マクフィの掲示板です。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。 「ポスト・ディープインパクト、キングカメハメハはいるのか?2020年に産駒がデビューする新種牡馬たち」 マクフィ (Makfi) [1]は、イギリスで生産され、フランスで調教された競走馬・種牡馬。おもな勝ち鞍は2010年の2000ギニー、ジャック・ル・マロワ賞。, 生産牧場のシャドウェルスタッドはオーナーブリーダーのシェイク・ハムダンが所有する牧場だが、彼の所有馬とはならず、2009年10月にタタソールズのトレーニングセールに出されて26000ギニー[2]で購入された[3]。この経緯、そして平均取引価格の19333ギニーよりは高い落札額とはいえ欧米では有力馬はイヤリング(1歳馬)セールで取引されることを考えると、お世辞にも期待されていたとは言えなかった。馬主のマシュー・オッフェンスタットも1歳馬は高くて買えないためにこのトレーニングセールに参加しており、この馬への期待も「未勝利は勝てるかも」といった程度のものだった[4]。, 2歳時は一般戦のみ出走してこれに勝利。3歳時はデビュー戦から約4カ月後のジェベル賞で始動し、差し切り勝ちで重賞を初制覇する。このレースは仏2000ギニーのステップレースであるが、陣営は次走に英2000ギニーを選択。前年の2歳チャンピオンであるセントニコラスアビーが断然人気の中、9番人気と人気薄であったが、中団後方から伸びてG1競走初制覇を飾る[5]。続くセントジェームスパレスステークスでは喉の炎症を発症しており、直線でまったく伸びず、後方のまま7着と惨敗した。幸い症状は大したことなく、次走はジャック・ル・マロワ賞に決定。このレースの連覇とヨーロッパのG1勝利数新記録がかかっていたゴルディコヴァに大きな注目が集まっていたが、先に抜けだしたゴルディコヴァを中団後方から差し切ってG1競走2勝目を挙げた。このレースは祖父のドバイミレニアム、父のドバウィも制しており、同レースの父系3世代連続優勝となった。レース後、ブリーダーズカップ・マイルを引退レースとし、引退時にカタールの王族であるサーニー家に売却され、イギリスのツイーンヒルズスタッドで種牡馬として供用されることが決まった[6]。ブリーダーズカップ・マイルのステップレースにはクイーンエリザベス2世ステークスを選択。対戦成績1勝1敗のキャンフォードクリフスとの3歳トップマイラー対決が注目されたが、ライバルが回避したため、断然の1番人気に推される。しかしレースでは中団4番手から直線で伸びを欠き、逆に勝ったポエッツボイスら追い込み馬にかわされて5着に敗れた。その後、コンディションが整わないことを理由にブリーダーズカップ・マイルへの参戦を断念し、引退して種牡馬入りした[7]。, 2011年よりツイーンヒルズスタッドにて供用される。初年度の種付け料は25000ポンド[8]。シャトル種牡馬として、ニュージーランドのウェストバリースタッドでも供用される。2015年はツイーンヒルズスタッド所属のまま、フランスのボネヴァル牧場で供用される[9]。, 2016年10月6日に日本軽種馬協会が購入を発表し、2017年より日本で供用されることになった[9]。, Makfi shocks big guns in 2,000 Guineas at Newmarket, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=マクフィ&oldid=79136172. 牧場 長谷川牧場 父 キングカメハメハ 馬齢 9歳 G1産駒 デアリングタクト(牝馬三冠) 2020 ドレフォン 2019 エピファネイア 2018 エピファネイア 2017 エピファネイア. 以上が、マクフィの血統評価になります。これが種牡馬となった際にどのような産駒を輩出するかを、ここから考察していきたいと思います。まずは、当馬の血統を構成する際に必要な血(キーホース)とはどのようなものか、まず上げていきましょう。 兄エピファネイアが初年度からオークス馬を出し、弟サートゥルナーリアがクラシック勝ち。特に弟とは4分の3が同血なので、追い風が吹いているうちに実績を作って種牡馬としての立ち位置を確立しておきたい。