残り1点 ご注文はお早めに. 89式5.56mm小銃 自衛隊制式採用ライフル 実銃レビュー . 37ポイント(1%) 本日 … 。説明文には「本品は、陸上自衛隊で使用している89式小銃の後継銃を開発するための参考器材として使用する試験用小火器である。(中略)上記の結果、当該製造の履行能力を有している豊和工業(株)と随意契約をするものである。」と記載されていた[95]。調達価格は1式で98,425,800円となっている[95]。, 令和元年12月6日付けで防衛省より、陸上自衛隊の後継小銃がSCAR小銃(ベルギー・FNハースタル社製)とHK416(ドイツ・ヘッケラー&コッホ社製)を含む3機種[注 15]の中から、「HOWA5.56(豊和工業製)」が選定されたことが発表された[96]。, 2020年(令和2年)、豊和工業が89式5.56mm小銃の後継として開発していた「HOWA 5.56」が、20式5.56mm小銃として制式化され調達が開始された[97][98][99][100]。, 空包発射補助具を装着した89式補助具が銃口を塞ぐため、この状態で実包を撃つことはできない, ダットサイト(89式小銃用照準補助具)を装着した89式小銃による訓練の様子薬莢受けも装着しているため、ダットサイトの取り付け位置が一段高くなっている, この他に海外では、中国のJing Gong(JG)社が「TYPE 89」、TERCEL社が「89 MODEL RIFLE」を販売しているが、どちらも東京マルイ製のコピー品であるという。, MINIMI軽機関銃は通常のベルト給弾のみならず、小銃用の箱型弾倉を装着して給弾・射撃を行うことができる。MINIMIは小銃分隊などに配備されている現行の, 他に安全装置が右側配置で一段目がフルオートになっている自動小銃としては、ロシア連邦のAKシリーズがある, 小銃における擬製弾の役割は少ない(装填は禁じられており、大抵は教育訓練における弾薬の説明や機関銃訓練における模擬弾薬として装填しない状況下での訓練において使用される, 小口径弾は距離が遠くなるほど殺傷力が低下するが、この弾頭だと重心位置が弾頭尻付近となり、人体に命中し、骨などの固い個所に当たるとタンブリング(回転している弾丸が倒れる現象)を起こし、弾丸が体内を転がりまわりながら突き抜けていくことになる。これによって、遠距離射撃の際の殺傷力低下を補うとされる, 普通科教導連隊など、射撃訓練が通常の普通科の数倍以上の弾薬を使用する部隊は、通常の普通科連隊よりは部品などの摩耗などによる耐用限界を迎えやすい, 厳密には、薬莢受けの固定具上部にダットサイトを取り付けているに過ぎない。バトラー装着用固定具も薬莢受け固定具と同型状のため、それら固定具に直接ダットサイトを取り付けるようダットサイト側固定具が改造されている。通常の固定具を使用した状態よりも若干高めに取り付けられている点も注目, これは、空包を撃つタイプの小銃擲弾を実弾で発射しようとしてしまう事故を防げる点で重要である。擲弾が自爆すると本人と周囲の隊員が死傷するという重大な事故に発展する, 時期や生産ロットによって価格は変動し、2005年1月時はキットが110,220円、完成品が152,220円だった, 電子式のバーストモデルは、過去に電子制御可変バーストシステムを搭載したSIG SG550/551が存在したが、電動ガン用の強い電流のバッテリーに対応した回路は、電子部品の価格が高価という問題があった, 新型マガジンフォロアーが採用されており、従来の物とは異なり全弾撃ち切れる。