MGS3以降のアウターヘブンに至るまでの前史が後付け設定である為、設定と噛み合わないところが多々あるが…。, MSX版とストーリーやシステムは同じだが、潜入方法が異なる等ほとんど別物となっている。これは小島率いるチームが関与していない移植作品である為(小島は、ラジオで「僕が携っていないFC版『メタルギア』は糞ですよ、糞」と発言した)。 ビッグボスはグレイ・フォックスを派遣するも、フォックスは「メタルギア」という言葉を最後に消息を絶つ。 後の、『MGS3』の完全版と『MGSHD』(いずれも1と2が同梱)でも遊べるのはオリジナルであるMSX2版(*5)になるなど苦しい立場だが、本作の存在はとりあえず頭の片隅には留めておいて頂きたいところ。, *1 説明書には「タクティカル ロールプレイング アドベンチャーゲーム」と書かれており、ステルスアクションの表記は無い, *2 「全く出来ない」ほどMSX2の性能は低くないので誤解なきよう。あくまで「小島氏がやりたいレベルのものを作るには性能が足りない」というだけの話である, *3 尤もこのカードは中盤以外は殆ど役に立たないので持っていても余り影響はしないが。, *4 説明書でも空欄になっている。本人から連絡が来るのは最初に名前が出てからかなり経った後のゲーム中盤頃, *5 オリジナルのMSX2版が未発売だった海外版でもMSX2版が翻訳されて収録されている, *6 MSXシリーズは共通規格であったが、MSX2、MSX2+と代替わりするに従い参入会社は減っていき、最終ハードであるMSXturboRはついに松下からしか発売されなかった, ただし小島監督をはじめとしてMSX2版のスタッフは関わっていない。この件が本作の完成度へ如実な影響を与えてしまったと思われる。, メニューを出すためにはSELECTを押すが、閉じるためにはBボタン。SELECTで閉じることができない。, しかしアイテム等のサブメニューに入った場合、SELECTでゲームに戻るが逆にBボタンでは反応しない。, MSX2版では海上から要塞に直接侵入するが、FC版では追加されたジャングル面に空挺降下する。しかしこのジャングル面が長いうえに出来が悪い。, 特に最初のジャングルで顕著。最初は銃も持っておらず体力も少ないため、複数の敵に追い回されるとあっという間に死亡。, しかも、この双眼鏡が置いてあるトラックから出ると必ず敵に発見される。この時、上か下を押し続けないと撃たれてダメージを受けてしまう。, ある程度ゲームが進めばMSX2版に忠実な配置が多くなり、進入→即発見というケースはかなり減る。…が、そこに至る前に心が折れた人も多いだろう。, コンティニューポイントが異常に少なく、かなり進まないと死亡時にスタート地点まで戻されてしまい、, ビル1内を粗方探索し終わり、一定数の捕虜を助け階級が一つ上がったところで初めてビル1からのコンティニューが可能になる。これは、, 電源オフからの再開はパスワードなのだが、それが表示されるのはゲームオーバー時に「END」を選んだ時のみと、少々ややこしい。, 敵がアイテムを落とさないため、消耗アイテムの補充は部屋やトラックに置いてある物を取りに行くしかない。, なお、消耗アイテムは画面を切り替えるたびに復活するが、これはMSX2版からの仕様。, メタルギア開発者であるペトロヴィッチ博士とその娘は「ビル5に捕らわれている」という情報を得ることが出来るのだが、, 肝心のビル5は「ビル1から2、または2から4の間の道を左に逸れ、ループするジャングルを決められた順番通りに移動すれば辿り着ける」と、かなりややこしいのだが、道順はおろかそもそも, MSX2版ではビル1~3がちゃんと順番通りに並んでいたため、少なくともこんなどうでもいい所で迷うことはない。, 代わりにメタルギアを制御するスーパーコンピューターを破壊することになるのだが、シリーズ目玉でタイトルにもなっている超兵器と戦わないというのはすっきりしない。, 正確に言うとMSX2版でも倉庫に突っ立っているだけの(起動前の)メタルギアを破壊するのであって、どちらかと言うと敵はレーザーを発射する監視カメラだったのだが、, MSX2版では、監視カメラのレーザーをやりすごしつつ、メタルギアの左右の足に決められた順番通り爆弾を仕掛ける、という攻略法だったが、FC版のスーパーコンピューターは, スタッフに「左右の足の片方にだけ有効」という状態を作る技術が無かったのかもしれない。同じように、ビル2に登場するボス「ブルタンク」もMSX2版では正面からの攻撃を受け付けなかったのだが、FC版では全体が弱点となっている。