目指せ、ブラックタイドだ。スプリンターがJC勝ち馬を出すキングカメハメハ系だけに産駒を予測するのは難しいが、額面通りなら芝の中距離が主戦場となるはず。デアリングタクトがそうだったように、配合相手には有能な米血がほしい。7月5日に福島競馬場でマルスが待望の初勝利を挙げた。 Make Believe / メイクビリーヴ - プール・デッセ・デ・プーラン、フォレ賞; Marky Mark / … ここまで初年度種付頭数が多い馬を中心に紹介してきたが、これ以外にも血統登録数がわずか3頭ながら、すでに2勝馬が出たゴールスキー(父ネオユニヴァース)や、少ない産駒からJRAで勝ち馬を出したキングカメハメハ系の隠し玉クリーンエコロジーなど、魅力的な新種牡馬がたくさんいる。 日本軽種馬協会が運営する国内最大級の競馬情報サイトjbisサーチの、マクフィ(gb)の種牡馬情報:産駒一覧(現役馬)に関するページです。競馬に関する膨大なデータを手軽に検索・入手できます。 Copyright ⓒ 1998-2020 Japan Association for International Racing and Stud Book. ドゥラメンテと同じく、この馬も社台のトップサイアーが重ねられている。加えて、同じ年にキングカメハメハ産駒の新種牡馬が複数デビュー。母系に求める血もよく似ており、単純に種牡馬としての基本性能が問われるところ。 初年度、そして2年目と種付け数が280頭を超えており、最初の2年でGI級を出したいところ。4月24日に浦和競馬場でトーセンウォーリアが新馬勝ち。この馬はサンデーサイレンスとKingmanboの3×4を持つ注目の配合で、6月29日に早くも2勝目を挙げている。JRAでも6月7日阪神競馬場でアスコルターレが新馬勝ち。, 父はKingmanbo系のキングカメハメハ。現役時代はJRAで6勝、地方交流重賞で11勝。GI級のレースを10勝し、獲得賞金も10億円を突破したダートの一流馬。 ファーストシーズンサイアー争いはまだ始まったばかり。もちろん大物誕生も楽しみだが、産駒の芝やダートの適性、距離、重馬場の巧拙などの特徴を早く見極めることができれば、それが馬券的中への近道にもつながるだろう。 では、モーリス、ダノンレジェンドなどをご紹介したが、今回は2020年の新種牡馬レビューの後半戦。 2020/09/12: 2 歳未勝利 [中京 ... 2020/06/16 馬主にゅーす 2020年に産駒がデビューする新種牡馬 ... マクフィ. 門田 光生(かどた みつお) サイト内の記事・写真・アーカイブ・ドキュメントなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。, キングカメハメハ産駒のGⅠ馬4頭も登場!2020年に産駒がデビューする新種牡馬の評価は?②, 「ポスト・ディープインパクト、キングカメハメハはいるのか?2020年に産駒がデビューする新種牡馬たち」. もしファーストシーズンサイアー争いに顔を出すようなら、そのポテンシャルは相当と思われる。どう見ても芝の中距離向きだが、そこは何にでも化ける可能性があるキングカメハメハ系。スプリンターやダート馬を出しても驚けない。6月30日に門別競馬場でコルデイロが初勝利を挙げ、7月4日には阪神競馬場でジャカランダレーンが新馬勝ちを収めている。, 父はKingmanbo系のキングカメハメハ。今年はGIを勝ったキングカメハメハ産駒が4頭同時に種牡馬デビューとなり、どうしても比較されてしまうのは仕方がないところ。現役時代は朝日杯FSを勝ち、クラシックではディーマジェスティ、マカヒキ、サトノダイヤモンドら強敵としのぎを削ったが、皐月賞(5着)で一番強い競馬をしたのはこの馬だったと思う。続く日本ダービーが現役最後のレースとなり、故障のため早々と引退。ドゥラメンテと同じく、この馬もキングカメハメハ産駒にしては気性がきつかった。 欧州の生産者たちは、マクフィを日本から連れ戻すためにチャーター便を手配する心づもりは今すぐにはないかもしれない。しかし最近の結果を踏まえると、彼らは"マクフィを見限ったのは早すぎたのではないか"と物憂げに思っていることだろう。