これも自衛隊での訓練を考慮し採用されたものである, Jane's Infantry Weapons Howa Type 89 5.56 mm assault rifle (Japan), Rifles, 平成27年度防衛基盤整備協会賞受賞「小火器弾薬(5.56mm 普通弾等)の無鉛化」, 東京防衛航空宇宙時評 「陸上自衛隊、新型小銃の導入を検討へ」 2014年8月19日, 防衛装備庁 中央調達に係わる契約情報 平成26年度 月別契約情報/随意契約(基準以上)(Excelファイル), https://mainichi.jp/articles/20200518/k00/00m/040/097000c, https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59233910Y0A510C2000000/, https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051800701, 陸上自衛隊さんのツイート: "【#陸上自衛隊 の #新小銃 及び #新拳銃】  新たな装備品として「20式5.56mm小銃」と「9mm拳銃SFP9」が導入されました。 新小銃は、可変型の頬・肩当て、銃身を採用し、新拳銃は、形状が選択可能なグリップを採用することで、両者とも相用性が向上! 陸上自衛隊は新たな次元へ… https://t.co/zqM09PLkXS", https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=89式5.56mm小銃&oldid=80101307, 株式会社SATマガジン出版『ストライクアンドタクティカルマガジン』2005年1月号, 株式会社SATマガジン出版『ストライクアンドタクティカルマガジン』2010年1月号, 株式会社SATマガジン出版『ストライクアンドタクティカルマガジン』2010年7月号. 制式化直後に導入された89式は、2000年代中盤頃より耐用限界を迎えて廃用となり始めている[38][注 9]。, 230,000丁以上製造された64式7.62mm小銃の長い銃身寿命もあり、総入れ替えといった方法での更新がされなかった[39]。それでも、2000年頃から全国的に89式がみられるようになり、現在では陸上自衛隊の常備自衛官部隊では64式の更新は終了した。現在は一部の部隊で予備自衛官教育に使用されるのみである。, 自衛隊以外では、海上保安庁の特殊警備隊(SST)や特別警備隊、警察の特殊部隊(SAT)に折曲銃床式の89式が配備されている。自衛隊では薬莢受けを取り付けたり、たも網などを使用して実弾や空包の薬莢を回収しているが、海上保安庁では公開訓練などにおいて薬莢を回収していない場面が多く見受けられる[注 10]。, 陸上自衛隊の特殊部隊である特殊作戦群では89式ではなくM4カービンを採用していることが、小火器用の光学照準具「EOTech553」を米政府に無許可で日本に輸出し、起訴された飯柴智亮大尉の声明文により判明している[40]。日本は、2007年と2008年にQDSS-NT4 サプレッサーやM203A2とともにFMSでM4カービンを購入している[注 11][41][42]。また、H&K社製の「特殊小銃」の調達も確認されている[43]。海上自衛隊でも配備部隊は不明であるがHK416を購入していることが公開資料で確認されている[44]。, 89式は、対テロ・対ゲリラ戦闘や海外派遣など近年の防衛方策の変化に伴い、使用する現場の要求と状況に合わせた改修が施されている。特に第34普通科連隊がアメリカへ訓練派遣されたことをきっかけとし、自衛隊では米軍式CQBを取り入れ始めた[74]。その後、第16普通科連隊、普通科教導連隊と続き、それらの経験を踏まえて野戦一辺倒であったものから機動性に富むものへと、89式の運用方法に新たな方向性を決める事となった[74]。以降、至近距離目標への射撃訓練や、密集隊形による小銃を振り回すような訓練、二脚の取り外し、民間メーカー協力による(制式化以前の)ダットサイトの導入など、それまで行われていなかった動きがみられるようになった[74]。, 89式は、いくつかの派生型が開発・試作されたが、現在までに採用されたのは折曲銃床式のみ。, 近年、陸上自衛隊は、ゲリラや特殊部隊が市街地へ侵入するといった事態に対処するため、市街地や閉所(屋内)などでの戦闘を想定した訓練を実施しており、更なる市街地戦闘能力の向上を図るため、各方面隊への市街地訓練場の整備や、至近距離での戦闘評価機能を追加した交戦訓練用装置(バトラー)の配備を行っている。