そうでもないけど、前より体は動かしているかもね ブログを報告する. 人の、・・・寝息? 翔、両膝に肘を持たせかけて、頬杖ついてニヤニヤ笑い 見てたんだ うちのセキリュティ、大丈夫かなー え・・・と さー、なんでしょー 井上さん、いつも、ここで寝てるのか? 5分だけ 千里はオットマンに足をのせて、体を少し右に傾けて、すやすや寝息を立てている。 井上さんのいびきがここまで聞こえるわけないよな 不満そうに唇尖らせている千里。不覚を取られたって表情 くすくすと笑う翔。 どんな話? やっぱり 千里、気まずそうに翔をうかがう 普段なかなか独り占めできない千里に、ちょっとの間自分専用でいてもらう 何もしてませんでしたよとアピールするとように、椅子の背に肘をかけて千里を見る。 その後のシリアスな顔はどういう意味かしら?それを見た小金井さんの表情、私には「悲しさ」とか「哀れみ」みたいなのが感じられたんだけど、みなさんどう思われました?「アタシんちの男子」第5話 . 隣で翔がニコニコと自分を見ているのに気づく 何で緊張してたの? いいこと思いついちゃった翔、ポケットを探って携帯電話を取り出す。 田辺家の畑に通うようになって、千里は少し日に焼けたかもしれない。 お! あんまり何度も確認すると、酔ってることにして、あれこれいったりやったりしちゃうかもしれないよ 隠れ場所を探すようにオットマンに載っていた両足をソファの座面に引き上げて小さくなる ありがと ちょっとー! 肩をもんで首を回しながら廊下を歩く 廊下の角では額から外れた井上さんが、壁に寄りかかって眠りこけている あとは俺が早く帰れた夜や、千里ががんばって夜更かししてくれている夜に、少しだけ話せる時間が作れるくらい。 じゃあ、携帯見せてよ え? 千里が身じろぎをする 翔、夢犬DXを床に置いて、壊れてないか、タッチセンサー部分に触ったり、や「shake!」「sit!」と声をかけて点検してみる。指示にはちゃんと反応しているようだ。 俺も千里の顔、見たいんだけどなー ・・・いつからいたの? | びっくり箱(前編) (10万打記念SS) 「あれからもう10年か・・・」 ビルの最上階にある部屋から青空を見上げた 俺が18 そうか。シャッター音じゃなくて、キスで姫を起こしてあげればよかったな 花より男子★二次小説 夢 桜 庵 . 起きぬけの、ちょっと喉に引っかかったような声 そうだね なんか、恥ずかしくなるような事、言うから・・・ 翔は、なにしてたの? 畑、疲れる? 久しぶりに千里とリビングでケンカしながらゆっくり過ごすか、早めに退散してせっかくGETした千里の寝顔を死守するか もう、遅いよー。2時過ぎた 千里を 詰めてた息を吐き出して、千里、背もたれに体を預ける 脚を組み、背もたれを肘掛にして頬杖を付いて寝顔を見つめる。 会えないよな。 『アタシんちの男子』(アタシんちのだんし)は、2009年4月14日から6月23日までフジテレビ系列で毎週火曜日21:00 - 21:54(JST)に放送されていた日本のテレビドラマ。ハイビジョン制作。初回は10分延長。略称『アタ男』。2009年10月23日にDVD-BOXが発売された。, 主演の堀北真希が初めてのホームレス役に挑む。また、6人の血のつながらない兄弟の長男には要潤、次男には岡田義徳、三男には向井理、四男には山本裕典、五男には瀬戸康史、そして六男には岡山智樹がそれぞれ抜擢された。, 峯田千里は1億円もの借金を抱えるホームレスの少女。千里のもとにある日、大手玩具メーカー社長・大蔵新造が現れ、借金を返す代わりに自分と結婚してほしいと言い出す。当てが無い千里は仕方なく結婚を承諾したが、1カ月後に新造は死亡する。大蔵家へ連れて来られた千里は、それぞれ個性的な新造の6人の養子たちと出会う。千里は3カ月間、新造の養子達と別宅「トリックハート城」で暮らすことになった。しかし、彼らは元から互いを家族と認めておらず自分勝手。継母・千里と一緒に暮らすことにも猛反発する。それでも、千里は持ち前のガッツで試練を乗り越え、家族としての絆を深めていく。, https://www.oricon.co.jp/news/65004/full/, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=アタシんちの男子&oldid=79724938, 6兄弟役の俳優陣は2009年3月12日から3月17日までの6日間に長男役から毎日1人ずつ、ホームページ上で独占公開された。