, 生産界の多くの人々がマクフィの初期の種牡馬生活を期待外れとみなしていたが、同馬は "復活"とも言える活躍をしている。, まず、欧州での供用最終年度に種付けされて生まれた牡駒マクファンシー(Mkfancy)が2019年クリテリウムドサンクルー(G1)で優勝している。さらに、2015年仏2000ギニー(G1)を制した産駒メイクビリーヴ(Make Believe)が種牡馬として好調なスタートを切っており、初年度産駒ミシュリフ(Mishriff)が仏ダービー(G1 7月5日)で優勝したことによりその評価は決定的なものになった。, またマクフィは現在、ある程度重要なブルードメアサイアー(母父)として浮上している。母父として、ウィンザーキャッスルS(L)とジュライS(G2)を制したタクティカル(Tactical)をはじめ、ポジティブ(Positive)、フィアレスキング(Fearless King)、サセックスガーデン(Sussex Garden)などの優良馬を送り出している。, 欧州ではマクフィは孫の代で成功を収めている一方、日本では供用1年目の産駒102頭(現在2歳)が、まずまずの競走成績を収めている。これまでにルーチェドーロやマテーラフレイバーなど4頭がいずれもダート戦で勝ち上がっている。, 残念ながら、マクフィはいつも成功していたわけではない。欧州で初年度産駒が2歳となったとき、マクフィは自らの地位を確立するために勝馬を切実に求めていたが、優良産駒はそれほどすぐに現れなかった。, その年の終わりまでに勝馬19頭を送り出したので不名誉な成績ではなかったが、その中でステークス勝馬はわずか1頭だった。それは、14戦目でリステッド競走(仏トゥールーズ競馬場)をようやく制したコーンウォールビル(Cornwallville)である。, コーンウォールビルは称賛に値する競走馬だった。しかし、2010年英2000ギニー(G1)を制したマクフィ(父ドバウィ)の産駒として期待されていたクラシックを狙えるような素質馬ではなかった。マクフィは、カタールブラッドストック社がツイーンヒルズスタッドで繋養し始めた種牡馬群の1頭として、初年度から種付料2万5,000ポンド(約338万円)で供用されていた。, さらに重要なのは、マクフィが種牡馬入りした年が欧州の新種牡馬の当たり年だったという不運に見舞われたことだろう。2014年のフレッシュマンサイアーランキングでは、ロペデベガ(Lope De Vega)、シユーニ(Siyouni)、ショーケーシング(Showcasing)が上位を占めており、これらすべてが優秀で人気のある種牡馬となった。また、スタースパングルドバナー(Starspangledbanner)が少数の初年度産駒の中からロイヤルアスコット開催の勝馬2頭を送り出したことで話題を独占した。, セリ市場は、マクフィへの全面的な期待外れを反映していた。英国・アイルランドの1歳セールに上場されたマクフィの初年度産駒は、平均価格6万4,577ギニー(約915万円)、中間価格3万8,000ギニー(約539万円)で取引されたが、供用2年目の産駒の平均価格は2万6,325ギニー(約373万円)、中間価格は1万7,500ギニー(約248万円)となった。同様に、当歳の産駒への需要も減少し、その平均価格は2012年には7万4,938ギニー(約1,062万円)だったが、2014年には2万7,846ギニー(約395万円)に急落した。, マクフィは2015年、ボンヌヴァル牧場(Haras de Bonneval)に送られた。この移籍は、コーンウォールビル以外にもまずまずの産駒がフランスで活躍していることから促された。中でも2勝していたメイクビリーヴ(アンドレ・ファーブル厩舎)は将来有望だった。, メイクビリーヴは3歳となり、仏2000ギニー(G1)で後に仏ダービー馬となるニューベイ(New Bay)に3馬身をつけて優勝した。そのシーズン後半にはフォレ賞(G1)を制し、バリーリンチスタッド(Ballylinch Stud)で種牡馬入りした。, しかしメイクビリーヴの快挙は、マクフィの名誉を挽回させるには十分ではなかった。マクフィの初年度産駒からはメイクビリーヴを含む4頭の重賞勝馬が輩出した。しかしそのうちの2頭であるファブリケート(Fabricate)とマジックサークル(Magic Circle)が重賞勝利を達成したのはそれぞれ5歳と6歳なってからだった。