打ち起こしで肩を下げすぎると、肩甲骨が後ろに落ちて、肺を後ろから圧迫するからです。, あなたが普通に弓を引いていて、「左拳が少しだけ的方向にむく」のではあれば、極めて自然な反応です。むしろ、弓を引きやすくする最適なポジションですので覚えておいてください。, 人間の体は左右非対称であり、体の左側の方が右側より筋肉量は少なくできています。そのため、少しだけ左寄りに打起こしする方が引きやすく合理的です。. 前腕伸筋群 2. 理想の形になるまでは一連の流れはあるものの、体格・腕の長さ・指の長さ・手の大きさなどそれこそ個人差があるものです。, 弓道の初心者には難しいですが、練習を重ねる事で、親指の付け根の部分に筋肉がついてきて手の内が上達します。, 弓手の押し方についても体格・腕の長さ・指の長さ・手の大きさなどそれこそ個人差があるものです。, 弓手の下筋が感じられない場合にはどのようなことが考えられるのかを解説していきます。, ベタが出やすくなって、引分けで矢が近づきすきになり、下筋の張りがない場合、例えば・・・, 弓道で使われる筋力は通常の運動(スポーツ)などで多く使われている体の前胸や腹筋などよりも目には見えない背中などの部分を多く使われていることが、研究でわかってます。, ダンベルなどを使用して前腕伸筋群を鍛える方法もありますがここでは、腕立て伏せで鍛える方法を解説していきます。, 2,手のひらで体を支えるのではなくて、5本の指で体を支える『指立て伏せ』をおこないます。, 上腕伸筋群を鍛えるのにダンベルなどの道具を使って鍛えることもできますが、ここでは自宅にあるもので、できるトレーニング方法ということで解説していきます。, ダンベルなどを使う方法もありますが、自宅にあるもので、できるトレーニング方法を紹介していきます。, 個人差があると思うので、最初は1セットからでも良いので無理しないで続けられるようにすると良いでしょう。, 棘下筋はローテーターカフという肩関節を安定させたり、肩関節を保護してくれる役割を果たしてくれる筋肉です。, インナーマッスルという言葉が聞き慣れているかもしれませんが、内側の筋肉なので、あまり重量のあるもので、トレーニングをすると効果が現れません。, 懸垂のできるような場所があれば懸垂でも広背筋をきたえることができますが、自宅だとあまり現実的ではないですよね。, 弓手に限りませんが、手首に痛みが走っている場合や痛みがひかない場合には、すぐに近くの整形外科か病院にみてもらってください。, 弓手に問題があるかもしれませんが、まず第1に痛いままで稽古を続けていても悪い事はあっても、良い事はひとつもありません。, 弓道で手首が痛い時は病院へと解説しましたが、その時の『ワンポイント』も解説していきます。, スポーツ専門のスポーツ整形などの先生がいる場合にもそうですが、弓道の教本や写真・スマホで画像などをもっていくといいでしょう。, 弓手の状態で手首のどの部位が痛いのかを説明することで、先生にもわかってもらえます。, 弓道を続けて行く上でも、痛みに向き合ってくれるような病院や先生にであえると良いですね。, 稽古の悩み2でも解説していて重複しているのですが、こちらでも同じ内容になりますが弓手の押し方について解説していきます。, 『弓構えから意識しないと起こすのがやっとになり、打起しでも親指が起こせないことが多々あります』, 弓手で親指が起こせない場合には試して頂いて、改善・上達のヒントになると嬉しいです。, 手の内で親指が曲がってしまう場合には上記のようなことを意識してみてはいかがでしょうか。, 『親指の根元がすれてしまいます。矢をつがえるときに羽が上になるようにしているのですがなにか対策はありませんか?』, 弓手で弓をぐっと握りすぎで、親指の根元の肉が盛り上がり矢が手の上をすれてしまうためです。, 対策としては、傷があるうちは保護でテーピングをして、弓手の手の内を改善していくのがいいでしょう。, 肩が抜ける場合には、弓構えの円相を取るときに少し前方に出す様にすると弓手で肩が抜けることが減ります。, 上記の体勢で落ち起こしをしますが、この時に打ち起こしをなるべく高く、そして、両肩がさらに前にでるようにしてください。, 打起こしで前にだせいないようならば、弓と体の間をあけて前方に拳を出して、前に肩をだしていきます。, 胴づくりでは、気持ち胴をかがませるようなイメージで、足の親指に重心をのせていきます。, 両肩を前方に出し、後方には逃げないようにすることが、肩が抜ける場合の対策になります。, さらに左肩が抜けやすい人や抜ける人は少しだけ足踏みの角度を左足だけ広めにとると弓手が押しやすくなります。, 肩が後ろに逃げるという現象を『肩が抜ける』と言いますが、『肩が抜ける』ないようにするには、最初から前にかけて前に入れた肩を逃さないようにすると良いでしょう。