だが、攻撃の命中判定をセンサーで行うバトラー装置では、センサーの無い手足の末端などを銃撃するといった細かな判定が行えず、さらに、銃器の管理が厳しい自衛隊では、自主的な訓練のために実銃を持ち出すのが困難といった問題点があった。これについて防衛庁(当時)は、遊戯銃メーカーの東京マルイが89式小銃型の電動ガン(エアソフトガン)を開発中との情報を得て、これを閉所戦闘訓練用に導入する事とした。開発に際しては実銃のデータが提供され、より実銃に近い89式小銃型の電動エアガンが開発される事になった。, 開発された自衛隊向け電動ガンの正式名称は「閉所戦闘訓練用教材」もしくは「89式小銃型訓練用電動エアガン」で、弾は市販のものと同じく6ミリBB弾を使用する。エアガン本体、整備用品、バッテリー、弾倉、収納袋などで構成されており、1セット当たり約8万円となっている。調達は平成17年度予算から始まり、2006年2月末までに600セットが納入された。それ以後も平成18年度予算で1,160セット、平成19年度予算で120セットが調達され、現在でも調達が継続されている。なお、納入されているのは固定銃床式のみで、折曲銃床式は自衛隊からの依頼が無いため、納入されていない。実銃と訓練機材、民間向け商品を区別するため、自衛隊に納入された物は銃床・銃把がオリーブドラブ色、銃把、弾倉底部がオレンジ色、消炎制退器から被筒までの銃身露出部分が白になっており、刻印も異なる。[93]また、民間向け電動ガンは、自主規制措置として薬莢受け取りつけ部や銃剣の着剣ラグを意図的に実銃と異なる形状にしてあり、不正流出した実銃部品が使用しにくい構造となっている。, この訓練教材が採用される以前は、一部の部隊ではM16やM4カービンなどの電動ガンを部隊費などで購入し、それらを使用して訓練を行っていた。一方で、閉所戦闘訓練用教材は配備が始まったばかりで、閉所戦闘訓練で必要とする部隊全てには行き届いていない。このため、一部の部隊では民間仕様の89式小銃型電動エアガンを購入して訓練を行っている。, 2006年7月半ばには、初速と色が自衛隊の物と若干異なる民間向け電動ガンの販売が製造元の東京マルイより開始された(後述)。, 89式小銃の後継となる新型小銃については、陸上自衛隊内で検討され、ヘッケラー&コッホ社のG36とHK416、シュタイヤー・マンリヒャー社のAUG、FNハースタル社のSCARおよび豊和工業の新型小銃などを候補とすると報道された。また、特許情報プラットフォームの豊和工業の欄に、「19式小銃」という名称の銃が登録されていた事から新型小銃と推測された。 妄想兵器研究所 陸上自衛隊 新型小銃 < 20式小銃 > 自衛隊&ミリタリーイベント レポート 概要. 東京マルイ No.6 89式5.56mm小銃 固定銃床型 18歳以上ガスブローバックマシンガンほかホビー, エアガン・モデルガン, エアガン, サブマシンガンが勢ぞろい。ランキング、レビューも充実。アマゾンなら最 … 9mm機関けん銃 実銃レポート. 5つ星のうち4.2 32 ¥3,741 ¥3,741. LayLaxコンプリートカスタムに於いては、89式「麁正(あらまさ)」と対を為すカスタム。 短く切り詰められたバレルレングスにより、取り回しや閉所での戦闘力が大幅に上昇。 CQB戦で高い効力を発揮するカスタムに仕上がっている。 89式5.56㎜小銃 自衛隊 89式小銃用 空砲発射補助具 閉所戦闘訓練用 通称 ゼロ・アタッチ ガスガン エアガン 電動ガン ¥38,478 ¥38,478. 89式5.56mm小銃(はちきゅうしき5.56ミリしょうじゅう、英:Howa Type 89 Assault Rifle)は、自衛隊が制式化した自動小銃である。1990年代以降、陸上自衛隊の主力小銃となっている。, 89式5.56mm小銃は、64式7.62mm小銃の後継として開発され、1989年に自衛隊で制式化された。国産の自動小銃に相当し、自衛隊と海上保安庁、警察の特殊部隊(SAT)において制式採用されている。開発製造は豊和工業が担当し、1丁あたりの納入単価は20万円台後半-34万円(調達数によって変動)。