性急なセリ市場にとってはあまりにも遅すぎた。, そのため、ボンヌヴァル牧場での2年目の供用生活を終えたマクフィの日本軽種馬協会(JBBA)への売却が発表されたとき、欧州の生産者はほとんど悲しまなかった。その後にデビューしたマクフィ産駒の競走成績もほとんど後悔をもたらさなかった。, ツイーンヒルズスタッド時代に送り出したその後の3世代のマクフィ産駒からは、1世代につきわずか1頭の重賞勝馬が輩出した。しかし、ボンヌヴァル牧場での1年目の産駒(現在4歳)からは重賞勝馬は出ておらず、2年目にして最後の世代の産駒からはマクファンシーが出ている。, マクフィの月並みな種牡馬成績は、メイクビリーヴが種牡馬として幸先の良いスタートを切ることへの妨げにはならなかった。同馬にとって助けになったのは、米国G1馬ドバウィハイツ(Dubawi Heights 父ドバウィ)と¾兄弟であることである。2頭の母ロジーズポージー(父スワーヴダンサー)は、スプリントカップ(G1 ヘイドック)の優勝牝馬タントローズ(Tante Rose)の半姉であり、おまけに素晴らしい馬格をしている。, メイクビリーヴは初年度に2万ユーロ(約240万円)で供用され、初年度産駒からは仏ダービー馬ミシュリフ、7月9日のムシドラS(G3)優勝馬ローズオブキルデア(Rose Of Kildare)が出てきた。ローズオブキルデアは1歳のときにマーク・ジョンストン調教師にわずか3,000ユーロ(約36万円)で購買された馬であり、他の2頭のステークス勝馬オーシャンファンタジー(Ocean Fantasy)およびタマニ(Tammani)とともに父メイクビリーヴの代表的な産駒となっている。, もう1頭注目に値するメイクビリーヴ産駒はフィスカルルールズ(Fiscal Rules)である。まだ未勝利であるものの、前2走の愛2000ギニー(G1)と愛ダービー(G1)でいずれも5着となっている。, メイクビリーヴは、バリーリンチスタッド・競走馬時代の馬主ファイサル殿下・シンジケートメンバーの支援を得て、揺るぎない人気の種牡馬になるのに有利な立場にいるようだ。当然のことながら、メイクビリーヴを売り込むにあたり父マクフィの略歴はほとんど考慮されていないが、メイクビリーヴ産駒が父のパワーを証明している今ではさほど重要なことではない。, マクフィが母父として活躍することは予想されていた。なぜなら、初期の供用生活で強力な支援を受けた種牡馬は、たとえ種牡馬として不発に終わっても、将来的に有能な繁殖牝馬となる良い血統の牝馬を送り出しているからだ。血統というものはある程度受け継がれるものである。, たしかに、タクティカルはエリザベス女王に生産され、母はリステッド3着内馬メイクファースト(Make Fast)、祖母(2代母)はオーソーシャープS(G3)優勝馬レイミコヤ(Raymi Coya)である。また、ポジティブはチェヴァリーパークスタッドに生産され、母はG3優勝馬ゾンダーランド(Zonderland)の半姉オシポヴァ(Osipova)である。そしてオシポヴァの祖母(2代母)は同スタッドの偉大な繁殖牝馬ロシアンリズム(Russian Rhythm)である。, 実際には、マクフィは母父として出走馬26頭、勝馬11頭(うちブラックタイプ勝馬3頭)を送り出している。このことは、以前はセリ名簿で当歳馬・1歳馬の父名が"マクフィ"であるのを見て鼻であしらっていたエージェント(馬売買仲介者)たちが、繁殖セールでは"マクフィ"の名前をより好意的に見ることで成功していることを示している。, おそらく繁殖牝馬所有者にとって、マクフィの物語から得られる最も重要な教訓とは、「見解にある程度の柔軟性を保つこと」と「競走成績から新たな情報を得たときに、長年抱いてきた偏見を取り払う心づもりをしておくこと」である。, [Racing Post 2020年7月13日「Makfi making amends for early misfire through his gifted grandchildren」]. ロードカナロアの成功でまずはひと安心のキングカメハメハ系。同系統のホッコータルマエがダート方面に枝を伸ばすことができれば、将来的にディープインパクト系を超える繁栄も夢ではないはずです。