「本源的蓄積が経済学で演ずる役割は、現在が神学で演ずる役割とだいたい同じ」 こちらを見てください。, 1人目の人物が、イギリスの哲学者 ロック です。 政治を行う行政権は 内閣 、法律を作る立法権は 国会 、裁判を行う司法権は 裁判所 ポール・メイソン『ポストキャピタリズム』 「ケインズ主義的福祉国家」→「財政再建(緊縮財政)」「構造改革」→「新自由主義」 ジョン・ロック 奴隷貿易にも出資 彼が唱えたのは 三権分立 という考え方です。 「人間経済において、なにかを売ることができるようにするには、まずそれを文脈から切り離す必要があるのだ。奴隷とはまさしくこれである。すなわち、奴隷とはじぶんたちを育てあげた共同体から剥奪された人びとのことである。」 ロックが言いたかったのは、「権力者が好き勝手なことばかりやってはいけないよ」ということなんです。, 抵抗権とは 「人民(民衆)は、支配する権力者の横暴に対して抵抗する権利がある」 という考え方です。 というように、 権力を3つに分けてバランスをとっています。, 歴史や地理を暗記科目ととらえず、感動と発見がふんだんに盛り込まれたストーリーで展開して魅了。 ときにクスリと笑わせる軽妙な語り口にも定評があり、「勉強ってこんなに楽しかったの!?」と心動かされる子供たちが多数。, 会員登録をクリックまたはタップすると、利用規約・プライバシーポリシーに同意したものとみなします。ご利用のメールサービスで @try-it.jp からのメールの受信を許可して下さい。詳しくはこちらをご覧ください。. 「国は人々の契約の上にある」とする考えを社会契約説という。社会契約説において国家ができる前の状態を自然状態といい、国家のない自然状態でも人々が最初から持っている権利を自然権という。, センター試験ではホッブズ、ロック、ルソーが出題される。三人が前提とした自然状態と自然権を覚え、それをもとにどんな国家を理想としたかを理解しよう。また現代社会が誰の思想を強く受け継いでいるかもチェック。, 社会契約説をよりわかりやすく解説した記事:ホッブズ、ロック、ルソーの社会契約説(自然状態と自然権など)をざっくりわかりやすく解説, ホッブズにとって自然状態は戦争状態であり、「万人の万人に対する闘争」と表現される。また人の最上の欲求は自己保存であり、自然権は生存権であるとする。国家のない自然状態では、人々は生存権という自然権を持っているために、生きるためならなにをやっても許されると考えるあまり戦争が起きる。, そのため人々は契約し、自然権を放棄して、全員が服従しなければいけない絶対王政的な国家を作り、戦争状態を回避するべきだとした。, ロックにとって自然状態は基本的に平和である。また生命、自由、財産などを所有する広い意味での所有権を自然権とした。国家のない社会では、強盗に財産を奪われるといった問題が起きて自然権が侵害されてしまう。, そのため人々は契約によって国家を作り、自然権を国家に「信託」する。この「信託」という言葉はとても難しい言葉なので、まずは「託する」とざっくり考えよう。また国家がこの「信託」に反して人々の自然権を侵害した場合、人々は国家に抵抗できるとした。この抵抗する権利を抵抗権という。, ロックは国家権力の分立を主張した。これがモンテスキューの三権分立論につながる。しかし二人の権力の分け方は大きく異なる。, モンテスキューと違ってロックは司法権を扱っておらず、立法権を行政権の上に置いた。ロックのこの思想を統治二論という。, ロックがホッブズとルソーと決定的に異なる点は抵抗権にある。ホッブズとルソーが抵抗権を原則認めないのに対し、ロックは抵抗権を当然の権利としている。, 自然権という概念が歴史上初めて明文化された文書は1776年に制定されたバージニア権利章典である。これはアメリカ独立革命で生まれ、同1776年のアメリカ独立宣言に影響を与えた。アメリカ独立宣言はロックの思想の流れをくみ、抵抗権を認めている。, ルソーにとって自然状態は自由で平等な社会だった。しかし社会の文明が発展し、私有財産制が導入されたことで社会は不平等になった。, 人々は自由と平等を再び手に入れるため、自然権を放棄し、公共の利益を求める一般意志に服従する。またルソーは議会を認めず、直接民主制を説いた。, 下線部bに関して、ロックの社会思想の説明として最も適当なものを、次の1~4のうちから一つ選べ。, 2も間違い。ロックは「創造的知性」という概念から社会契約を唱えたといえない。創造的知性はアメリカのプラグマティズムに共通するポイント。