武器輸出三原則により納入先が自衛隊など日本政府機関のみに厳しく制限されてきたため生産数が伸びず、量産効果による価格の下落は期待できない。そのため、世界各国の現役の主力小銃としては高価な部類に入る。, 使用する弾薬および弾倉は、西側の共通規格である5.56x45mm NATO弾とSTANAG弾倉に準じている。そのため、必要があれば在日米軍などの同盟軍とそれらを共用できる。また、5.56mm機関銃MINIMIとも弾薬互換性を持つ[注 1]。さらには特別な器具なしで06式小銃てき弾を装着できるため、すべての89式で火力支援と限定的な対戦車戦闘が可能となっている。, 形状は、日本人の平均的な体格に適した設計がなされている。銃身長420mmというカービン(短縮小銃)に近い長さでありながら、大型の消炎制退器の銃口制退機能によって高い制動性と良好な集弾性能を有する。また、取り外し可能な二脚を有し、展開し接地することで安定した射撃ができる。銃床は固定式だけでなく、コンパクトに折りたためる折曲銃床式が空挺隊員や車両搭乗隊員向けに配備されている。, 材質・製造方法は、大量生産が容易なように選択されている。銃床、銃把、被筒には軽量かつ量産性に優れた強化プラスチックを採用し、金属部分はプレス加工を多用している。さらに、銃を構成する部品数が64式から大幅に減り、生産性や整備性が向上している。, 冷戦末期に設計された本銃であるが、海外派遣やゲリコマ対策など新たな課題に向けて、各部の改修・改良が実施されている。進捗は部隊によって異なるが、左側切換レバー設置や光学式照準器の装着などが進められている。さらには本銃を試作原型とした「先進軽量化小銃」が開発中である。, 1950年代、NATOによる小火器用弾薬の標準化が行われ、アメリカ軍のM14やM60が使用していた弾薬が7.62x51mm NATO弾として採用された。以降、ドイツ(西ドイツ)H&K社のG3 シリーズ、ベルギーFN社のFALやMAGなどで採用され、それらが多くの国で使用されることとなる。日本においても減装弾ではあったが、7.62mm弾を使用するアサルトライフルの開発が行われ、64式7.62mm小銃として1964年に制式化、自衛隊や海上保安庁へ配備が行われた。, だが、7.62mm弾の開発元であったアメリカ軍は、ベトナム戦争の最中に小口径高速弾である5.56x45mm(M193)を使用するアーマライト社のAR-15をM16として採用した[4]。小口径の5.56x45mm弾は、有効射程が短くなるものの、携行弾数を増加できるという利点があった。, 一方の7.62mm弾は、日本人より体の大きいヨーロッパの兵士にとっても反動の大きさから連射時の命中精度が低下する、操作性が悪いといった問題を抱えていた[5]。そこで、1976年6月にNATO各国は、1980年代以降に使用する統一弾薬についてのテストを開始すると決定する[5]。このテストは、7.62x51mm NATO弾を残し、この7.62mm弾に加えてライフル用に新たに最良とされる弾薬を選出するためのもので、アメリカのみならずヨーロッパ各国で新たな弾薬(小口径高速弾)を模索する方向で動き出した[5]。, 日本においては64式の制式化の翌年である1965年、豊和工業がM16を開発したアーマライト社と技術提供を結び、AR-18とAR-180(AR-18のセミオートマチック専用型)のライセンス生産を開始し[6]、豊和工業はAR-18を用いて小口径弾の研究を開始する[6]。AR-18は5.56mm口径弾を使用するが、M16とは異なりショートストロークピストン方式を採用、プレス加工成型を多用していた[6]。, 1974年より「将来戦を想定した小口径小銃」[7]として研究を開始していた防衛庁(当時)に協力して、社内で次期小銃研究を行っていた豊和工業は、1977年にAR-18の研究では技術的発展性に問題が生じたため、独自の構想に基づく新型ライフルの設計を開始する[5]。そして、1978年に完成したのが試作第一号HR-10(HRは「Howa Rifle」の略)だった[5]。