ハチドリと一言で言っても、そこには多様な種類が含まれます。そのため、総称して「ハチドリ」と言った場合のサイズは、体長で4〜23cm、体重で1.6g〜24gと非常に幅広くなります。例えば、ハチドリの中でも最小種とされるマメハチドリの大きさは、体長で4〜6.1cm、体重で1.6〜2gとなる … Sponsored Link ハチドリ は鳥綱アマツバメ目(ヨタカ目とする説もあり)ハチドリ科(ハチドリか、Trochilidae)に分類される構成種の総称。, 北米・カナダ、アメリカ合衆国南西部からアルゼンチン北部にかけて(カリブ諸島を含む), キューバに生息するマメハチドリ Calypte helenae は世界最小の鳥であり、全長6cm、体重2g弱しかない。, 進化によって、ハチドリは、非常に密接した網膜神経節細胞を獲得し、側面と正面の空間認識能力を向上させた。これにより、高速飛行とホバリング時の視覚処理といった「ナビゲーションに必要なもの」を獲得した[2]。 形態学研究では、動的視覚処理の精密さを担保する脳の"視蓋全域"(lentiformis mesencephali)に、鳥類最大の神経細胞の肥大を発見している[3]。 ハチドリは、頭や目を対象に向ける際に、ハチドリ自身の位置や方向が変化することで起きる視野内の視覚的刺激から、方向と方角を非常に敏感に感じとれる[4]。 ハチドリは、視野内の微細な動きさえも読み取る敏感さによって、複雑で動きのある自然の周辺物の中でもホバリングするという特技を得た[4]。, 風洞実験で人工的に乱気流を発生させた状態でも、ハチドリは給餌器の周りで頭の位置と方向を維持してホバリングできる。横からの突風が吹いても、扇状に広げた尾翼の面積と方向を様々に変化させ、主翼のストローク角の振幅を増やすことで補うことができる[5]。 ホバリングの最中、ハチドリの視覚システムは、捕食者やライバルによって生まれた視野の変化と、狙っている虫や花に向かって木々をすり抜ける自身の動きによって生まれる視野の変化を別々に認識できる[4]。 自然界の複雑な背景のなかで、ハチドリは視覚情報と位置情報を高速に処理することで、正確なホバリングができる[4]。, 昆虫を除けば、ホバリングや高速飛行中の翼の高速な羽ばたきを維持するために、ハチドリは全動物中で最も活発な代謝をおこなっている[6][7]。 心拍数は毎分1260回に届き、アオノドハチドリの測定では、安静時でも呼吸数が毎分250回に及ぶ[8][9]。 ハチドリの飛行中における筋組織の酸素の消費量は、人間の優秀なアスリートのそれの約10倍にもなる[6]。 Sponsored Link 日本で見られる? ハチドリは残念ながら日本には生息しておらず、野生のハチドリはみることができません。 しかしいくつかの施設でハチドリが飼育されているようですので、一度チェックしてみると良いでしょう。 稀にハチドリを見た! なぜか目撃情報がちょくちょく出てくるのですが大体がほかの昆虫の見間違いです。 世界最小の鳥のグループは「ハチドリ」です。最小のグループとは言ったものの、2~20グラムの主さでけっこうバラツキがあります。スズメが24グラムほどなので、大きいハチドリはそれなりの大きさですね。 ただそのグループ内における最小の「マメハチドリ」に関しては小さすぎるんです。 重さは先に書いたように2グラムしかなく、なんと一円玉2枚分の重さです。そして、全長は4~6センチとのこと。 ここであれ?と思 … 1 馬車や農機などの車輪が動かないよう、所定の穴に指して固定するピン。2 (比喩的に)物事の要(かなめ)。... 「コトバンク」は朝日新聞社の登録商標です。「コトバンク」のサイトの著作権は(株)朝日新聞社及び(株)VOYAGE MARKETINGに帰属します。 開園50周年を迎えた静岡県静岡市の動物園。人気者のホッキョクグマのロッシーやレッサーパンダなどの多くの動物たちを、さまざまな角度から観察できる行動展示。繁殖管理も行う「レッサーパンダの聖地」。立地している日本平や久能山東照宮等、近隣の観光資源も豊富。 © 2020 アスカラ~明日から身になるためのニュース~ All rights reserved. 睡眠時(Torpor時)は、グルコースや水分、養分などの損失を押さえるために腎機能も低下させる[15]。 しかし、体重は睡眠時(Torpor時)にも毎時0.04gずつ低下するため、毎晩体重の10%に相当する体重を失っている[15]。 睡眠から覚醒する際には、血中ホルモンのコルチコステロンがひとつのシグナルになる[33]。, Torporの時間は、ハチドリの個体によって様々であり、なわばりを持つかどうかにも左右され、縄張りを持たない下位の個体は長いTorpor時間を持つことが知られている[34]。, ハチドリは、急速な代謝をするが、寿命は長い。