「道具」という言葉から出てくる思想家は道具主義のデューイ。道具主義にとって知性は経済や社会を発展させる道具でないといけない。, ホッブズ、ロック、ルソーの社会契約説(自然状態と自然権など)をざっくりわかりやすく解説, 各人は、公共の利益を目指す一般意志に服従して、すべての権利を国家に譲渡するが、国家がこの一般意志を実現することで、各人の権利は保障されることになる。, 知識や理論は、人間が環境によりよく適応していくための道具であり、我々は、創造的知性を用いることによって社会を改善し、理想的な民主社会を実現することができる。, 各人が利己心に従って自分の利益を自由に追求すれば、おのずから社会全体の利益は増大するが、これは、「(神の)見えざる手」の導きによるものであると考えられる。, 国家による権力の濫用を防ぎ、権力がその役割を公正に果たすためには、立法権や行政権(執行権)などが一定の独立性をもって互いを制約する、権力の分立が必要である。. 社会心理学者 小坂井敏晶  カロライナ植民地 憲法草案 未開民族の文明段階=「最も幸福で最も永続的な時期」 「要するに、私たちが生きている近代世界システムは、公正さからあまりに遠ざかってしまったので、存在し続けることができず、もはや資本家が資本を際限なく蓄積することを許さないのである。下層階級も。もはや歴史が自分たちに味方して、自分の子どもたちが必然的に世界を相続することになるとは信じていない。その結果、私たちは後継システムをめぐる争いという構造的危機の中に生きている。その結果は見通せないが、今後数十年のうちに勝負の決着が付き、かなり安定した新しい世界システム(あるいは世界システム群)が確立されると確信していいだろう。私たちにできることは、歴史的選択肢を分析し、好ましい結果について道徳的選択を行い、そこにいたるための最善の政治的戦術を評価することである。」 マルクス「綿工業はイングランドには児童奴隷制を持ち込んだが、それは同時に、以前は多かれ少なかれ家父長制的だった合衆国の奴隷経済を、商業的搾取制度に転化させるための原動力をも与えた。一般に、ヨーロッパにおける賃金労働者の隠された奴隷制は、新世界での文句なしの奴隷制を踏み台として必要としたのである。」, ジョン・ロック(1632-1704) 奴隷制を「不正」だと意識すること、それは同時に、「自由な労働者」自身の意識を「取引の公正」という思想の内部に取り込むことでもあった。 「野蛮人」は、たんに未発展段階に残された人々ではなく、自立の維持という点から居住地、生業活動、社会構造を積極的に選択してきた政治的主体であると考えれば、従来の社会発展的文明史観は完全に崩壊する。 「資本は頭から爪先まで毛穴という毛穴から血と汚物をしたたらせながら生まれてくるのである。」 最善説を捨て、泣きながらスリナムの町へ入る 自己意識をもつと戦いになる 勝ったもの→「主人」 負けたもの→「奴隷」になる コメントもらえるとやる気が出ます。. モンテスキューの日本天皇制論 全ての日本人が天皇の奴隷, ジャン=ジャック・ルソー(1712-1778)『人間不平等起源論』(『法の精神』の7年後) 「雇用柔軟型グループ」=派遣労働 マカライ・ポスルスウェイト 奴隷貿易の国策強化を要求 「隠し立てのない黒人奴隷制」と「隠された白人奴隷制」 『国富論』→奴隷制は経済合理的ではない, 奴隷の消耗=主人の経費負担 絶対王政から市民革命期を経て発展してきた自由権という考えは、国王の権力の濫用を防止して、, 国王1人に権力を集中させてしまうと、独裁的政治を誘発してしまい、個人の人権(特に財産権)を侵害させてしまう事がわかったからです。, フランス人権宣言よりも40年も前である、1748年に『法の精神』を発表して、自由と権力のバランスの重要性を説きました。, ロックは国家権力を立法権、執行権、同盟権の三権に分けましたが、同盟権は執行権に含まれているので実質、二件分立論者という事になります。, モンテスキューはさらに具体的に権力の分立を解いて、権力を一立法権、司法権、行政権の三権に分けました。, 三権分立について詳しく知りたい方は、『立法・行政・司法とは?三権分立の仕組みをわかりやすく。』の記事をご覧ください。, 法の精神では、立憲主義、権力分立、奴隷制の廃止、自由権の保障などなど現代の政治制度に採用される重要な考えが提案されています。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。. 