, 他にもフライングアーミー、攻撃ヘリ「ハインドD」などいくつかのボス、兵士が変更の憂き目にあっている。, スタッフロールの後でラスボスから入る「私はまだ死なん。いつかまた会おう」という通信が無くなっている。, 後に『メタルギア2』で語られた話によると、この時の彼は両手・両足・右目・右耳を失った瀕死の状態で、実際はこんな通信を送れた方がおかしいのかもしれないが……それでも続編の予定が(製作時点で)なかった以上、元々有ったものが無くなったことは劣化には違いない。, 細かい点だが、アイテム画面の配置が固定でカードキーも順番通りに並ぶため、アイテムが多くなった中盤以降はかなり選びやすくなった。, MSX2版ではアイテムが全て取得順に並んでいたため、ロックされた扉を開ける際はやや面倒だった。, ただ、逆に言うとアイテムの少ない序盤は何も無いスペースを無駄にカーソル移動させなければならないとも言えるため、一長一短ではある。, あくまで「原作からの劣化が少ない」だけで決して元より優れている訳ではないが、大体の雰囲気は味わうことが出来る。, 重要人物でありながらMSX版では破壊方法を知っていれば無視できたペトロヴィッチ博士と娘のヘレンだが今作では両方救出しなければスーパーコンピューターを破壊できなくなった為にストーリー面での印象が強まった。, もっとも、一々ビルをうろつきまわる必要が増えるために批判される面でもあるのだが……, ゲームオーバーになってもアイテムや救出した捕虜などは引き継がれるため、コンティニューポイントを通過して以降は立て直しがしやすくなった。, ビル内での用事を済ませたらわざと死んでコンティニューすることでビルから脱出できる。, 海外では(当時MSX2版が知られていなかったせいもあるが)かなり人気を博し、MS-DOS・コモドール64にも移植された。, 内容は、再び暗躍する謎の軍事集団と彼らのもつメタルギアの破壊。本作では横スクロール面があるほか、ちゃんとメタルギアとの戦闘もある。, 「量産され、輸送船に並ぶ複数のメタルギア」「復活する過去の強敵」「サーチライト」「足元が弱点のボス」「スネークがナイフを装備」といった後の作品につながる新機軸が含まれており、評価は高い。, そしてその新世代版を目指して制作されたのが(当初は3DO向けに制作される予定だった)PS1『, ジェームズ・ロルフの「Angry Video Game Nerd」でも紹介されたことがある。小島監督作品はアメリカでもファンが多いのでかなり抑え気味ではあったが、購入当時はハンドガンを手に入れるところまでたどり着けなかったと怒りを露にしていた。, 『ザ・ツインスネークス』限定版には、特典としてFC版を移植したディスクが同梱されている。上記コラム内での記述通り、「, 『MSXマガジン永久保存版』のインタビューでも、ファミコン開発室への配属を希望していたものの、MSX開発室への配属となった事が不本意だったと語っている。, しかし、MSX2版「メタルギア」発売の翌年(88年)には『スナッチャー』(88SR、MSX2)を発表し、同作のCD-ROM2版(92年)を経てその二年後には『ポリスノーツ』(94年、PC-9821)を完成させている。もし、本人の希望通りにファミコン等の花形開発室に配属されていたとしたら、当時新人だった彼が自由に作品を作れたのだろうか?…等と考えると、歴史のifは興味深い。, そして先述の通り、MSX2版「メタルギア」の正統続編である『メタルギア2 ソリッドスネーク』が1990年に発売されている。MSX市場はこの時期確実に終焉に向かっており、同年松下から発売された16bitパソコン「MSXturboR, MSX2版は「ステルス要素を完全に取り入れた最初のビデオゲーム」として2008年にギネス認定されている。, ステルスゲーム自体は81年・Apple IIの『Castle Wolfenstein』などですでに出ていたという意見もある。, ただしステルスゲーム自体は『メタルギア』以降一気にメジャーになったことは確かなようで、また前述の『Castle Wolfenstein』があまり従来のアクションゲームとしての要素がなかったので、おそらくステルスアクションとして世界初のゲームは『メタルギア』である。, なお、本作ではオリジナルと同様に敵兵の視線は一直線上なので、同じ列にいなければ発見されないという特徴がある。視界が左右45度になるのは『メタルギア2 ソリッドスネーク』からで、よりゲームとして完成されていく。, パッケージイラストのスネークのポーズは、映画「ターミネーター」のカイル・リースと(.