増した涼子や元クラスメイトたち。その告発状は誰が出したものなのか、死んだ生徒は本当に自殺なのか。, 耐えられなくなった涼子は亡くなった生徒の小学校時代の友人という他校生・神原らの協力を得て、自分たちの手で真実をつかもうと、学校内裁判の開廷準備を始めるところで前篇は幕を閉じます。, 本章では、作品の中で特に注目していただきたい見どころを3点ネタバレにならないよう解説します。, 中学生という多感で悩みも多い時期。その中でもそれぞれの家庭環境が描かれることにより、各キャラクターの人格形成の裏側を見ることが出来ます。, 例えばいじめる側の子どもは、その背景や環境も含めてリアルに描かれているため、「いじめっ子は一概に悪者と言い切れるのか?」ということを考えさせられます。, 亡くなった生徒は後に紹介する非常に強い言葉を発し、それを言われた生徒は彼の死後も彼に翻弄される様子が描かれています。彼が大勢の人を追い詰めるのは、まっすぐな瞳で人間の弱い部分を突くからだと推測します。, 彼については視聴後の意見として賛否分かれていますが、死をもって訴えたいことがあったのではないかと感じてしまいます。, 家でも学校でもずっと優等生だった涼子は、劇中で何度も静かな涙を流します。大声を出したりわめいたりと感情的に泣くのではなく、音もなく静かに涙だけが落ちていく様子は観ているこちらの心をより締め付けます。, 真実を明らかにする、いわゆる”正義のミカタ”のような存在として描かれる涼子が涙するシーン、あなた自身の目で確認してほしい見どころです。, 『ソロモンの偽証』という強いインパクトのあるタイトル。中学生の校内裁判に関係あるの?と思いませんか。本章では新潮社による作者インタビューから見えてきた、タイトルに込められた意味について解説します。, ひとりの生徒の死による校内裁判とはフィクションのように感じますが、実は本作品の設定と同年の1990年に神戸の高校で生徒が亡くなり、その事件をどう受け止めるかというテーマで模擬裁判が行われたといいます。, 事実は小説よりも奇なりということわざもある通り、この設定において原作者自身、様々な中学校や高校へ取材にいっています。, ちょうどこの作品の最後の仕上げをしているときに、滋賀県の大津の中学校で生徒さんが自殺して、最終的に警察が捜査に踏み切ることになった。, でも、大津の中学校の、特に同級生たちは、大人たちよりはるかにしっかりしていましたね。亡くなった同級生のために至らなかったところを悔やんだり、事実をはっきりさせてほしいと願う言葉が、アンケートや取材で出てきていました。, この作品でも、裁判に関わる中学生たちって先生よりよほどしっかりしているんですが、大津の学校の事件で勇気を持って発言した生徒さんたちのおかげで、私の書いたフィクションが一〇〇パーセントの作り物にはならなかった。頭が下がるような気持ちでした。, (引用:https://www.shinchosha.co.jp/solomon/interview.html), ソロモン王という人物はそもそも信託を受けて人を裁くことを許された人物として旧約聖書に登場します。つまり”知恵の象徴”。一方で偽証とは、偽りの証言、すなわち”嘘”です。, 敢えて説明してしまうなら、そうですね、最も知恵あるものが嘘をついている。最も権力を持つものが嘘をついている。この場合は学校組織とか、社会がと言ってもいいかもしれません。, この衝撃的なインタビュー記事を見て、現実として起こりうることであるという驚きと、それをここまで印象に残るタイトルとして表現した宮部みゆきさんに、改めて感服しました。, 本章では劇中で亡くなった生徒、柏木卓也が、クラス委員の涼子に向けた核心を突く台詞を紹介します。, 教室ではいじめはダメとか言っておきながら、見て見ぬ振りする偽善者。お前みたいな偽善者が一番悪質なんだよ, 残酷なほどまっすぐなその瞳と同時に、彼は何を思い何故この言葉を口にしたのでしょうか。何か彼からのメッセージがあるように感じてしまいませんか。その答えを考えながら視聴してみてほしいのです。, ネット上では、この台詞を吐いた少年を批判する声もあがっています。しかし中学生という時期ならなおさら、自己の正義感で無自覚に相手を傷つけてしまうことは起きやすいのではないでしょうか。, ましてこの少年自身がいじめを受けたことのある身です。本当は助けたいけれど自分ではできないからこそ、強い立場にいそうな人に、言葉のナイフを向けてしまったのかもしれません。, あなたならどう考察しますか?ぜひこの台詞を頭の片隅に入れ、映画を観ながら考えてみて下さい。, 以上で、『ソロモンの偽証 前篇・事件』のあらすじのまとめになります。少しでも気になった方は、下記サイトからご視聴いただけます。, 何度も観て考察したい!原作も読んでみたい!という方はこちらからもお買い上げいただけますのでご参照ください。, 今回は『ソロモンの偽証 前篇・事件』のあらすじを解説することで、まだ視聴していないあなたが本作品に興味を持つこと、また視聴するにあたってわかりやすくなることを期待し執筆しました。, 原作と映画、どちらも素晴らしい作品なので、それぞれの世界で様々な考察をしてみるというのも面白いかもしれませんね。, あらすじアニメキャストキャラクタードラマネタバレメイン上映作品公開動画情報映画監督解説設定, 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