「私が知るかぎりでは、人的資本論が、たとえば1960年代にゲーリー・ベッカーの手で復活させられたが、その核心は、資本と労働の階級関係の意識を葬り去ることにあり、あたかもわれわれのすべてが資本家であり、それぞれ異なる自己資本利益率(人的資本の利益率ないしその他の資本の利益率)でお金を得るかのように思わせることにあった。もし労働者がきわめて低い賃金しか得られないのであれば、次のように主張できるだろう。この低賃金はただ、その労働者が自分の人的資本を鍛えるのを怠ったという事実の反映にすぎない、と!要するに、給料が安いのであれば、それは自己責任なのである。驚くまでもないことだが、さまざまな大学の経済学部から世界銀行やIMFにまでわたる、すべての資本の主要機関がこの理論的虚構を心から信奉してきたが、それはイデオロギー的理由からであって、健全な知的理由からではないのは間違いない。」 第1段階「分業」2「機械」4「独占」8「所有」10「人口」 「日本の労働者はこれまでのところ、『会社の仕事のため』ということと『自分の生活のため』ということとをひっきょう峻別できない人びとであった。」, アメリカの経済史家ケネス・ポメランツ『大分岐――中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成』(2000) ウォーラーステイン『資本主義に未来はあるか?』(2013) 哲学→世界史へのコメント 同時代性, へーゲル 人間は本質的に「自由」な存在 なぜなら人の<人格そのもの>は自分以外誰にも所有できないから。 「「私的所有」を人間の自由の必然的結果として肯定する立場から、ヘーゲルは労働者階級の側から提起される可能性のある「平等の要求」を、あらかじめ却下する。自由主義者ヘーゲルにとって「私的所有の自由」こそ、最優先されるべき「理性的なもの」であった。その「私的所有」を批判して、改めて「平等の要求を対置する」ことになるのが、マルクスである。その中で、「奴隷制」という言葉の意味するものも変化していくことになる。」, カール・マルクス(1818-1883) 5分でわかるウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(プロ倫)」要約. ボウルズ&ギンタス『アメリカ資本主義と学校教育――教育改革と経済制度の矛盾』(1976)(宇沢弘文訳) スリナムの黒人奴隷 左足と右手がない 青色の半ズボン © Delight Creation Inc. All Rights Reserved. 「所定の労働時間内には終わらせることができないほどの仕事量(生産高や契約高)や納期の厳守を「目標」として課せられ、労働時間の規制もほとんどなく、睡眠時間も削って長時間の持ち帰り残業やサービス残業をせざるをえない状況に追い込まれながら、それは「自発的行為」と見なされて、その結果は「自己責任」だとされる。それが、現代日本における「強制された自発性」である。なんという倒錯した世界だろうか。」 デヴィッド・ハーヴェイ サッチャー・レーガン・中曽根 「文脈から切り離された人間。家族からも共同体からも切り離されて、故郷とは別の場所で、別の共同体の中に放り込まれながら、その中の誰とも関係のない「よそ者」として取り扱われる人間。それが「奴隷」である。そのような存在だからこそ、奴隷を獲得した側の共同体の成員からすれば、その人間をモノのように売り買いし、場合によっては傷つけたり殺したりすることさえもできたのである。」 モンテスキューの思想はフランス革命に影響を与えたことで知られています。ここではモンテスキューの主著『法の精神』と他の著書について解説し、モンテスキューの概要と名言も紹介します。 「モンテスキュー」とは? モンテスキューの本名はシャルル=ルイ・ド・スゴンダ 奴隷でなくなること 文明化=「老衰への歩み」&「奴隷制」の始まり 「人間間の等価性の設定」に基づく交換を貫く論理が、奴隷を生み出すことになる。なぜなら、奴隷とはモノのように売り買いされる人間のことだからである。しかし、もっと重要なのは、なぜ人間を売り買いすることができるようになるのか、というその思想的根拠を問うことである。ここでもやはり「文脈」からの切り離しが決定的な契機となる。 「物々交換を発見した者はどこにもいない」 ヴォルテールの名前を7回挙げている 黒人奴隷制を批判 人民主権とは 「政治の主権(=政治を決定する権利)は人民にある」 という考え方で、現代の国民主権のもとになりました。