, 岡田は次男役であるが、実年齢では長男役の要よりも年上である。国土も要演じる長男の風よりも年下の設定だが、こちらも実年齢では国土を演じるつるのの方が年上である。, 視聴率は10.9%と火曜9時枠の前後の作品に比べ、一桁台を記録するなど苦戦を強いられた。. 殴られそうになって慌てて身をかわす翔。 と千里を見上げるような目線でお願い 今日はうちの女子は揃って居眠りする日なのか? 腕を伸ばして翔を叩く - 難 破 船 - 1 俺が打楽器へ移り、ここまで練習にのめり込んだことは初めてだと自分でも思うほど、情熱を注いだ夏の吹奏楽コンクールが終わった。 結果はまたしても「銀賞」。 どうしてもゴールド「金賞」に手が届かないのか…と悔しがっていたら、山中が励ましに来てくれた。 翔、急いで携帯電話をポケットにしまう, まぶしそうに目を開ける千里 翔、立ち上がって本の向こうの千里の頭をぽんぽんと撫でる。千里、顔を赤くしてうつむく。 明日はお休みだから、大丈夫 井上さんみたいに、殴んねーだろーなと、しばし観察 うん 携帯持ってないよ え?気のせいじゃない? ベッドでちゃんと休まないと 翔、千里のひざの上の本に手を伸ばし、開いているページに指を挟んで、そーっと持ち上げる。 もう少し強めに揺さぶって見るが、いびきが抗議しているかのように不機嫌な調子に大きくなり、井上さん、ぶん、と腕を振る 翔、驚いて千里のそばまで戻る。 ♪ 翔が拾ってそのぬいぐるみを撫でる。 「今夜は持たなかったみたいだけど」と、規則正しく聞こえる千里の寝息に微笑む ほんと?井上さん、いつ寝てるか不思議だったんだよね と、今、入ってきたばかりのリビングの入口を振り返ると、階段脇の1人掛けソファで千里がうたたね なあ 「その後」作っていたはずが、落としどころのない妄想記事になっちゃいました 人って見る角度によって印象が変わるみたい、と千里は不思議そうにつむじを見つめる。頭の上から見ると、翔はなんだかいつもより無防備に見える。背の高い翔から見ると、あたしはいつもこんな風に見えているんだろうか、と千里は思う。そのままの視線で翔に話しかける千里 本の背表紙に付いた紐のしおりを、開いていたページに挟んでから、ぱらぱらと前後をまくる。眠る前の何ページかは憶えてないんじゃねーのかな?本と千里の顔を見比べる。 井上さん、何事もなかったようにまた一定のリズムの軽いいびきに戻ってしまった。 大丈夫? ・・・ 千里、少しだけ本をずらして、問いかけるような視線を翔に向ける そーなの。 メイド服のまま、大口開けて、軽くいびきをかいている寝姿を見て、 ああ、眠り姫のことか その様子を見て楽しそうに笑う翔 あれこれって何よ ちょっと迷いながらも、翔は、とりあえず、千里との携帯電話攻防戦を、楽しむことに決めたみたい, so_childishさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog また小鹿の地雷を踏んでしまったかな?と、心配した翔だったが、千里が引っかかったのは別のこと 翔、自分の口元を示して、にっと笑い「よだれ」とからかう 点検、といいながら、「lie down!」「speak!」となんだか楽しそうに遊んでいる翔。ぬいぐるみの前に座っているので、ソファの上の千里から、いつもは見ることのできない翔のつむじが見える。 お茶を入れて部屋に帰ろうかな、と廊下のこうもりを叩く なんか、久しぶりにゆっくり顔を見た気がするな あ、おかえり でも、居眠りっぽい寝方だったけどな。 翔、頬杖付いたままちょっと笑って 『アタシんちの男子』(アタシんちのだんし)は、2009年 4月14日から6月23日までフジテレビ系列で毎週火曜日21:00 - 21:54(jst)に放送されていた日本のテレビドラマ。ハイビジョン制作。初回は10分延長。略称『アタ男』。2009年10月23日にdvd-boxが発売された。 脱線の脱線です。 『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、 「はじめに」「まとめ」のカテゴリーからどうぞ 『続きシリーズ』『その後シリーズ』など、お話を読まれる方は、 「目次」のカテゴリーからどうぞ. 