, あなたがどのケースに当てはまるかわかりませんが、振るクセが治るヒントが見つかると良いですね。, 教わって行く中でヒントや改善策があり、当てはまるものもあればそうでないものもあると思います。. と指摘されることがあります。ガチガチに肩が固まって肩関節が上に釣り上がっていたらカッコ悪いですよね。そのため、, と指摘されます。しかし、ここで肩関節は上がることは別に悪いことではありません。むしろ、肩関節を下げようと考えると思わぬ失を犯す可能性があります。, まず、打起こしで肩関節は上がっても射には影響ありません。見た目がカッコ悪いと思いこむ人はいるとは思いますが、肩が上がることは問題ありません。, 一度、肩関節も上がるくらいに両腕をあげてみてください。次に、引き分け動作を徒手で行なってみてください。肩は下がりませんか?両肩関節が上がったとしても、引き分け, むしろ、上がった両肩関節は下げない方がいいです。なぜなら、上がった関節を下げてしまうと、腕を大きく動かせなくなるからです。, 両肩関節が上がるように打起こしを行なって、次に両肩を下げてみてください。その状態で引き分け動作をすると、腕を大きく動かしにくくなっているのがわかりますか?, よくわからない場合は、「両肩が上がった状態」でそのまま引き分け動作を行なってください。両肩が上がるくらいに打起こしをし、肩が上がったまま引き分け動作を行います。すると、先ほどより両腕を大きく動かしやすいのがわかります。, なぜか、打ち起こしで肩を下げすぎると、肩甲骨が後ろに落ちて、肺を後ろから圧迫するからです。この圧迫により、鎖骨周りの関節、肩関節も固定され、動きにくくなります。, そうして、肩関節の自由な回転機能が失われてしまい、引き分けが小さくなり、右肘を収めにくくなります。結果的に手先で引くようになり、投げ入れ離れを起こします。, つまり、単純に打起こしで肩が上がっている=ダメという思考に陥ったらだめということです。気をつけてください。, そうじゃないと、両肩が下がって「力が抜けた」と思いきや、余計に引き分けが小さくなって、手先に負担がかかった引き方になってしまいますので。そのため、打起こしで肩が上がっている=よくないと思うのはやめましょう。, でも、そうは言っても「打起こしで肩が上がってしまうのはちょっと・・・」と思う人はいるかもしれません。ただ、心配は無用でここからは肩が上がらないように打起こしをする方法を解説します。, 打起こしで肩を下げると、次の引き分け動作に響きますが、弓構えで肩関節を下げることは問題ありません。弓構えで両肩を意識的に下げて、打起こししてください。, 弓構えで両肩を下げると脇の下にある「前鋸筋」が働きます。打起こしで肩が上がってしまう諸悪の根元は、肩にある「僧帽筋」という筋肉が縮むからです。出来るだけ、弓構えで僧帽筋の力みをとって置くと、両肩が浮き上がらずに弓をあげることができます, そこで、弓構えで肩を下げて前鋸筋を張りましょう。この前鋸筋は僧帽筋と拮抗関係という性質があります。これは、ある筋肉が縮むと、別の筋肉が緩むという性質であり、脇が縮むと、肩が緩みます。, このように行なっても、打起こしで両肩が上がってしまう場合、せめて「左肩だけは下げる」ように意識してください。, 先ほど、打起こしで肩を下げるのはよくないと言いましたが、左肩だけ下げるのはまだ問題ありません。この理由を詳しく解説します。, 先ほどお話した、打起こしで上がった肩を下げると、右腕が特に動かしにくくなります。しかし、左腕は常に弓を的方向に押し続けるため、少々動かしにくくなったとしても引きわけ動作に影響は少ないです。, 加えて、左肩は打起こしで下げやすいはずです。矢をつがえる時、右手は左手より上につけるため、右手が左手より相対的に少し高くなります。, そのため、左肩だけでもいいので打起こしで下げる意識を持ちましょう。一方、右肩は少しだけ上がっていても問題はありません。そこで、右肩を下げてしまうと、右肘を後方に回す運動をしづらくなり、引き分け動作をしにくくなります。, まず、事実からお話すると、「左右対称」に弓を打起こしする行為は昔の文献上誤りです。理由は、昔の弓道連盟の会長や範士は左右対称に弓を打起こししている人はほぼいないからです。これは実際に教本を見ればわかります。, 左右対称に弓を打起こししている人は、松井範士と言われる方以外で、それ以外の方は左右対称にほとんどなっていません。あの弓道教本の図説の写真ですら、左右対称になっていません。, 実際には、射に置いて打起こしを左右対称にあげると、大三動作も弓を引く動作もやりにくくなります。, 何故なら、左右対称に打起こそうとすると左手首をどうしても内側に向けなければいけません。すると、次の大三 で左手首が外側に捻る動きが強くなりすぎます。