, 3人目の人物が、同じくフランスの哲学者 モンテスキュー です。 「現在の資本主義システムは、すくなくとも5つの症状――低迷する経済成長、オリガーキー[少数者独裁制]、公共領域の窮乏化[社会福祉予算の削減と民営化]、腐敗[巨大企業の違法・脱泡行為]、そして国際的な無秩序化――に苦しめられており、それらの症状を治療する手立ては見つからない。資本主義の最近までの歴史をふりかえれば、これから資本主義は長期にわたって苦しみながら朽ちていく、ということが予測される。今後、ますます衝突と不安定化、不確実化が広がり、「正常なアクシデント」(スリーマイル事故の用語)が着実に繰り返されていくだろう。そこからかならずしも1930年代に匹敵する大崩壊が起こるとはかぎらないが、そうなる可能性はきわめて高いだろう。」 逆に奴隷に「依存=従属」するしかない主人が奴隷になる ピエール・ジョゼフ・プルードンの大著『経済的諸矛盾の体系―貧困の哲学』(1846) 「朝早くから夜遅くまで会社にいて、行動を管理され周囲から厳しいことが言われる状況の中で、それに対して「自分」がなくなってしまいました。/自分がどんな人間で何を考え、何を表現すればよいのかが分かりません。/もう少し強い自分でありたかったです。」 「マルクスがここで新たに付け加えた認識は、ヨーロッパの労働者たち自身がそのような「強制労働」の意味に気づいていない、ということだった。だから、それに気づくこと、自らの置かれた状態を「不正」だと見抜くこと、それ自体が「並外れた意識」なのであり、そのような自覚を獲得することこそが決定的だ、というのである。」 「人間社会は二種類の最終原因を捏造した。一つは〈外部〉に投影される神や天である。人間の生は摂理に従う。神が主体であり、その意志が人間の運命を定める。こういう物語である。そして近代が創出した、もう一つの最終原因が自由意志だ。神を殺し、〈外部〉に最終原因を見失った近代は、自由意志と称する別の主体を〈内部〉に捏造する。これが自己責任という呪文の正体である。」 スミス=禁欲的で節約家の独立生産者が「蓄え」を「蓄積」 ★「学校は、成績評価や職業的なヒエラルキーへの配分に用いられる一見能力主義的とみえる方法によって、合法的な不平等を助長することになる。社会階級や人種、性にもとづく差別のパターンを学生に強く植えつけることにより、卒業後生産プロセスのなかでの権威と地位のヒエラルキーのどこに位置づけられるのが「ふさわしい」かを教えこむ。学校で経済分野の支配と従属の関係に適った人格的発達の類型を育成し、結局、経営者が労働者支配の最上の武器――雇い入れ、解雇することのできる権力――を効果的に発揮できるのに十分なだけの熟練労働者の余剰を生みだす。」 マルクス=奴隷貿易 次の図を見てください。, 現在の日本の政治における、三権分立の仕組みを示しています。 資本なら働かなくても利潤や利子を生み出すはずなのに。 自由な使用人の消耗=質素倹約し、自分でメンテナンスする かつてはOJT(ジョブトレーニング)今では労働時間外に「自己啓発」で「知識・スキル」を習得する, この「強制された自発性」が引き起こす最悪の問題が「過労死」である。 大西洋三角貿易=イングランドにおける資本蓄積の本流になった ジョン・ロック(1632-1704) カロライナ植民地 憲法草案 自由人ー農奴ー黒人奴隷 ジョン・ロック 奴隷貿易にも出資 「植民による生産力の上昇とイギリスの国富の増大という偉大なる目的の前には、異民族の犠牲者の存在はロックを思想的に悩ませる種にはならなかった」 ジョン・フランシス・ブレイ(1809-1897)『労働の苦難と労働の救済――力の時代と正義の時代』(1839), 「圧政は世界中どこでも同じものであり、それはすべて同じ源泉から生じている――社会の諸階級および諸カーストへの分割である。今やアメリカ合衆国でもグレートブリテンでもフランスでもそうであって、そこでは社会全体のうちの一つか二つの階級が、労働階級の苦労と欠乏によって創り出された富を、気づかれることなく、絶え間なく、無慈悲に、自分自身の資産の中に飲み込むことができるようになっているのである。/これこそが、救済策を必要とする最大の害悪である。」 このような「平等主義的な狩猟社会」は、幸いなことにまだそのいくつかが地球上に存在していて、それが人類学者の考察対象となっている。しかし、それ以外の圧倒的に多数の社会は、贈与に対してお礼を言い合い、お互いに負い目を感じ、負債を負い、そして負債を返す人間たちの社会となった。