嘘ばっかり!, 全然色っぽい展開にならないことが一番問題なんだけど 規則正しい寝息は、うたたねって言うより、熟睡? 本、しおり挟んだけど、合ってるかわからないよ 翔、膝に乗せていた本を千里に返し、 千里のひざの上には読みかけの本が、左手から落ちてちょっと閉じかかっている 犬と遊んでいた翔の動きが止まり、返事の代わりみたいに千里を見上げる と、眠っている千里にお願い。 うん シャッター音って、なに! 千里、びっくりしてちょっと赤くなる。 俺が打楽器へ移り、ここまで練習にのめり込んだことは初めてだと自分でも思うほど、情熱を注いだ夏の吹奏楽コンクールが終わった。, どうしてもゴールド「金賞」に手が届かないのか…と悔しがっていたら、山中が励ましに来てくれた。, 審査員は5人いて、各々がA+ からC- まで、5項目に9段階の評価をつけられるようになっている。5枚の講評用紙を見ていると、Aの評価を付けて下さった審査員が予想よりいた。よく見てみると、あと1人、A段階の評価を付けてくれていたら、金賞だったかもしれないのだ。, 「だから、俺らが頑張ったこの夏は、報われたんだよ。お疲れ、上井。ティンパニも良かったよ」, 3年生を加えての5人体制の打楽器で挑んだコンクールでは、俺はメインでティンパニを担当した。鍵盤系は経験者の広田さんと3年の先輩、ドラムと小物は1年生の宮田さんと3年の先輩という分担をした。, 残念ながらコンクールの結果としての金賞は逃したが、それ以外に大切なことを沢山学んだ気がする。, 「はい!コンクールはテナーだと思ってたので、念願のバリサクが吹けて、嬉しかったです!ミエハル先輩、打楽器への出向はそのままでもいいですよ~」, エーンと泣く真似をしたら、若本が笑いながら俺の頭をヨシヨシと撫でてくる。その隙を突いて、俺は若本に分け目チョップをかます。, 等と若本とじゃれていたら、このまま俺の彼女になってくれないかな…等と妄想してしまう。その辺りには敏感な伊東が、巧みに攻めてくる。若本が別の女子と話し始めたタイミングで、聞いてきた。, 「モロに態度に出とるって。他の女子と喋るよりも楽しそうだし、若本もミエハルとだと、俺らよりも親しそうに喋るし。もう告っちゃえば?」, 「確かに若本と話すと楽しいんよね。漫才みたいに喋れるし。相性は悪くないとは思っとるんじゃけど…」, 「ちょっと俺、女性恐怖症みたいなところがあってさ、告白するんなら、もっと確実に受けてもらえるタイミングを狙いたいっていうか…」, 「なるほどね、分からんでもない。まだミエハルの中では、機が熟しとらんってことか。告るまでにもう少し距離を縮めたいんじゃね」, なんとかコンクールを乗り越え、去年はこのまま雰囲気が悪化していったけど、今年はそんなことさせないぞ!と思い、俺は2学期に入ってからも努めて部員の前では明るく振舞っていた。, 特に、やっと俺の心を恋愛モードに戻してくれた若本とは、もっと距離を縮めるべく、村山と一緒に帰るよりも、若本と一緒に帰れるよう、極力時間を合わせるようにしていた。, そんなある日、村山も1年の桧山も部活を欠席し、帰り道で若本と2人きりになることがあった。, 「そう?方向が途中まで一緒だし、他のメンバーが休んだらこういうことも有り得るじゃろ」, お互い、変に意識しているのか、2人きりだと会話がスムーズにいかない。駄目だ、これじゃあまた失敗する、と思い、俺は話題を投げかけた。, 「そうそう、今度の体育祭でね、俺、3年の先輩女子とフォークダンスすることになったんよ」, 「ウチの高校って、女子が多いじゃろ。それはどの学年もなんじゃけど、そうなると体育祭のメイン、3年のフォークダンスで女子同士で踊らなきゃいけない人が多数発生するんよ。それを防ぐために、2年生から男子を選抜して、男女同数になるように調整して、フォークダンスをするんよ」, 「そうじゃろ。でも、俺もつい立候補したんよ。そしたら立候補者多数につきクジ引きになって…」, 「その通り!なんかね、いつでも変わってやるぞとか、お前ブラスで忙しいんじゃろ、俺に権利寄越せとかね、嫉妬が凄いんよ」, 「え?あー、もしかしたらプロムナードでしたっけ、ウチらだけ歩かないでいい1年の競技」, 「そうそう。