HR-10は全長920mm、銃身長430mm、弾倉を除いた重量は3,500g、作動方式はガス圧利用式と[5]、89式小銃とほぼ同スケールの試作銃だった。発射時のリコイルを低く抑えることで良好な命中精度を有しつつ[8]、64式7.62mm小銃の際と同様に、日本人の体格・体力に適合した操作性を備えていた[8]。単射・連射のほかに3点制限点射機構を有し、弾倉は20発用と弾薬の小型軽量化から40発用の物が用意された[8]。AR-18の経験を生かし、レシーバーやフレームをプレス加工成型、ストックやグリップなどはプラスチック製の物を採用し、部品点数も減少させ整備性の向上も図られた[8]。また、引金室体部や3点制限点射機構部はブロック化されている[8]。HR-10完成後の技術テストでは新たに搭載された3点制限点射機構と、64式の毎分500発と比較して毎分650発へと増大した連射時の命中精度やコントロールの良否が特にテストされた[8]。, 新小銃用弾薬についても開発が進められた。当初は、アメリカ軍のM16が使用する5.56x45mm(M193)に準じた、5.56x45mm(M193J)で設計が行われた[9]。だが、NATOの統一弾薬テストにおいてFN社案のSS109が採用されつつあったことを反映し、M193Jより高威力の改1型(長重弾)、改2A型、改2B型など様々な弾薬でテストを行った[9]。これにより、銃身内のピッチも、150-300mmまで様々な物が用意されたという[9]。, 翌1979年にはHR-10のテスト結果を受けて、軽量化モデルの開発が開始される[8]。この軽量化モデルはHR-11と名付けられ、1980年に完成した[10]。アルミニウム系軽合金を各所に用いたことで重量はHR-10より600g軽い2,900gとなり、折畳み式銃床を有していた[10]。また、軽量化と残弾確認を兼ねて、弾倉側面に穴が開けられている[10]。内部はHR-10と同様にブロック化されているが、3点制限点射機構は新型の物を搭載し、コッキングハンドルの形状も異なっている[10]。折曲銃床式は、第1空挺団の様な落下傘部隊向けとして小型化・操作性向上を目的とし、当時開発中の新型歩兵戦闘車(89式装甲戦闘車)の銃眼で用いることも考慮していた[10]。, 1981年には防衛庁技術研究本部向けのテストを行うため、豊和工業のHR-10とHR-11の成果と技術本部一研内での研究成果を反映し、技本研究試作銃(研試銃)が設計された[11]。固定銃床式の標準型と折曲銃床式の軽量型の2種類が設計・試作されるが、それぞれHR-10とHR-11の物に準じていた[11]。重量は、耐久性向上などから100-200gの増量となった[11]。技本研究試作銃によるテストは部分的な改良設計を施しつつ、1982年-1983年に掛けて行われた[11]。, HR-10・HR-11、および技本研究試作銃の成果を受けて[9]、1984年にHR-12の設計が開始され、1985年6月に完成した[6]。HR-12は技本研究試作銃標準型と軽量型の折衷型とも言える試作銃で、プラスチック製一体型トリガーガードや折曲銃床式を備えている[9]。続いて社内研究用にHR-13が試作された(後述)[9]。HR-14は、64式の開発の時と同様に、4は縁起が悪いと使用されなかった名称である[9]。, 1986年にはHR-12を発展させたHR-15が設計・製作される[9]。HR-15は予備試作銃とも呼ばれ、限定生産された後に防衛庁に納入されている[9]。切換レバーはそれまで左側にあったものの、このHR-15の試作で右側へ移されている[12]。これは、自衛隊での各個動作(戦闘行動)において脇に抱えたり、提げ銃(銃身付け根付近を持つ状態)で移動や匍匐を行う事が多く、不用意に切り替わってしまうことを防ぐためである[2]。, 最終試作銃となったHR-16(開発試作銃)[9]は、HR-15の改良型[12]で、1987年に限定生産が始められる[9]。HR-16には固定銃床式と折曲銃床式の2種類が用意されたが、銃床の部品の差異はあるものの、その他の部品は共通化され重量はほぼ同じとなった[9]。