つまり、奴隷をつくる社会である。そしてそれが、いわゆる「文明社会」なのである。 階級問題を消し去っている 「自身に主人と奴隷の役割を同時に割り当てる」「所有者であると同時に所有される事物でもある」 10世紀 ロシアに侵入したスウェーデン・ヴァイキングによるヴァリャーグ王国 マルーン(西インド諸島、中央アメリカ、南アメリカ、北アメリカの逃亡奴隷)共同体 「高校で規則が重視されるのは、低いレベルの労働者に対してきびしい監督がおこなわれていることの反映であり、エリート大学では行動規範が内面化され、日常的な監督から自由であるのは、上位レベルにあるホワイトカラーの社会的労働関係を反映したものである。州立大学やコミュニティ・カレッジは大部分その中間にあって、下位レベルの技術的サービス、管理的な職員に要請される行動様式に合わせられている。」 アーサー・リー(匿名)『「道徳感情論」でのアダム・スミス氏の非難に対するアメリカ大陸植民地擁護論』 またもや「自己責任」である。「個人の権利の主張」は否定的に捉え直され、「自己責任原則に基づく自由競争社会」が強調される。労働者は、これからは国家が提供する社会福祉にも、企業の福利厚生にも頼ることなく、さらには労働組合のような連帯組織にも頼ることなく、「自立」して「自助努力」を行い、その結果に対して「自己責任」を負いながら、労働市場において他の労働者との苛酷なイス取りゲームに加わらなければならない。それが、経済同友会が「イメージ」として描く「市民社会」なのである。 「「啓蒙の世紀」と言われるヨーロッパの18世紀は、同時にヨーロッパ人が経営する黒人奴隷制プランテーションの最盛期でもあった。そして、「自由」の権利を主張する一方で植民地の奴隷制を「世界の所与の一部として受け入れていたという偽善的思想家の代表としてバック=モースが挙げるのが、フランスの啓蒙思想家モンテスキュー(1689-1755)である。」 ・西インド諸島の奴隷制より全然マシ 『百科全書』「奴隷制」の項目に対する批判 この記事ではイギリスの政党政治の歴史について解説します。 イギリスは二大政党制です。 選挙制度が小選挙区制しかないため、1つの選挙区で1人ずつしか当選しないため、2つの大きな政党の構図になりやすいので ... この記事では人権について解説します。 人権とはわかりやすく一言で言えば、「人間が生まれながらに持っている権利」ですが、人権の内容は社会の変化につれて多様化しています。 現代の私達が当たり前のように受け ... この記事ではフランス人権宣言について解説します。 「自由」とは市民革命以降、欧米における共通の価値観となっていきますが、市民たちは自由を永続的なものにするために、 憲法を制定して、自由の権利を確実なも ... この記事では共産主義について解説します。 産業革命や市民革命以降の社会では自由主義や民主化実現により、資本主義経済が発展しました。 しかし、資本主義経済にも負の側面があり、極度な貧富の拡大や植民地の獲 ... この記事ではイギリスの最高裁判所について解説します。 イギリスはマグナカルタや権利章典に代表されるように明文化された憲法を持たない不文憲法の国です。 歴史を見ても議会と国王の対立が顕著で、長年の戦いの ... 政治経済が大好きです。大学受験や各種試験にて政治経済を勉強している人を応援しています。 会社を辞める 「日常的コミュニズム」に依拠して生きる その先に何を目指したらいいのか しかし奴隷は労働に寄って、自主・自立性を獲得する 「たとえ労働の実態は奴隷と変わりないとしても、その労働が一定の時間内のもので、しかも、労働者自身が自分の意志でそれを「承諾」したのであれば、その労働者は「自由」だ、ということになる。労働時間が「無制限」でさえなければいいのである。」 この考え方を、 啓蒙(けいもう)思想 と呼びます。, 具体的にはどのような考え方が登場したのでしょうか? 「もう一度繰り返しておこう。奴隷制がなければ、資本主義はなかった。近代資本主義世界システムが成立するためには、奴隷制プランテーションは不可欠だった。そして今もなお、「自由な労働者」というヴェールに覆われた「隠された奴隷制」がなければ、資本主義は成り立たない。それが、私たちがこれまで生きてきた世界、世界史的現在なのである。」, アメリカの人類学者 ジェームズ・C・スコット『統治されないという技術――東南アジア高地の無政府的な歴史』(邦題『ゾミア――脱国家の世界史』)(2009)