その時は吹奏楽の生演奏で1年生が歩くから、練習の時はブラスのメンバーは休んでろって言われるヤツ」, 「はい!恩恵たっぷり受けましたよ。吹奏楽部を辞めた人達が、辞めんにゃよかったとか言ってきますよ、おかしいぐらいに」, 「実は去年の体育祭も、桧山と一緒に観に来まして、その時に既に衝撃は受けたんですけど、女子のブルマってエンジ色じゃないですか」, 「だから入学してからブルマの色が分かって、えーっ!とかいう、他の女子が味わうような気分にはならなかったんですけど、いざ自分がエンジのブルマを穿いてみたら、まあ似合わないったらありゃしない。やっぱ中学までの黒とか紺色が似合ってるというか、慣れてるんです」, 「笑わない、笑わない!そんなことしたら女子が傷付くだけじゃん。ましてや若本さんのことを笑ったりしたら、お兄様に殴られるよ」, 「本当ですかぁ?あっ、ミエハル先輩なら、女子のブルマ姿を見て笑うんじゃなくて、ニヤニヤするんでしょ。もうエッチなんだから!」, と、俺と若本は言い合いながら、指で互いの腕を突き合ったりして、とても良い雰囲気で喋ることが出来た。そうやって喋っている内に、若本家に着いた。, 勝手に顔が歪む。確実に今日、俺は若本との距離を縮めた自信があった。そろそろ告白してもいいんじゃないかと思い始めた。, 伊東が、何かあったら協力してやると言ってくれてたけど、そんなことしたらバレバレになっちゃうから…よし、自分で動くんだ!その時が来たんだ!, 体育祭は本来の予定日が雨だったため、2日順延されて、9月最後の火曜日の開催になってしまった。そのため観客数が少なく、ちょっと盛り上がりに欠けてしまった。, だが俺は、3年の女子の先輩とフォークダンスができて、ハイテンションになっていた。もちろん吹奏楽部の先輩もいて、「なんでミエハルがおるんよ!」と笑いながら手を繋いでくれた。ちょっと憧れていたホルンの先輩ともダンスが出来て、会話も一瞬だが交わせ、嬉しかった。, 中学の時もだったが、体育祭が終わって片付けをしている瞬間、とても寂しく感じる。これでもう夏も終わって、秋へと移っていくんだな…と、感傷的になってしまうのだ。, 去年は伊野沙織にフラれた直後で、半ば体育祭も自暴自棄だったが、今年は普通に人恋しい感じになっている。, 今日は吹奏楽部の女子は、代わる代わる楽器倉庫で着替えることになっている。男子は何故か福崎先生のいる音楽準備室で着替えることになっている。, 俺は早目に打楽器を片付けて着替え終わり、音楽室で鍵を掛ける役があるので女子が着替え終わるのを待たねばならない。若本も楽器倉庫で着替えるはずなので、着替え終わって倉庫から出てきた瞬間に、若本を捕まえ、2人きりになれる場所で告白しようと計画した。, 今日は楽器倉庫は早い者勝ちなので、フルートやトランペットといった片づけるのが簡単な楽器パートの女子ほど、先に着替えていく。狭い楽器倉庫だが、女子だけなら4人までは同時に入れるだろう。, とはいえ女子の着替えはやはり時間が掛かるのか、次々と待機する体操服姿の女子の列が作られてしまった。, 思わぬ神戸千賀子からの声掛けに動揺してしまった俺は、何故か鼓動がスピードアップしていた。, (久しぶりに会話したけど、なんか普通に話しかけてきたなぁ。俺も普通に話しかければいいのかな…), 若本は、バリトンサックスの片付けが大変だったのか、他に何か用事でもあったのか、かなり遅く音楽室に戻ってきて、楽器倉庫の前の列を見て愕然としていた。, 「うーん、女子の着替え方がよく分からんから何とも言えんけど、時間は掛かりそうじゃね」, また笑いが起こった。まあ待ってる間に若本と掛け合いが出来たのはよかった。その間に、神戸千賀子が倉庫の中に入り、男子にどうしても見られたくないってところだけ早めに着替えて、髪型整えるとかは外に出てやってーと、声を掛けていた。そういえば神戸千賀子には副部長を務めてもらっていたのだった。, その間に、音楽準備室で着替えを終えた男子がヒョコっと音楽室に顔を出し、俺に今日はミーティングなしですよね?と確認して、お先に失礼しまーすと帰っていく。, 大村は何処かで神戸千賀子と待ち合わせているのだろう、俺に一声掛けてから、ゆっくりと音楽室を出て行った。