孵化から巣立ちまでの無防備な期間を含む最初の一年で死ぬものも多いが、この期間を生き残れば10年以上生きることもある[35]。 よく知られている北米種は平均寿命が3~5年と予想される[35]。 対して哺乳類の最小の種であるチビトガリネズミは2年以上生きるものは稀である[36]。 野生の寿命の最長記録は、フトオハチドリのメスで、1歳以降に識別足環がつけられ、その11年後に同じ足環の個体が捕獲されていることから、少なくとも12歳以上であることが確認された。 その他の、推定を含む寿命の記録は、フトオハチドリ同等サイズのノドクロハチドリのメスの10歳1ヶ月、アカハシエメラルドハチドリの11歳2ヶ月などがある[37]。, 山階芳麿 「ハチドリ科」『世界鳥類和名辞典』、大学書林、1986年、251-280頁。, Clements, J. F., T. S. Schulenberg, M. J. Iliff, S. M. Billerman, T. A. Fredericks, B. L. Sullivan, and C. L. Wood. 日本ではハチドリは生息できないと思います。多摩動物園での飼育、繁殖例がありますが温室のなかでのことです。そうした飼育施設から逃げ出したのを目撃したのかもしれませんが、スズメガの仲間オオスカシバなどの見間違いの可能性のほうがずっと高いです。 ©The Asahi Shimbun Company / VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved. 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報, 鳥綱アマツバメ目ハチドリ科に属する鳥の総称。この科Trochilidaeは、およそ116属350種を含み、南北アメリカ大陸と西インド諸島に分布する。ハチドリ類は、一般にいちばん小さい鳥として著名なほか、金属光沢のある美しい羽毛をもち、独特の飛翔(ひしょう)法と、花の蜜(みつ)を主食としていることでもよく知られている。ハチドリの名は、この鳥が飛ぶときの羽音がハチの羽音に似ているところからつけられた。また英名のhummingbirdも、その羽音からつけられたものである。この英名をそのまま仮名書きしたハミングバードの別名も用いられるが、正しくはハチドリというべきである。全長5~22センチメートル。大多数の種はミソサザイより小さく、最小種でキューバ産のマメハチドリMelisuga helenaeは、嘴(くちばし)と尾を除いた体長が2.5センチメートルしかなく、全鳥類を通して最小である。しかし、オオハチドリPatagonia gigasをはじめ数種は全長が20センチメートルを超える。羽色は緑色、褐色、灰黒色を主とし、雌雄は普通異色で、多くの雄は緑、紫、青、赤、橙(だいだい)色などの金属光沢がある美しい羽毛をもっている。さらに雄には、種によって、冠羽、襟巻、ひげ、尾の吹き流しなどが発達している。雌は金属光沢が少なく、雄ほど美しくはない。, ハチドリ類は羽ばたきが非常に速く(小形種で毎秒70~80回、大形種でも毎秒8~10回)、飛翔速度も速く、また正常の前進飛行のほかに、ホバリング(停滞飛行)によって空中の一点にとどまることも、飛びながら後退することも自在である。ホバリングや後退飛行は主として採食のためで、花の前で前進・後退を繰り返しながら花の蜜を吸う。食物は花蜜以外に、花などに集まる昆虫類やクモをかなりとり、ときには樹液を吸う。嘴の形状は、採食する花の形態と採食方法によく適応している。たとえば、深い花の蜜を吸う種は、嘴が非常に細長い。一方、花のほうでも、形や色やにおいによって特定のハチドリを引き付けようとする。これは、ハチドリが花の蜜を吸うと同時に、花粉を媒介してくれるからである。, ハチドリは、北はアラスカから南はフエゴ島まで分布し、公園や人家付近でもみられる。しかし大多数の種は熱帯、亜熱帯の森林に生息している。とくに南アメリカのコロンビア、エクアドル、ペルーに分布するものが多い。巣は普通、直径5、6センチメートルの椀(わん)形で、枝の上につくる。1腹の卵は2個(まれに1個)。抱卵期間は14~19日。動物園で飼われることもある。餌(えさ)には主としてミルクと砂糖水や蜂蜜(はちみつ)を与えるが、長期間の飼育はむずかしい。, メキシコのアステカ人の伝説では、先祖は、ハチスズメに変身することのできる主神メキシトラに道案内されてこの地にきたという。中央アメリカの先住民は、ハチドリは霊力のある鳥と考えてきた。その名残(なごり)で、いまも愛を得るまじないに効くといって、ハチドリを珍重している。, 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例. 日本で見られる? ハチドリは残念ながら日本には生息しておらず、野生のハチドリはみることができません。 