HR-16は、各地の自衛隊に送られ、操作性・命中精度・耐久性といったテストのほか、寒冷地・砂塵・油脂残存などに対する耐久性など、多岐にわたる試験が実施された[13]。, 良好なテスト結果を受けて、1989年にHR-16は89式5.56mm小銃との制式名が与えられ、自衛隊の新制式小銃として制定された[13]。, 弾薬(実包)についても89式5.56mm普通弾が開発された[14]。実射データの詳細は公表されていないものの、5.56x45mm(SS109)に近い特性を持った弾薬であるという[14]。弾倉はM16の物で、NATOの標準型マガジンとして制式化されたSTANAG マガジンと同型の物を採用するが、左側面に残弾確認用の穴が設けられた[13]。, ちなみに、豊和工業は89式開発に際して、バースト機構などの実用新案・特許を13件取得している[10]。, 銃本体は銃身部、銃尾機関部、引金室部、銃床部で構成される[2]。スチール板プレスやロストワックス、樹脂部品の採用で軽量化を図り、小口径弾薬の使用と効果の高い銃口制退器によって射撃時の反動を軽減している[15]。部品点数は約100点で、64式7.62mm小銃に比べて約10%減少している[16]。, 防衛陣地の掩体などからの安定した射撃と連射時の命中精度向上を重視し、64式と同様に二脚を標準装備する[2][注 2]。アルミニウム系軽合金製[9]の二脚は64式のものと異なり、脱着が可能で、中央即応連隊のように式典時を含め、取り外している部隊も存在する。二脚は被筒部に畳んだ状態でも銃を保持しやすいよう、突起を少なくし、支柱部分はゆるく曲がった形状になっている。被筒部は前方にある止め軸を外すことで、左右に分離する[17]。外した二脚は専用の収納袋に入れて携行する[18]。, 被筒部には放熱口が開けられている他、内部は金属部から熱が直接伝わるのを防ぐための隙間が設けられている[17]。尾筒上面には薬莢受けなどの取り付けを考慮し、マウントが溶接されている[11]。また、ダストカバーも備わっている[18]。, 照門部には左右に転輪が備えられ、左が射距離切替用、右が左右調整用となっている[17]。射距離切替の左側転輪を一杯に回すと最大値まで上がった後に最低位置に戻る機構となっている[17]が、最小値まで戻す際は転輪を逆転させて下げるよう推奨している。これは、最大値を乗り越えてパチンと下がる動きを繰り返すと、金属疲労により調整機構が破損する事があるためである。64式の照門部は起立式で、作戦中倒れるという指摘を受けて、89式の照門部は固定式となった[11]。また、夜間射撃用に「夜間概略照準具」が開発されており、照星と照門に取り付けて使用する[18]。, 握把は、プラスチック製の一体成型で、内部にはクリーニング用具や手入れ用オイルを収納するためのスペースが設けられた[11]。下面の蓋は、実包の先端などを利用してロックを解除する事で開く[11]。, 銃の前部には89式多用途銃剣が着剣できる[19]。消炎制退器内部は、M16などと同様にテーパ状になっており、奥には空包発射補助具取り付け用ネジが刻まれている[20]。, 銃床は64式のものと同様、頬当て部が大きくえぐられた左右非対称の形状となっており、視線を銃の中心に近づけて照準できる[21]。床尾板はゴム製で、銃を保持した際に滑りにくくすると共に消音効果も生みだす[21]。床尾後面には、やはり滑り止めを考慮したX型のリブが設けられている[9]。, 89式の尾筒左側面前端に「89式5.56mm小銃」との制式名の刻印が入り、その後方に銃番号・製造年月日・豊和工業のトレードマークが打たれている[10]。なお、2000年頃より納入されている89式には「89R」の刻印が入れられている。, 防衛庁の制式要綱「89式5.56mm小銃 B1102」によると、89式の命中精度は89式5.56mm普通弾において以下が標準と記載されている。, 上記とは別に、射弾の散布を表す基準として方向公算誤差、高低公算誤差、半数必中界が用いられる。, 垂直面に対する射弾は、方向公算誤差、高低公算誤差の8倍の区域に散布する。89式の公算誤差は方向および高低ともほぼ等しく、300mにおいて約13cmである。