, 村山は最初、俺と一緒に最後まで残りたそうだったが、あまりに女子の列が長いのを見て、お前、鍵締めあるんだろ?先に帰るわ、と帰って行った。これは個人的には助かった。, その他の男子も帰って行ったようで、音楽準備室を見たら、もう空っぽだったので、電気を消した。, 神戸千賀子も着替え終わり、先に帰るね、とだけ言って音楽室から出て行った。今から大村との楽しい帰宅時間なんだろうな…。, 「いませんよ。だからと言って、確認のためとか言って中に入らないでもいいですよ!今は女子高生の残り香がムンムンしてますから、エッチなミエハル先輩には毒です!」, 「だってもう、暗いじゃないですか。アタシ1人で帰るのは怖いです。桧山もとっとと帰っちゃったし。一緒に帰ってくれませんか?」, 2人で確認すると、早かった。そして音楽室の入り口を閉め、職員室へ鍵を返し、外へ出た。既に日は暮れ、暗くなっていた。, 「本当に…。疲れたけど、1日楽しかったなぁ。何より、我ら吹奏楽部には、テントという強い味方があるのが助かりますよね」, 「そうなんよ。各クラスの席には何にもないけぇ、油断すると日焼けしちゃうんよね。だから特に女子なんか、自分が出る競技以外はクラスの方には全く行かなくて、吹奏楽部のテントに入り浸ってたりするよ」, 「あーっ、やっぱりミエハル先輩、エッチなんだから!女の子に何処が日焼けしたかなんて、聞くもんじゃないですよ!」, と歩きながら会話していたが、ここで会話が止まった。今が告白のチャンスか?思い切ってみることにした。, 「えっ。うーん…そうですね…いるようないないような…逆にミエハル先輩はどう?好きな女の子はいます?あるいはもう誰かと付き合ってるとか?」, 「もう一つ、究極のヒント。コンクールの前に、吹きたがってた楽器を吹けるようになった女の子」, 「コンクールの前に吹きたがってた楽器を吹けるようになった女の子…って、あっ!あれ?あの…その…」, 遂に告白してしまった!それも思わぬ形で…。若本はその言葉を聞いて、しばらく黙っていたが、歩幅は俺に合わせてくれながら、ゆっくりと歩いている。, 「本当です。アタシみたいな女を好きって言ってくれるなんて、本当に嬉しいです。ありがとうございます!」, その後しばらく沈黙の時間が流れた。その内、若本から手を握ってくるとか、何らかのアクションがあるのかと思っていたが、何もない。, 「アタシ、ミエハル先輩と話してるととっても楽しいし、一緒に帰ったりするのも面白かったし、いつも優しくて、ミエハル先輩のことが好きなのは間違いないんです。でも、でも…」, 「でもアタシの好きは、ミエハル先輩をお兄ちゃんのように感じる好き、なんです。恋人としての好きじゃないんです。アタシ、酷いこと言ってます、ごめんなさい」, 「先輩には、アタシなんかより、もっとお似合いの女の子がいますし、ミエハル先輩のことが好きって言ってる女子もいると思いますよ、絶対に」, まだ若本家にはちょっと距離があったが、若本は急いで帰らなきゃ、というスピードで小走りに先を急ぎ、どんどん立ちすくんでいる俺の視界から、遠くへと消えていった。, 俺はゆっくりと宮島口駅に向かって歩き出した。宮島口駅に行く際には、若本家の前を必ず通らねばならない訳ではないので、若本家の前を通らないルートで帰ることにした。, (どうしてこんなにモテないんだろう。どうしてこんなに失恋ばっかりするんだろう。どうして俺の恋って叶わないんだろう。・・・もう女の子を好きになるのは止めよう。いつもいつもこんな辛い結果にしかならない。俺のことを好きな女子がいる?世界中探したって、そんな女子、いるわけない。誰を好きになっても結果が決まってる。何時まで経っても15歳の時に受けた傷痕が塞がらないよ…), サポートして頂けるなんて、心からお礼申し上げます。ご支援頂けた分は、世の中のために使わせて頂きます。, ほぼノンフィクションで、波乱万丈(と勝手に思ってる)だった私の15歳から27歳までの出来事を、小説形式で書いています。, 昭和45年富山市生まれ、横浜と広島で幼小中高と過ごし、富山へ戻って社会人となりました。ミエハルは中1の時に付けられたあだ名ですが、今も絶賛使用中(笑)趣味は鉄道、プロレス観戦、音楽(吹奏楽部経験あり)、お笑い全般。ブログとは違った魅力のあるnoteで、自分を磨きたいと思います。.