しかしいくつかの施設でハチドリが飼育されているようですので、一度チェックしてみると良いでしょう。 稀にハチドリを見た!という声が (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ちなみにダチョウの体長は230cm、体重が135kgなのでマメハチドリと比べてそれぞれ46倍と6万7千5百倍の差があります(笑) ダチョウといえば、飛べない代わりに時速70キロメートルものスピードで走ることができる鳥として有名です。そして、体高2.3メートル、体重130キロを越える世界最大の鳥としても有名なんです。, いやー、大きいですね。生で見たことはないんですけど、2.3メートルと言えば並の大男ではくらべものにならないですよ。, そしてなにより普通に怖いと思います。しかもダチョウのキック力ってめちゃくちゃ強いらしいので、怒らせたら一発KOなので気を付けたいところです。, 世界最小の鳥のグループは「ハチドリ」です。最小のグループとは言ったものの、2~20グラムの主さでけっこうバラツキがあります。スズメが24グラムほどなので、大きいハチドリはそれなりの大きさですね。, 重さは先に書いたように2グラムしかなく、なんと一円玉2枚分の重さです。そして、全長は4~6センチとのこと。, ここであれ?と思われたかもしれませんね。重さの割に体はそれなりの大きさがあるじゃん、と。, しかし、ここで言っているのは、体だけの大きさではないんですよ。つまり、くちばしの先端から尻尾の先までの話なんです。そして、ハチドリというのは花の蜜を吸うためにくちばしが長いんですね。, ですので、私たちが実際に体と見なす胴体部分の大きさだけで言うと2~3センチになるのではないでしょうか。やっぱり小さいんですね。, ハチドリは日本には生息していないんですけど、もし肩の上なんかに止まったとしても絶対に気づかないですよね、こんなの。一円玉2枚とか重さ感じれないと思います。, ちなみに日本最小の鳥は「キクイタダキ」という鳥で重さは5グラム程度。ハチドリとは関係ない鳥ですが小さいですね。, 個人的には、世界で2番目に小さい鳥が気になりますね。やっぱりハチドリなのか、それともマメハチドリが圧倒的に小さいだけで他の種類の鳥なのか。, 蜂の様に花の蜜を吸うからという理由や、蜂の様に「ブーン」と飛ぶからという理由などがあるみたいです。単純な理由ですね。, それにしても、それだけ聞くとこのハチドリという鳥は、本当にハチにそっくりですよね。, それと、この鳥は他の鳥にはできない「ホバリング」ができる唯一の鳥としても知られています。, 実は鳥ってみんな飛ぶことはできてもヘリコプターみたいに空中に静止することはできないんですよね。実はすごい特技を持っている鳥でもあるんですよ。, やっぱり鳥さんは長生きです。こんなにも小さい体をしていますが、3~5年も生きるんだそうですよ。スズメなどの小鳥でも7~8年ですから、ちょっと信じられないですよね。, そしてペット情報ですが、残念ながらハチドリはペットショップなどで売られてはいません。, 海外では怪我をしたハチドリを保護して飼っているという例などはありますが、日本にはそもそも生息していないのでそのようなこともないでしょう。, そしてなにより、ハチドリというのはワシントン条約で保護されているために輸入ができないんですね。, ルリコンゴウインコなどの大型のインコもワシントン条約で輸入できないんですけど、こちらはペットショップで売られているのを見かけます。なぜかというと、規制以前から日本にいたものが日本で繁殖したから販売することができるというカラクリなわけです。, とはいえ不思議なことに日本の動物園では、ハチドリを飼育展示していたところもあったみたいです。動物園だけはやっぱり特別に入手できる特権を持っているんですかね。, ですがペットとしての飼育法などもまだ確率されてはいないことも理由なんでしょうか、飼育展示はほんとに一部の動物園だけだったみたいです。今はどうなんでしょうね。, 飼育の難しさ、寿命、ワシントン条約での規制、そして飼育されている日本の動物園の数がほぼないことを加味して考えると、動物園がハチドリを迎えるのに必要な値段というのは1羽あたり30~50万円くらいするのではないでしょうかね。, つまり、日本の動物園側からしてみると非常にコスパが悪いために、迎えようと考えるところが少ないんじゃないかなと思うわけです。, とはいえ、日本でハチドリを見る唯一のチャンスといえば動物園といっても過言ではないので、もしハチドリ展示の情報がはいったらぜひ見に行ってはいかがでしょうか。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 初めまして、管理人のかんてろです!