すると、左拳に力が入ってしまうのです。, 実際に、弓道連盟の発行した弓道誌でさえ、「左右対称に弓を構えることは手の内動作を入れずらい」とお話している先生もいるほどです。, もし、あなたが普通に弓を引いていて、「左拳が少しだけ的方向にむく」のではあれば、極めて自然な反応です。むしろ、弓を引きやすくする最適なポジションですので覚えておいてください。, 「本当に左右対称に弓を打起こしすると、弓は引きにくくなる」このことを教本の写真を見ながら、理解するようにしましょう。, という現状であるため、やっぱり左右対称に打起こししないと云々と言います。その時の対処方法をお伝えします。弓を握る時に、人差し指と親指の間の股(この部位を「虎口」と言います)と弓との感覚を大きめに開けて起きましょう。, そして、弓を打起こしするときは、両拳を「手鏡」のようにし、手のひらを自分の方に向けながら、打起こしをします。すると、両拳が左右対称に上がるはずです。そして、大三をとって見てください。, 確かに、両拳が左右対称に向けてしまうと大三が入れずらいですが、それは弓構えの段階で弓と二つの指の股に弓をしっかりつけた場合に限った話です。間を開けてしまえば問題ありません。, もし、弓構えの時に虎口と弓の間が空いていることを指摘されたら?弓構えの時は弓と虎口の間をつけておいてください。そして、打起こしする手前で左手の力を一瞬抜いて、間を開けて打起こししてください。, ここでも、左右対称に打起こしできていない→だからだめだという思考にならないでください。むしろ、左右非対称に打起こしするのは、合理的です。, 人間の体は左右非対称であり、体の左側の方が右側より筋肉量は少なくできています。そのため、少しだけ左寄りに打起こしする方が引きやすく合理的です。にも関わらず、弓だけ体と左右対称にあっていれば正しい射、綺麗な射になっているという解釈は疑問です。, このような考え方は横において、引きやすく、体を最大限に活用して弓を引きましょう。ただ、どうしても打起こしで上がった肩を直したい、左右対称に揃えないといけないという必要性が出てきたら、弓の握り方を変えたり、弓構えの意識を変えるようにしてください。, 弓の引き方、古くの弓道文献、用語の意味の解説、コミュニティ運営、弓道における関節の痛みの治療、技術や実力を向上させる練習法, 当サイトの弓の引き方を書籍にまとめました。弓道の実力を伸ばすために必要な理論を学べます。. 弓道ではしばしば「肩が入っていない」射が行われることがあります。 とりわけ初心者に多いのが、弓手肩は入っているのに、馬手肩が入っていないというケースです。 馬手肩を入れずに射を行うと、往々にして矢が右側にブレて飛びます。 上腕伸筋群 3. 【極意】弓道上達革命 ~初心者と指導者向け~【天皇杯覇者 教士七段 増渕敦人監修】DVD2枚組, 会で親指が曲がる場合には、手の内を握りこむために力みから親指が下がることがあります。, 引ききれていないまま、会を作っていたので、弓が体から離れて弓手を振るような状態だった. 棘下筋 5. 弓道の離れで弓手が下がる原因と対処法 離れで弓手が下がる原因と対処法について解説しています。 離れで弓手が下がってしまうと矢の方向性も定まらないので問題です。 ©Copyright2020 理論弓道:大きく引いて中る射を身に着ける方法.All Rights Reserved. 弓手のみだけではなく、弓道全体に使われる筋力について解説していきます。 弓道で使われる筋力は通常の運動(スポーツ)などで多く使われている体の前胸や腹筋などよりも目には見えない背中などの部分を多く使われていることが、研究でわかってます。 では実際にはどの部分の筋肉が弓道では使われているのかを解説していきます。 弓道では主に7つの筋肉が使われていることがわかっています。 1. 広背筋 以上の筋肉が使われているの … 大円筋 7. 僧帽筋 6. 弓手肩が抜ける際の矯正について。肩が抜けるというのは、肩が引けている人の事をさします。 弓手肩が抜けることのデメリット弓手肩が抜けるとどうなるのか?・下筋を使っても力が上手く弓に伝わらない。⇒矢の勢いがおちます。・会を保っても、肘を入れても Copyright (C) 2020 【弓道】初心者上達のコツ『キュウタツ』 All Rights Reserved. 弓道で左腕、肩を痛める理由:左肩ではなく、足踏みを変える 射癖クリニック 2018.5.10 「両肩のズレ」「早気」に困っているなら、足踏みを見直そう 三角筋 4. 弓道で離れの時に弓手が下がる、そんな時はどうすれば…。弓道で弓手が下がってしまうと的に中らないうえに見た目が残念なことに…。離れの時に弓手が下がる事のないように原因をしっかりと掴み、対策しましょう!原因:手先の力で矢を引いてる弓道の弓手が下