, ISMS認証登録番号:ISO/IEC 27001認証取得 No.ISA IS 0311. それでも成功する可能性が高いと思うのは、現役時代に底を見せていなかったこと。競走馬として余力を残して(故障を含む)引退した方が、種牡馬として成功する確率が高いと個人的に思っている。 父がステイヤー、母系もメジロ血脈ということで潜在的なスタミナは相当あると考えられる。ただし、モンタヴァル、フィディオン、モガミという癖のある血が入るので気性難が心配。加えて、母の父はダートが苦手だったカーネギーというのも悩ましい。個人的なイメージを言わせてもらえば、ホームランか、三振かというタイプではないかと思っている。 マクフィの初年度産駒からはメイクビリーヴを含む4頭の重賞勝馬が輩出した。 しかしそのうちの2頭であるファブリケート(Fabricate)とマジックサークル(Magic Circle)が重賞勝利を達成したのはそれぞれ5歳と6歳なってからだった。 しかも門別、大井、川崎、名古屋と異なる場所でのものだから価値がある。地方競馬の新馬戦は重賞並みの賞金設定となっているところが多く、新馬勝ちする意味は非常に大きい。スタートダッシュが決まったことにより、来年以降も種付けが殺到しそうだ。 今回の血統研究所は、種牡馬考察と銘うって、今年度に産駒がデビューする種牡馬の考察を行いたいと思います。まず、種牡馬となったサラブレッドの血統構成を簡単に説明した上で、必要な血(これをキーホースと言います)がどういったものなのか、どういった配合が好ましいのか。更には、アトランダムな配合において想定される産駒の傾向を考察していきたいと思います。また、自身の目からみて血統構成上、面白いと思われる産駒(優秀な配合という訳ではありません)をピックアップし、簡易考察をしてみたいと思います。, マクフィ(Dubawi×Dhelaal by Green Desert)牡・07生, Ⅰ 主:7 結:7 土:3 弱:2 影:3 集:7 質:4 再:4 SP:4 ST:4 特:0, 主導は、父の傾向から外れるが、Sir Ivor6×4の系列クロス。次いで、母の血統において呼び水の役割を果たした、Never Bend6×5・5の系列クロス。傾向から外れているものの、かなり明確な主導として機能しており、その内部の生かし方もかなり良好。また、前述のNever Bend及び、Northern Dancerの中間断絶が結合をしっかりとアシスト。競走馬の血統の屋台骨と言える、主導・結合については、及第点を与えられるしっかりした配合だと言える。特に、圧倒的に強調した母父である、Green Desertへの血の集合は見事と言えるレベルで、仕上がった際には圧倒的な破壊力を秘める血統構成だと言える。当馬自身は、8F戦の勝ち鞍しか持たないものの、本質的には10F前後に最も適性を持つだけのスタミナを秘めている、スピード・スタミナのバランスが良い好配合。惜しむらくは、影響の弱い部分ではあるものの、父母であるZomaradahに弱点を2ヶ所抱えた点で、そこまで致命的ではないものの、血の濃さも相まって、やや安定感に欠ける可能性は否定できない配合だと言える。本質的には、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、12F戦はやや展開の助けが必要なタイプだと言える。, 以上が、マクフィの血統評価になります。これが種牡馬となった際にどのような産駒を輩出するかを、ここから考察していきたいと思います。まずは、当馬の血統を構成する際に必要な血(キーホース)とはどのようなものか、まず上げていきましょう。, Never Bend-Nasrullah-Nearco(Djebelのアシストがある場合バランス型とカウント), Sir Ivor-Sir Gaylord(Princequillo系のアシストは必要).War Admiral-Man o’War, ・自身の主導となった、Sir Ivorを再度主導とする事は産駒の配合において、良い選択肢だと言える。ただし、国内の繁殖牝馬にSir Ivorを抱える血統がそこまで多くないのは、当馬にとって不利な点である。, ・また、自身が持つNever Bendクロスを継続してRiverman.Mill Reefを主導とするのも一つの方向性である。ただし、RivermanがSir Ivorと同様に、国内の浸透が低い点および、Mill Reefを用いる場合は、その父Never Bendとの位置に注意が必要である。, ・更に、目線を変えて、自身の血の結合をアシストしたNorthern Dancerであるが、その仔Danzigの母系の生かし方がかなり良いのに注目して、Danzigを主導とするのも一つの手であり、血統表の考察のみにおいては、これが一番現実的であるかもしれない。, ・かなり米系の強い配合ではあるが、同様に欧州系であるDjbel等の影響も強い当馬の配合を考える際に、その両方をうまく生かさないと成長力に欠ける産駒を輩出する可能性があり、この部分には留意が必要で、主導の選定において、かなうならばRivermanが第一候補ではあるか。, ・当馬の血統構成を考えるに、Pharos(=Fairway)14連、Teddy16連と自身の傾向と合致しているのは、当該配合として見るべき点であるが、種牡馬として見た際においては、Hyperionが8連しか無いのはマイナスだと言え、母方で、上手くバランスと取る必要があり、アトランダムな配合では、産駒の日本適性は総じて低くなりやすいと想定される。, ・自身は、8F戦に好成績をのこしているが、かなりのスタミナを眠らせている配合で、産駒の傾向は中距離タイプが多くなる可能性が否定ある事を指摘しておきたい。少なくともスプリントタイプの種牡馬では無い。, このような種牡馬としての特徴を持つ、マクフィですが、アトランダムな配合においては、サンデーサイレンスフリーであり、Mr.Prospectorが産駒において5代目にくる事から、間口の広い種牡馬だと言えます。ただし、前面に配された血がMill Reef.Riverman.Roberto.ダンシングブレーヴ-Lypard.Danzig-Northern Dancerとメジャーな血が多く、主導が不明瞭な配合になる可能性が高く、産駒の基本タイプは、芝向きの配合が多くなると予測されるものの、前述の多種のクロスを作成した場合、シンプルさを失いやすく、自身スピードの引き出しの難しさも相まって、結果的にダートで勝ちきれない競馬を繰り返す、産駒輩出の可能性が高いと予測されます。これを回避するには、産駒の3代目程度にサンデーサイレンスを配し、そのスピードを有効活用しつつ、Hail to Reasonの結合を用いた上に、明確な主導勢力を作成する必要があると言え、比較的母の血統に頼りがちな種牡馬だとは言えるでしょうか。それでも代々重ねてきた血の質の高さは、国内の種牡馬とは一線を画すものであり、中距離以上で本領を発揮する名馬の輩出を切に望みたい種牡馬であると言え、期待するものであります。, 主導は、Shirley Heights5×4の系列クロス。次いで、父の主導であったSir Ivorの父Sir Gaylord.Hail to Reason.Mr.Prospectror.Buckpasserの系列クロス。これに加え、Northern Dancerの中間断絶が結合をアシスト。各系統の連動がやや弱いのが惜しまれるが、Mr.Prospector.Norther Dancerがこれをよくアシストしている。全体的に質の高い血で全体を構成した血統構成で、スタミナ優位の血統構成。反面スピードはMr.Prospector.Never Bend頼みで、日本の馬場ではスピード不足の烙印を押される事もありえるだろう。本質は芝向きのステイヤータイプで、国内ではなかなか見られないタイプ。牝馬としては非常に重厚で、不利だと言えるが、是非とも能力の開花を望みたい、そんな古き良き時代の面影を残す、配合であると言えるだろう。, 最後になりましたが、これがマクフィの、種牡馬としての考察となります。あくまでも紙面上の考察ですが、面白く見て頂ければこれに勝る嬉しさはありません。今後とも競馬総合サイトG-ZEROと、血統研究所を何卒よろしくお願い申し上げます。, 今回の血統研究所は、種牡馬考察と銘うって、今年度に産駒がデビューする種牡馬の考察を行いたいと思います。まず、種牡馬となったサラブレッドの血統構成を簡単[…].